第6話 死んだはずのリヴァイ・ナイチンゲール、ローゼン王立学院に現る。
夜がいかに長くても、必ず朝日は昇るという。
リヴァイにとって、王室別館での最初の夜は、静かな永遠のように感じられた。別館を隅々まで把握するだけで、何時間もかかった。
双子が二人の専属使用人と共に、完全な秘密のもとに暮らしているのは、少しも不思議ではなかった。
夕食でまた顔を合わせた。といっても、テーブルで共に食べることは許されなかった。イザベラとジョナスの傍らに立ちながら、ヘンリーとバイオレットは、十分と経たないうちに互いを挑発し始めていた。
「だから言っているだろ、『人のものを獣は食わない』だ」
「違います。何もわかっていない」
「わかっていないのはお前の方だ。獣が人を敬うという話であって、逆じゃない」
「衛生の話ですよ、この馬鹿者!だから人は獣のものを食べないんです」
「意味がわからない」
「文字が読めないからそう思うんです。あなたは本当に自信だけでこの王国を治めているんですね」
「それと卓越した美貌も。忘れるなよ」
「願望ですか。あなたは恐ろしく不細工です」
「何もわかっていないな。魅力は芸術だ。そして残念ながらお前と違い、俺は傑作として生まれた」
「うげっ! 誰か今すぐ私を殺して」
その夜の口論は、エドワードが好む本の格言が正しいかどうかについてだった。男性の双子は一方、恥ずかしがり屋で内向的だった。穏やかさの象徴のような。
しかしリヴァイの心は、苦しみの中にあった。
黄金の少年、愛しい弟のルイスのことを思い出した。
七年後の今、あいつはどんな人間になっているのだろう。
俺に会って喜んでくれるだろうか。それとも、憎んでいるだろうか。
憎んでいたとしても、責めはしない。
思考とは裏腹に、夕食はやがて終わった。もっともリヴァイは、ほとんど何にも集中できていなかったが。
ようやく、バイオレットとエドワードの部屋の間に位置する小さな部屋に案内された。
イザベラとジョナスは使用人が通常暮らす下の階に滞在していたが、リヴァイは王族の双子の護衛として、彼らの傍にいることが求められた。スペースの狭さは苦ではなかった。
それでも、部屋そのものはほとんど意識に入らなかった――無数の本棚も、冷たい暖炉も、高い窓から差し込む月明かりも。
思考はただ、ルイスのことだけに留まり続けた。
気づけば、朝が来ていた。
窓と本棚の間に掛かった鏡に、自分の姿が映った。
反射に映っていたのは、エインズワース家の者たちと同じように、意図的に豪奢な衣装を身に纏い、硬く気をつけをして立つ護衛だった。
ローゼンでは、衣装は権力の象徴だった。
ほとんど眠れず、息苦しい制服すら脱いでいなかった。しかしそれは今の状況を完璧に映し出していた。逃げ場はない。
リヴァイ・ナイチンゲールとして、嵐じみた力を持つ者として、この世界に立ち向かう。ある意味で、ヘンリーは正しかった。これはゲームだ。生きるか死ぬかは、確かにわからなかった。
「おはようございます、殿下。式典の準備をいたしましょうか」
左の部屋からイザベラの声がリヴァイの部屋に響いた。
太陽はついに昇った。そしてそれと共に、エインズワース家の影に落ちるナイチンゲールの影も。
ローゼン王立学院の完璧に設計された建物の中で、開校式が行われるのは大聖堂だった。
魔法を持つ者も持たない者も、王国のすべての貴族の子弟がそこで学んでいた。聖職者、貴族、王国の学者たちを一堂に集める、ほとんど政治的なイベントのようだった。
大聖堂は白い石で造られた天の欠片のように、山々の中に聳えていた。ステンドグラスの窓が大理石の中庭に黄金の光を降り注いでいた。庭園の中心には、エインズワース家の巨大な黄金の太陽の噴水。その輝く光の筋が、王国そのもののように学院を見守っていた。
