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ロケットパンチが神殺しの剣より弱いのは不満なので覆します  作者: 黒井 冥斗
最弱スキルと最強の剣を持つ冒険者
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第24話:姉弟の再会とアラム中将の恋人

第24話:姉弟の再会とアラム中将の恋人

旧ディレオス村のあるアルテラ大陸の軍港に停泊すると派手な船だった事に後悔をした。

人の注目が多すぎて軍港内を上手く動けないのだ。

大勢の方の握手に応え、記者の質問には「今は状況が確定してない」と伝え、馬車に乗るまで2時間もかかった。

「僕達人気者ですねー!」

サディウスの無邪気な発言に悩まされさながら、アリーナ総長から聞いた話を思い出す。

「ロケットパンチねぇ……」

人類最強の機獣操作スキルを持つカリデウスが聞き逃さなかった。

「ロケットパンチ……最弱スキルの1つがどうかしましたか?」

「当のディレオスが獲得した固有スキルらしい。何をどうしたら神殺しのZ級の剣と最弱スキルのロケットパンチが結びつくのやら……」

そんな不可思議な話に私達は妄想という名の戦略を立てて、旧ディレオス村に最も近い街アルノスに到着すると冒険者育成機関「人類の刃」の1人の女性教官がお出迎えしてくれた。

「あの女誰だ?」

「美人さんですね〜」

「私が指名した。彼女がディレオスの教官だったらしい」

馬車のドアが開き、私が先頭に出る。すると彼女はすぐに冒険者の正姿勢を見せてくるがかなりよく出来ている。

「楽にしてもらって構わない。ディレオスはどのような冒険者でしたか?」

「はっ!ディレオス・アークラー次席は非常に賢く、好奇心旺盛な学生でした。首席とも仲が良く、ロムス家の長女とも仲が良かったです。変わった所と言えば固有スキルは非常に強力な機獣操作や異界顕現などを取らず、ロケットパンチを選んだ事くらいです」

私は「ありがとう」と言い、この街のロムス家邸宅前に向かった。

「まさか、ディレオスが白銀の機装元帥と知り合いだったとはな……」

ロムス家前に馬車を止めさせ、ロムス・エスターリア元元帥を待つ。

ほとんど待つことなく、少し白髪混じりの片眼鏡の男性が姿を見せて、私と対談を始める。

「ディレオスについて聞きたいのだが……」

「彼はロムス家の信頼のおける冒険者です。娘の教官にもなってくれました。と同時に滅びた村を復興させるために莫大な財力を投じる覚悟、私は彼を支援したい。もし戦う気なら……」

「いや、彼が敵対的な意志を見せない限りは叩くつもりはない。彼は今どこにいるかご存知か?」

白銀の機装元帥が黙り、私は剣を抜く構えを見せる。

「主人っ!!」

「ディレオス君に固有スキルベクトルアップ!!」

彼がディレオスか……神殺しの片手剣使い……。少し戯れるか。

機装元帥が素早く下がると同時に私はミラ・リブレイドを引き抜こうとする。

「間に合わないか……」

「天獣!熱光線!」

俺がこのめちゃくちゃ強い殺気を向けた熟練の冒険者を切り伏せようとしたした時に、熱を感じた。

「くっ……!!」

素早く片手剣の向きを変えて、ガードする体勢を取った瞬間にとんでもなく、細く、そして1メートル弱離れていても熱いと感じる熱光線がゼウス・スローター・カーテナに当たるが見事に傷一つすらつかない。

