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第15話:村の再興計画の資金

第15話:村の再興計画の資金

朝日が昇り始めた時間、パーティリーダーのレオスも寝なずに待っていてくれたのが分かるくらい眠そうにしていた。

「お疲れ様です。パーティリーダー。精算完了しました」

「ディレオス君もお疲れ様……4億くらいになるかな……」

「……」

「どうして黙るんだい?」

俺は改めてリストを確認する。間違いない。昨晩親友のレギオスにも朝方まで市場価格を調べてもらったから間違いない。間違いないからこそ怖いのだ。

「パーティリーダー……気絶しないでくださいね……」

「俺は元Sランクパーティのメンバーだよ?ちょっとくらいじゃ……」

「850……」

パーティリーダーはコーヒーカップを落とした。3ルピーのちょっと良いやつだ。

「たったの850『万』……」

「……億です……」

「ハァァァ!?」

レオスリーダーは椅子から転げ落ちた。と同時にニューオーダーズの経理担当の自称お姉ちゃんのレーチカさんが来る。

「リーダー、うるさいよ……どうせ6億くらいでしょ……借金は無くなるね。ディレオス君に感謝しないと」

「あの……レーチカさん……850億です……」

「ディレオス君、私が年下だからと言って変な冗談は……」

リストを見せる。彼女は1ページ1ページを丁寧に見てから、停止する。

「レーチカさん?」

バタン!後ろから倒れて、その音にストレイドさんとミレーユさんも駆け寄る。

「何があった!?」

「どうしたの!?」

「実は……」

値段を伝えた途端、2人も後ろから倒れる。

そして、昼過ぎにニューオーダーズ財政会議が始まった。

「えぇ、ただ今よりディレオス君による今回のドラゴン殲滅案件の報酬の分配等について議論したいと思います。ディレオス君、君の意見を聞かせてくれ」

「えーと俺は……欲張って申し訳ないんですけど100億あればもう全然いいです」

欲張りすぎたかなあ……皆のパーティだから……でも村の再興には……

「え〜パーティリーダーの権限により、今回の討伐に大きく貢献したディレオスくんには200億ルピーを渡したいと思います。使用は個人の自由。異論は認めません」

「「「異議なし」」」

嘘だろ……全員同意だなんて……

「他のメンバーは俺含めて100億ルピー。残りはパーティ予備資金及び借金返済に充てようと思う。異論は?」

レーチカさんが挙手する。

「ディレオス君の冒険者としての目的はかつて無くなった村の再興です。そこを我々で守って、パーティからギルドへと組織体制を変更すべきかと思います」

「ふむ。一理ある。250億ルピーのパーティ予備資金があれば多くの冒険者が集まるだろう。ディレオス君どうかな?」

「俺としては異論どころが大賛成です!信頼できる皆さんと共に村を再建出来るならそんな嬉しいことはないです!」

すると玄関の鐘を鳴らす音が聞こえ、俺が向かうと顔色の悪い行商人がいた。

「誰ですか……?」

「レギオスパーティリーダーに依頼されてアイテムを買いに来た者です。900億ルピー持ってきました……もう国中のギルド銀行とかと交渉して寝てなくて……」

「あの……850億のはずでは……?」

「レオーサー帝国国家元首殿が全てまとめ買いにするから、追加報酬という形で50億ルピー追加しました……羨ましいですよ……馬車2台にルピーを積み込んできたので運ぶのを手伝ってもらえませんか……?」

「あ、はい。リーダー!皆!手伝って〜!」

ルピーの偽物かどうかの確認と計算、アイテムの運搬など作業も4時間かかった。

「それでは、私はこの街の宿に泊まります……もちろんこの案件は……内密に……しま……Zzz」

行商人は立ったまま寝てしまったのでとりあえず一番良い宿に泊めて、ベッドに寝かせてあげた。

そして残りの50億はどうするかというもんだいとなり、再びパーティメンバーが集まる。

「残りの50億どうするか、皆で話し合おう。でも俺としてはディレオス君のコネでやって貰った50億だ。彼が決めるべきだと思う」

「「「異議なし!」」」

俺は考える。この50億どう使うべきか……

その時、会議室の扉がドンッ!という音と共に開かれる。

「話は聞かせてもらったぁ!」

「ミーナさん!?」

「ディレオス君!」

「はいっ!」

「機神にならないか?」

突然の質問に俺は固まった。

「えーとどういう?」

「アーキテクトの原理の応用で君のロケットパンチ……いや右腕全体を魔改造したい!その為には30億ルピー+私の生活費1億ルピーが欲しい!」

「あー皆……知ってると思うけどミーナさんは俺のロケットパンチの強化をしてくれた方だから本気の恩返しがしたいんだが……」

「「「異議なし!」」」

本当にフットワーク軽いパーティだな!皆優しいし、仲間思いで大好きだけど!