鐘が鳴り、近辺の鳥たちを一斉に驚かせた。しかしその鳴き声は、まだどこかに聞こえていた。
「また始まるか」
ヘンリーが馬車を降りながら言った。
「早く終わってほしいものです」
バイオレットが疲れた声で言った。
「頑張りましょう」
エドワードが付け加えた。
リヴァイはため息をついた。この状況に緊張しているのは、自分だけではなかった。
ヘンリーは先頭を歩いた。頭の金の冠が小さな太陽を模していた。暗い王室の衣装とエインズワース家の紋章のアメジストの輝きが合わさって、人間というよりも王権そのものの体現のようだった。
バイオレットとエドワードは銀の刺繍と礼装用のマント、王室の紋章を備えた深い紫の制服を着ていた。遠くからでもそれとわかる。バイオレットの優雅なスカートとライラック色のリボン、エドワードの完璧に仕立てられた正装は対照的でありながら、二人とも同じ圧倒的な気品を纏っていた。
その華やかさは、威圧的だった。
階段を上り終えると、衛士が杖を床に三度打ちつけた。
「ローゼン国王、ヘンリー四世陛下。ローゼン王女、バイオレット殿下。ローゼン王子、エドワード殿下」
ヴァイオリンとパイプオルガンの深い音が合わさり、荘厳で美しい旋律が大聖堂に響き渡った。音楽が式典に、ほとんど神聖な雰囲気を与えていた。
そしてその瞬間、彼はただ、いるべきでない場所に立つ護衛に過ぎないと感じた。
「国王が!王族の兄妹が……」
「なんて完璧なの!息が止まりそう」
「エドワード殿下、実物はさらに美しい……」
「絵画のようだわ」
「……狂った姫も来ている」
「美しいけれど。でも性格が……恐ろしい」
「先学期、教授を泣かせたと聞きました」
「いや、使用人だったそうよ」
大きな扉が開いた瞬間、囁き声が大聖堂に広がった。
「それでも……美しいわ」
すべて聞こえていたが、誰一人囁きには反応しなかった。大理石の階段を上りながら、右手には教師たちが厳かな衣装で並ぶ壇上へ。中央には宗教指導者が、ヘンリーが向かう大きな王座の傍らに立っていた。
バイオレットは、これから戦を始める女王の優雅さで腰を下ろし、エドワードは下の学生たちに恥ずかしそうな、ほとんど申し訳なさそうな微笑みを向けた。
リヴァイはここで、なぜエインズワースの兄妹がまるで別世界の存在のように王国中で語られるのかを、ただ理解した。
その豪奢さには、強力な効果があった。
誰がこれほど確立された境界を越えようとするだろうか?これほど完璧で、この王国を統治するために天に選ばれたとしか思えない存在を、誰が疑問視しようとするだろうか?
「何も変わっていない」
バイオレットが呟いた。
リヴァイは再び、五歩後ろに位置を取った。完璧な影として。
「では、新たな学年への感謝の式典を始めます。皆で神への賛美を歌いましょう」
白い衣装をまとった宗教指導者が壇上から語りかけた。
リヴァイの左手では、聖歌隊が立ち上がり、他の者たちと共に歌い始めた。
「歌詞がわからなければ、口だけ動かしていればいい」
エドワードがそっとリヴァイに囁いた。
しかし完璧な彼の記憶が、忘れることを許さなかった。
朝の太陽への頌歌。
闇の中に現れ、光をもたらす者への賛美。嵐の後の太陽。
自分を嵐と考えると、いっそう心が重くなった。
大聖堂は広大で、入口の中央通路に加え、四列の長椅子が並んでいた。貴族たちが散らばって座り、身分によって分けられていた。後方には奨学生と無位の魔術師。中央には下位から中位の貴族。前方には侯爵位から公爵位まで。
ルイスはどこにいる?