「嘘だろ!?天獣!神の鎖を……」

「機装帝は黙ってな!今度は俺の魔剣の宝庫を開ける時だ!固有スキル!魔剣無双「レーヴァテイン・ノーリミット」!!」

今度は亜空間から無数の魔剣!?こいつら何者なんだ!?そう思った時には、12ヶ所の亜空間から無数の魔剣が飛んでくる。

「固有スキル!ベクトルアップ!魔剣よ!戻れ!!」

無数の魔剣がレスティアの固有スキルで逆方向に飛んでいった。

「優秀な彼女さんのようだな、かなり強くなったベクトルアップ……最高司令長官!コイツやはり……」

「遊びは終わりだ。街を破壊するわけにはいかない。我々は国際ギルド連合軍だぞ……忘れるな。ディレオス君、お会いしたかったよ」

え……国際ギルド連合軍……

「すみませんでした!!」

俺は土下座して、何度も頭を地面にぶつける。ロケットヘッドのように。

「いや、大丈夫だ。エスターリア元帥、部屋をお借りしても?」

「構いませんよ。最高司令長官殿。それよりも……あそこの銀髪の翡翠の瞳の騎士何者ですか?」

銀髪の翡翠の瞳……

「あぁ、彼女は……」

「アリーナ……姉さん……」

アリーナは軽く微笑んで、手を振ってくれる。

「ディレオス、覚えてくれてたのね。とりあえずお話だけでもしましょうか」

レスティアが困惑していた……「ディレオス君にこんな美人なお姉さんが……」残念そうにしながら、一行共々ロムス家の大会議室をお借りした。

「……さて、お互いの経緯と目標を話し終えた所でディレオス君に問いたい。異適と戦ってくれるか?」

「もちろんです。俺の村の近くにあんな化け物がいたら村を大きく出来ませんし、村人を危険には晒せません」

「立派な心意気だが……アリーナ総長に膝枕してもらいながらは……ちょっとな」

「最高司令長官殿、ディレオスは元から甘えん坊です。ご慈悲を」

最高司令長官は「そうか……」と言うと会議室のドアが開いた。

「大丈夫かディレオス!ここで爆音とかが見えたから……駆けつけたんだが……こ、ここ、国際ギルド連合軍の首脳陣方!失礼しました!お……私はディレオスの所属するCランクパーティのニューオーダーズのリーダー、レオス・ハルバードです!……あ、これ名刺です!」

リーダーは素早く全員に名刺を配った。

その時再び扉が開き、アラム中将が顔を見せた。

「久しぶりやなぁ。最高司令長官。相変わらず強い者イジメか?」

「アラムこそ、第7機動機獣艦隊をこんな僻地に連れて行って……貴重な戦力なんだぞ」

「せやけど、あんたさん方気にしとる異適には勝てへんやろ?魔法も効かん、固有スキルも通用せぇへん。ディレオスはんのロケットパンチ以外の固有スキルを除いてな」

お互いがバチバチする中で、アリーナ姉さんが声を上げた。

「アラム中将、少し言葉を控えたらどうだ?」

「おぉおぉ、聖騎士最強にして、最高の美人のアリーナはんもおったんか。胸が大きくて顔が見えへんかったわ……なんでディレオスは膝枕されとるん?」

「そうか、世間知らずのお前は知らなかったな。ディレオスは私の息子だ」

「「え?」」

俺とアラム中将はビックリして、一言しか言えなかった。

「で……ディレオスはん!?どういう事や!?ワイはアリーナちゃん狙っていたんやぞ!!旦那はどこや!!俺の機獣でぐちゃぐちゃにして……」

「嘘だぞ?弟だ」

アラム中将は落ち着こうと何度も深呼吸している。というかアラム中将はアリーナ姉さんを狙っていたのか……

その後はお互い積もる話もあり、雑談という名の井戸端会議が夜明けまで続いた。

こんばんは!黒井冥斗です!いつもご拝読ありがとうございます!

今晩は黒井邸では黒毛和牛の焼肉なので午後からの執筆は非常に集中出来ました!黒井の午後のモチベーションは実はその日の晩御飯にかかってます。

大抵の晩御飯でやる気が出ますが、麻婆豆腐、焼肉、味の濃いめの中華料理は特にやる気が出ます!

それでは皆さんも良い晩御飯を!

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