「わかった。じゃあ31億ルピー用意するね」

「あとディレオス君の再興する村のお手伝いもさせてくれたまえ。この街に居たら永遠に迷惑住民扱いだからな」

「それは構いませんよ」

俺はとりあえず色分けされているルピーという通貨の宝石を31億分用意して、金庫ケースに入れて渡す。

「うむ。確かに受け取った。では、早速引越しとアーキテクトの理論開発に挑ませてもらおう!」

彼女はステップをしながら、本部を出て行く。

「リーダー、皆さん大金入った事ですし1週間半ほど休みにしませんか?」

俺の提案にリーダー以外の皆も乗った。

「俺はこれの1割を競馬に賭けたい!帝国の競馬場でな!ちょうど帝国頂点杯があるから休ませてくれ!」

実は後から知った話だがストレイドさんは元Sランクに居た頃にロリコンという事で追放になったらしい。ただ防御重騎士という役柄でどうしても弱い存在を守りたくて声掛けなどをしてしまったらしい。だが何よりも冒険者になった時からのこの愛馬とここの仲間達は少女よりも大切だとか。

「私は最新の計算機と皆のために神薬や高速魔法陣筆を買いたいなぁ。お姉ちゃんが皆の回復をバッチリサポートするわ!」

レーチカさんの過去の話を後で聞いたが、元々お父様が帝国最高峰の名医だったらしいが感染性敗血症により、多くの帝民が死ぬ中で、お父様はたった1人立ち向かったが、自分も感染し、娘の大規模回復魔法陣で感染性敗血症は終結した。だがお父様は自分が十数年ほとんど寝なずに医学を学んだのに、娘の回復魔法の1つで終結した事により、心が壊れたらしく、娘を帝国政府に預けてアルコール依存症になったが、それでもレーチカの大切な父親には変わりなく、今でも毎月手紙を送ってるらしい。

「私はお酒いっぱい買うわ!皆にも飲んでもらいたいからね!」

ミレーユさんがお酒好きな理由。酒造村と呼ばれたワインレッド村は食べる物もワインや洋酒にしないといけない程切羽詰まっており、ワインレッド村では子供の頃からお酒が合法的に飲めて、基本的な食事だったらしい。だからお酒イコール食事という認識が外れず、お腹が空いたらとりあえずお酒。それが彼女の生き方だったらしい。

リーダーは判断を下した。

「2週間の休養を皆に与える。全員自由に過ごしてくれ、俺は……俺は……彼女に会ってくる……」

リーダーの生まれ育ったカルース街は、神の摂理により、月に1度市民がランダムで昏睡状態になる。リーダーの彼女は選ばれてしまったのだ。それ以来彼女の両親から、彼女を安楽死させるか、引き取るかの2択で、引き取る道を選び、このパーティの展望台に彼女は眠っている。なんでも星を見るのが好きだったらしく、この物件を見た時毎年450万ルピーを払ってでもここを彼女が目覚めた時の家にしてやりたいとの事だった。そして彼女に会う度にリーダーは自分の無力さを嘆くため、長期的に時間がある時以外は会わないようにしてるらしい。そのため、信頼できる副リーダーのレーチカさんがお世話したり、リーダーからの手紙を積立てている。

こうして始まった2週間休暇で俺は銀行に一旦お金を預けて10億ルピーだけ持って、エルザイムで過ごし、ジョンへの報告と神殺しの剣の個人的なお礼として持っていくことにした。

こんばんは!黒井冥斗です!いつもご拝読ありがとうございます!最近は1つの作品に集中するのが苦手になってしまって心のリセット時かなとかとも思ってます。

あるいは気分転換に短編を出してもいいかもしれないですね。私事はここまでにして…もし、ロケットパンチシリーズが面白いと思ったらお気軽にブックマークや評価、お待ちしております!

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