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『霧島華音』 ~不思議の依頼お受け致します。~  作者: hermina
第3章 『ヒトを喰うオニ』
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『ヒトを喰うオニ』 其の十一

吸血幼女を飲み込んだ光の螺旋は結界をも突き破ろうとする。


ビキビキビキ・・・


結界が歪む音がし、やがて・・・


パリーーーーン


っと結界を突き破る。


「あ・・・香織ちゃんストップストップ!!」


「え?・・・ああ!!」


「「『ブレイク』!!」」


慌てて『合体魔術』を”ちらす”

香織ちゃんの実家の裏山があわや大惨事。

結界を抜けた光の螺旋の通ったトコロが禿山になるとこ・・・うん、ちょっと禿げた。

ちらさなかったら、このまま一直線にあるモノを消滅させかねなかったね。結界大事。

っとそれよりも吸血幼女。

光の螺旋をまともに浴びた吸血幼女は、受け止めていた格好のまま真っ白な灰になっている。


「やったの?」


香織ちゃんの問いに私は答えない。ただ首を横に振る。

やったかと言われれば・・・やっていない。

吸血幼女のチカラはまだ衰えてはいない。やはり私達とは一線を画するチカラを持っている。


「・・・ぷはぁ」


ぶるぶるっと体を震わせて、灰を落とすと何事も無かったように腕を回す吸血幼女。


「うむ、今のは中々じゃったぞ。」

「手加減したとは言え、儂の結界を破ったのだからな。」


「ま、今の私達じゃ・・・コレが限界かな。」


「そうか?もうちょっとは絞り出せる気もするがのう??」


「私達の負けだね。」


「え、ちょっと香奈!?負けを認めちゃって・・・いいの?」


「うん、だって実際に勝てないしね。・・・”今は”」


「ほう・・・”今は”か。」


「そう、今は・・・だね。」


「はははっはははっ!!面白い!面白い娘じゃ!!」

「つまりお前は、儂に成長するまで待て・・・と言うのじゃな?」


「どうかな?期待に添えると思うよ??」


「香奈??何を言って・・・」


「うむ、分かったのじゃ。お前達が成長するまで勝負は預けよう。」

「そして、儂の子孫の娘よ。お前が内に秘めたチカラを使いこなせるようになるよう期待しよう。」


吸血幼女は香織ちゃんを見てそういった。


「え?・・・子孫?私が??」


「なんじゃ、知らんのか?」

「儂の名は、『新城楓しんじょうかえで』お前の先祖のはずじゃぞ?」


「それは、私達一族がこの地で暴れたオニの一族・・・と言うことでしょうか?」


香織ちゃんのお母さんが吸血幼女・・・いえ、楓さんに問う。

伝承では香織ちゃんの一族がオニを封じた筈。


「ふむ・・・後世に歪んで伝わっておるようじゃのう。」

「どれ、少し昔話をしてやろう。」



−−−−−−−−−−




大分短めです・・・区切りが悪かったもので・・・次回過去編です。


基本的に1週間に1回の更新になります。

次回更新は11月 6日の14時30分頃になります。

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