『ヒトを喰うオニ』 其の二
「最近、香織さんの様子がおかしいですよね?」
「かおりんは元々変だよ?」
「・・・いえ、確かに元々変ですけど、そう言う意味じゃありません。」
「うん、知ってる。」
「「・・・」」
そんな双子達の訳の分からない会話は置いておくとしても、香織ちゃんの様子がおかしいのは事実。
こう・・・なんて言うか、何か悩みを抱え込んでいる感じがする。
先日も、何か相談があるみたいだったし。
などと香織ちゃんの噂話をしながら、大学のカフェテリアでスマホをぽちぽちとしている。
一緒に居るのは、何時もの双子達だけど・・・
・・・この間私が理事長って周囲にばれちゃったみたいで、時々視線を感じるのよね。
自意識過剰かなぁ??
「でも、昨日の夜は実家からFUにログインしてたし・・・」
「・・・大丈夫だと良いんですが。」
私より、双子達の方が香織ちゃんとの付き合いは長い。
何か思う所もあるみたい。
「そういえば、私に何か相談がある・・・みたいだったんだよ。」
と私は切り出す。
「香奈さんに相談って事は、『不思議』関係・・・でしょうか?」
「まあ、恋愛って事は無いよね。もっかなとかおりんだし。」
「失礼だよ!知真ちゃん!!」
「あはは、ごみんごみん。」
ぱたぱたと手を振る双子の赤い方。
「まあ、冗談はさておき、葉和ちゃんの言う通り、不思議関係が本命だよね。」
「うん、私もそう思ってるんだけどね。」
「確か・・・まだ大丈夫だと思うって言ってたんだよ。」
「何が大丈夫なのでしょう?」
「確か・・・香織さんの実家は神社・・・だった筈ですよ?」
「って事は・・・」
「きっと、かおりんの実家には悪しき妖怪か何かが封印されているんだよ。」
「それの封印が解けそうになったから、もっかなに退治して貰いたかったんだよ。」
神社に封印か・・・無きにしも非ず・・・かも・・・
「華音さんなら兎も角、私はそこまで強くないからなぁ・・・」
「倒しきれなくて封印されたって妖怪の類いだと倒せないかもしれないなぁ・・・」
私はうーんと腕を組む。
「なーんてね☆」
「もう、姉さんは冗談が過ぎますよ!」
「ごみんごみん。」
と、またぱたぱた手を振る双子の赤い方。
でも、本当にそうだとしたら・・・このてうしより離れた土地で弱まった私のチカラでは・・・
ちろちろりん♪
ひゃっ
私のスマホが震える。
双子達のスマホの着信音も聞こえる。
この音は、LINEに新着メッセージがあった時の音だ。
私達の友達グループに香織ちゃんから・・・
「ごめん。暫く帰れなくなった。」
その後、私達はLINEでメッセージを送ったり、夜に帰宅後、FUにログインしてメッセージを送ったりしたけど・・・
・・・香織ちゃんからの返信は無かった。
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次回更新は 8月28日の14時30分頃になります。




