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『霧島華音』 ~不思議の依頼お受け致します。~  作者: hermina
第3章 『ヒトを喰うオニ』
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『ヒトを喰うオニ』 其の四

「・・・あんたら、何やってんのよ?」


「あ、香織ちゃん!助かったよぉ出られなくって・・・」


はぁ・・・っとため息をつく香織ちゃん。


「まあ、だいたいの想像はつく。私が心配だったから、此所まで来たんでしょ?」


「うん、だって、香織ちゃん最近変だったし、連絡も取れなくなって・・・」


「まあ、ここじゃあ何だし、ささっと用を済ませて、社務所に行きましょう。」


「香織。此方の方々は?」


「あ、ゴメン、この子達は・・・」


香織ちゃんが私と花子さんの紹介をする。

香織ちゃん以外に居た二人は、香織ちゃんのお母さんとお兄さん。

あ、って事は、『漆黒』の凍夜さんだ。

「何時もFUではお世話になっています。」「リアルでは、はじめまして。」

と私と花子さんが挨拶すると苦笑された。


「それでは、貴女が”あの”香奈様ですのね。」


えっと・・・なにが”あの”なのかは分かんないけど・・・「はい、香奈です。」と答える。


「香奈。貴女、自覚はないようだけど、この筋では有名なのだそうよ。」

「私も昨日聞いたんだけどね。」


有名?まあ、華音さんの名声があったから・・・だよねきっと。

私はまだ、あの店を継いで間もないし。


「っと、じゃあ要件だけ済ませるわ。」


と言って香織ちゃんは何かを探し出す。


「・・・あきらかに”コレ”よねぇ?」


そして手に取ったのは、さっき見たぬき

ああ、そっか、見覚えがあると思ったよ!


「それって、『華恋鳳凰かれんほうおう』だよね?」


華恋鳳凰は、香織ちゃんの武器。

以前、黒歴史ノートの一件を華音さん達と解決した時、黒歴史ノートの世界で香織ちゃんが使っていたモノ。

ちなみにその時の黒幕がゼクスさんだったりする。


「そう見えるけど、これはこの神社のれっきとした祭具よ。」

「黒歴史ノートのヤツは、幼い時、コレを見て参考にした・・・んだと思う。」

「だから似ているのよ。」

「さて、用件は済んだわ。社務所に戻りましょう。」


途中、本殿に祭具を納める為に立ち寄り、その後社務所へと案内される。


「さて、何から話そうかな・・・」

「うん、まずは・・・」


香織ちゃんが実家に戻った理由。それは、封印が解けるかもしれないから。

そして、香織ちゃんはその封印を強化するために巫女になる。

その為に必要だったのが先程の祭具。どうやら、祭具からチカラを受け継ぐ儀式というモノがこの神社にはあるらしい。


「ま、その儀式やら修行やら封印やらで、暫くは戻れないって訳。」

「折角決心したのに、ゲームとかやっちゃうと決心が揺らぐでしょ?」


「それに、修行の場であるここの裏山は、電波が届かないけどな。」


「香奈様。すみませんでした。この子の為にわざわざ来ていただきまして・・・」


「い、いえ・・・そんなにかしこまらないで下さいっ」


「『ヒト喰いオニ』は必ずや私と香織で封印して見せます。」


『ヒト喰いオニ』?

それがこの神社・・・『鎮森神社』には封印されているの??

日本各地には鬼の伝承は数多く残されている。

たとえば、京都の酒呑童子や瀬戸内海の桃太郎伝説の鬼、秋田のナマハゲとか。

ここに封印されているという鬼も、そんな一つなんだろうか。

少なくとも、私の記憶には無い。


「花子さん。聞いた事がありますか?」


「ううん?知らない話だね。」


「香奈様が知らないのも無理はありません。」

「真に危険なモノについては、伝承等も少なくなるモノです。」

「お話しましょう。この『鎮森神社』に封じられているヒト喰いオニの伝承を・・・」






−−−−−−−−−−




基本的に1週間に1回の更新になります。

次回更新は 9月 11日の14時30分頃になります。


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