再び、弟が思考を占領した。
群衆の中に探そうとしたが、無駄だった。最近の弟の顔を知らないという事実が、内側から彼を蝕んでいた。
「では、ヘンリー四世国王陛下より、式典の締めくくりのお言葉をいただきます」
王の名が告げられ、リヴァイは我に返った。すでに三つの賛美歌が歌われ、二つの祈りが捧げられていたことに、ほとんど気づいていなかった。
全員が姿勢を正し、王の登場を待った。
周囲に厳かな衣装をまとった教授たちが並ぶ中、若い王はほとんど失礼なほど気楽な様子で立っていた。
「皆に聞こえているか?よし」
疲れた様子の教授たちが数人、頭を垂れた。
ヘンリーは明るく微笑んだ。
「まず、ローゼン王立学院の新学年へようこそ。今学期は実験室を爆発させず、悪魔を召喚せず、同級生を凍らせないようにしてくれ」
気まずい笑いの波が広間に広がった。
バイオレットが後悔の表情で目を閉じた。
「……馬鹿者」
エドワードは消えてしまいたそうな顔をしていた。
「スピーチを準備し忘れたに違いない。知っていたら私が……」
ヘンリーがさりげなく横を見た。彼女は話すのをやめた。
「……ああ、そうだ。それとリヴァイ・ナイチンゲールを見つけた。生きている」
「……………………………………」
不気味な沈黙が、大聖堂全体を支配した。リヴァイの心臓すら、打つのを忘れた。
影の中に隠れようとしても意味はなかった。ヘンリーは爆弾のことを知っていた。それに自ら火薬を詰め、全員の顔に投げつけたのだ。
誰よりも先に、それをやってのけたことへの満足で、内心では笑っていた。
しかしリヴァイには、大聖堂の視線がすべて一斉に自分に向いてくるのが感じられた。
ヘンリーは完全に動じることなく、続けた。
「今日から彼が、私の大切な兄妹の王室護衛を務めることになる」
にやりと笑った。
「仲良くしてやってくれ」
沈黙が、さらに悪化した。
あの狂人は一体何を企んでいるんだ!
内心で叫んだ。外見上は、わずかに口を開けたまま、皮肉な微笑みを浮かべる王を見つめていた。
「ヘンリー、誓って殺してやる」
バイオレットが歯を食いしばりながら、平静を保とうとして言った。
「リヴァイ、怒りを顔に出さないでください」
エドワードが外側では微笑みながら、囁いた。
雷鳴が空を切り裂き、全員を驚かせた。
「以上だ。新年と幸運を祈る。式典終了」
雷鳴を聞いてヘンリーは緊張した笑いを漏らし、急いで退場しようとした。
「早く、早く、早く」
兄妹を急かすと、二人はすぐに立ち上がった。
「ナイチンゲール、雷を制御しろ」
リヴァイは怒りで彼を睨みつけた。
「ナイチンゲール卿、雷を解き放ってください。陛下はそれに値します」
姫が言い返した。
「ナイチンゲール卿、恐れながら、私は嵐が嫌いです。ご自制いただかないと、誤って貴族全員を一度に殺してしまうかもしれません」
「全員でなくてもいい。国王だけで十分です」
もはや遠慮する理由も見当たらず、彼は言い切った。
また雷鳴。
「早く、早く、早く」
王は歩みを速め、ほとんど走っていた。双子とリヴァイが続いた。
「リヴァイ・ナイチンゲール……?」
少なくとも五つの声が彼の名を呼んだ。
「お葬式に行ったのに!」
「本当は何があったの?」
「リヴァイ・ナイチンゲール?ルイスのお兄様?」
群衆がざわめいた。しかし弟の名が出てきたのは、気になった。
「七年前に姿を消したって聞いていた」
「それが突然、王の傍らに戻ってくるなんて!どうして?!」
「リヴァイ・ナイチンゲールが……王族に仕えているって?」
「では、お暇します」
ヘンリーが、大聖堂を出たところで言った。
「地元の貴族たちと用事を済ませてくる。三日後、歓迎の舞踏会に戻る」
「ヘンリー、そうやって逃げようとしないで」
バイオレットが言い終わる前に、王は馬車に乗り込み、走り去った。
「……この人は!」
「バイオレット、大聖堂の前ですよ!」
エドワードが囁いて、彼女を驚かせた。
「ああもう、どうにでもなれ!あなたも!雷を制御してください。雨で私の一日を台無しにされたくないから、いい?」
「かしこまりました、殿下」
「最初の授業に行きましょう」
再び五歩後ろをついて行こうとした時、ざわめきが大きくなるのが聞こえた。
王が去り、他の者たちは自由に動けるようになった。しかし今回は、エドワードとバイオレットが現れた時以上の騒ぎだった。
「ルイスーーーー!」
甲高い声が叫んだ。
「かっこいい!ルイスーーー!」
「演劇部の王子様!」
前世でリヴァイは、俳優であれアイドルであれ、有名人が現れた時の公衆の熱狂を覚えていた。ただ存在するだけで人々を狂わせる、特別な存在のようだった。かつて有名な歌手がデパートで目撃されて、群衆に遭遇したことがあった。
それより酷かった。
避けられないように、弟の名を呼ぶ声の方向を振り返った。
あいつか?
