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俺たちの冒険はこれからだ!(五三周目)  作者: 厨二×武力=はた迷惑
第二章
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第二六話:「では行きましょうか」

「フゥ……」


 僕はゆっくりと溜息を吐く。

 何かもう、あれだ。軽く鬱だ。


「どうしました、我が主?」

「いえ、何でもないですよ……」

「そうですか。なら良いのですが」


 口ではそう言うが、黒装束の彼女はなおも心配そうにこちらを見てくる。


「アンタのせいよ、気付きなさい」

「……何だと?」


 何故か険悪になる空気。

 どうして僕の周りには、変人しか寄って来ないのだろうか。


「アンタが余計な心労をかけてるせいじゃない」

「余計とは何だ。そちらこそ、王女などと言って我が主に負担をかけているのではあるまいな」

「ハァ? 私がいつ負担かけたってのよ、言ってみなさい」

「まぁその辺りで終わりましょうよ」


 早いうちに止めておかないと、後々面倒な事になりそうだ。


「それより、これからどうしますか? お兄さんが来るまで待つのもなんですし」

「何か適当に依頼でも受ければ良いんじゃない? 新人の力試しも兼ねて」

「貴様が我が主に指図をするな。我が主に命令できるのは、この世に一人もいないんだ」

「そうですね、では何か受けましょうか」

「了解しました、我が主」

「変わり身早すぎでしょ!」


 そんなこんなで僕達は、依頼を受ける事になった。



==============



「それで、何を受けます?」

「面倒だから、適当に目についたのでいいんじゃない?」


 そう言うと王女は、D板の前に立ち、その身長で届くギリギリの位置にあった紙を一枚手に取る。


「これが丁度良いと思うわ」


 そう言って彼女が差し出した依頼書を、僕は覗き込む。

 『小鬼ゴブリンの討伐』。

 示された依頼書にはそう書いてあった。


「小鬼ですか」


 ……やっぱりあれだよね。

 とある世界では、『雑魚・オブ・雑魚』、『キング・オブ・やられ役』等の異名を取る、最早異世界では当然のあれだよね。


「我が主が良いというのであれば、私は何も申しませんが」

「まぁ今回は特に危険を冒す必要もないですし、それにしましょうか」

「ふーん。じゃあこれ出しに行ってくるわね」


 そう言うと、王女は依頼書を持ってカウンターの方へ歩いて行く。

 その間、僕達は二人で会話を交わす。


「そう言えば、あなたはギルドに登録してるんですか?」

「えぇ、一応は。と言っても、最低限しか依頼を受けていないので、ランクはFのままですが。ちなみに我が主は?」

「僕ですか? 僕は(不本意ながら)Aですよ」

「A!? さすが我が主、その域にまで到達しているとは!」

「分かりましたから、落ち着いて下さい」


 軽蔑や畏怖の目線もあれだが、憧れや羨望の眼差しも僕は苦手だ。

 日本人は、そういう気質だからね。

 そんな事を語り合っていると、王女が戻って来た。


「終わったわよ」

「そうですか。では行きましょうか」


 僕はそう言って出口へ向かう。

 その後ろに、彼女達二人も続いた。

今回は少し短めです。

書きたい事はたくさんあるのに、話が全然進まないこの状況orz

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