「ルイス!」別の女の子が叫んだ。「一緒に授業に行きましょう!私の最初の授業も上級薬草学だから!」
「もちろん。君の同席は喜びだよ」
リヴァイは固まった。
階段の上に、細身の姿が立っていた。太陽のように金色の髪。雷鳴が轟く前の空のように、青い目が輝いていた。十歳のルイスそのままだったが、リヴァイの弟はもうあんなに小さくはなかった。
背が高く、力強かった。その笑顔には輝くような明るさがあった。大聖堂のほぼすべての女の子が、光に集まる虫のように彼を追いかけていると言っても、大げさではなかった。
「ルイス!ルイス!国王の話、聞いた?」
笑顔が、ふと消えた。
「見て!」女の子が、目を見開いて露わになったリヴァイを指差した。
心臓が胸から飛び出しそうだった。手が冷たくなった。
永遠のように感じられる時間の後、弟の視線が再び彼の視線と交わった。
七年が、一瞬で消えた。
誇りでも安堵でもない何かが、胸を打った――七年という歳月が、自分の弟をこれほど遠い他人にしてしまったという、静かな衝撃。
「リヴァイ・ナイチンゲールでしょ?あなたのお兄様!」
永遠のような沈黙が漂った。
ルイスは眉をひそめた。失望と軽蔑が混ざり合った表情で。
「……兄上?兄などいません。いたとしても、死にました」
その言葉は、死そのもののように彼を打った。
一瞬、大聖堂の喧騒が、信じられないほど遠くに感じられた。
リヴァイはただルイスを見つめ続けた。胸の締め付けが、悲しみから来るのか、罪悪感から来るのか、それとも七年が本当にすべてを変えてしまったという単純な気づきから来るのか、判別できないまま。
「リヴァイ・ナイチンゲール卿」
バイオレットが彼を現実に引き戻した。硬く腕に触れた手が、全身に震えを走らせ、思考の渦から引き戻した。
大げさとは言えなかった。彼女はその一幕を目撃し、リヴァイが公衆の前で拒絶された後に介入したのだ。
「あなたの役割を思い出させましょうか?あなたは護衛です。ついてきなさい!」
バイオレットはルイスをちらりと見た。リヴァイもまた、もう一度目を向けずにはいられなかった。
弟への怒りが、少女への悲しみに変わっていた。奇妙なことに、彼女も一瞬だけ居心地が悪そうに見えた。
それから素早く状況をかわすように、彼女は大聖堂と庭園の一つを繋ぐアーチの方へと向き直った。エドワードが入口で待っていた。
「気を取り直しなさい」と彼女は、彼の腕を引いて歩きながら言った。
しかしそれは、ほとんど不可能だった。
リヴァイが越えた引き返せない一線は、どこまでも、自分には属さない世界へと続いていた。
どうやって生き延びるか。その問いが、心と頭に棲みつき始めていた。




