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第12話:異才の集まりパーティにして、借金スタート

第12話:異才の集まりパーティにして、借金スタート

お店を半壊させ、噴水も破壊し、ストレイドさんも重傷を負い、パーティリーダーのレオスさんに届いた弁済書は450万ルピーまで膨れ上がっていた。

「さて、ここが俺達「ニューオーダーズ」のパーティ本部だ!……まぁ、2週間以内に450万ルピー用意できないと無くなるけどなハッハッハー」

笑い事で済むのだろうか……ロアノスの東門付近、階層宮に最も近い門ということもあり、安く買えたのだろう。だがそれでもこのパーティ本部は見れば見るほどよく出来ている。

「正方形の4つの角張った四隅に、それを繋ぐように住居や会議室のような部屋があって……真ん中の中庭みたいな所には展望台……この建物いくらしたんですか?」

「おっ、やっぱり兄ちゃんは見る目があるねぇ!土地代含めて1億8000万ルピーだ!40年ローンでな」

1年間で450万ルピーのローン!?嘘だろ……

「まぁ、とりあえず入ってくれ。パーティ会議室に案内する」

パーティメンバーと共に2階の大会議室に入ると、まずはパーティリーダーから名乗る。

「では改めて……俺はレオス・ハルバード。このニューオーダーズのリーダーだ。見ての通りこのダークドラゴンハルバードを使っている。カッコイイだろ?でもな……これ重すぎて固有スキルの限界突破「オーバーブースト」無しでも4振りが限界でよ……オーバーブーストを使ったら運ぶのが精一杯なんだ……だから俺は支援魔法を勉強し続けてなんとか上級まで扱えるようになった。これで2分戦える」

パーティリーダーが魔法アリで2分しか戦えないとかこのパーティ大丈夫か?しかも限界突破って武器のあらゆる性能を大幅強化できる強力な固有スキルだけど……もちろんそれに伴う重量アップや長くなったりする。どちらにしろリーダーはアタッカーとして戦える時間は少ないと言ったところか……

「次は副リーダーの私ね。アスライア・レーチカよ。まだ16歳だけど、元レオーサー帝国の王立回復魔術騎士団副団長だったわ。でも使える回復魔法が大規模魔術魔法陣依存なのと魔力量的に1日3回しか回復魔法は使えないから基本的には薬草とポーションね。困ったらお姉ちゃんに任せなさい!」

元レオーサー帝国の回復魔術騎士団副団長なら魔法の回数はともかくとして、圧倒的な回復力とヒュドラの毒も多分治せるだろう。同時にメンバー全員が重傷を負った時の最後の要か……

「さてと次は……俺か……さっきお前にぶっ飛ばされたストレイド・レーサーだ。重防御騎兵をやってるが盾が壊れたから、奥の手として用意してあった蒼龍重騎士の装備を使う事にした。自慢じゃないが筋力と精神力はA+だ。固有スキルは攻勢防御(カウンター・ファランクス)でもあるから筋力と精神力と合わせて負けない絶対防御の盾だから安心しろよ?あと馬の扱いと料理係は俺の仕事だ、よろしく」

その時、レオスが「絶対防御なのに彼のパンチに負けたじゃん」と言われ、ショボンとしてしまう。

それは別にいい。筋力A+のカウンター・ファランクスの恐ろしい所は敵が接近して、防御すると同時に弱点部位に1番近く攻撃出来る点。しかも蒼龍重騎士装備ならかなり信頼できる。

「最後はお姉ちゃんかぁ、私はイストルド・ミレーユよ。究極魔法の使い手の1人ね」

「!?待ってください!究極魔法って世界でたった十数名しか扱えない希少戦力の!?」

「えぇ、パーティ全員の魔力の9割を使うし、詠唱まで5分かかるけど神々の鉄槌「ゼニス・ハンマーダウン」を撃てるわ。一応人類の天座の予備戦力ね。ただ……私攻撃魔法しか使えないんだけど固有スキルの関係で魔法使用時は毎回皆の魔力使っちゃうから……」

ミレーユさんは黙ってしまう。何か言いづらい事でもあるのだろうか?

「人類の天座からその……神雷槍スピア・オルテナが渡されてるの……秘密にしてね。普段は聖者の聖衣に隠してるからバレないから大丈夫よ」

スピア・オルテナだと!?神が反抗する意志を持った人類の心臓を撃ち抜く雷を撃てるという伝説の武器の1つじゃないか!これは頼もしいぞ!

「じゃあ、次は君の番だ」

レオスリーダーの合図で俺も答える。

「俺はディレオス・アークラー。固有スキルは……ロケットパンチだけど……一応奥の手と言うか決戦兵器が多分2週間弱で手に入るから戦力にはなると思うからよろしくお願いします!」

「よし、全員自己紹介終わったし、お金稼ぎの会議を始めよう!」

「「「おぉ!!」」」

「お、おぉ……」

このパーティのメンバーは尖りすぎているが、全員の戦闘力はかなり高い、互いに互いを補えば間違いなくSランクには行けると思う。

「さて、皆案はあるかな?」

「「「……」」」

意見が出ないまま、2分が経過した。だが俺にはある秘策があるが、ここで言うべきか……

「あの……エルザイムの南の洞窟のエンチャントダイヤモンドドラゴンの落とす、エンチャントダイヤモンドなら500万ルピーくらいになるのでは……」

レオスさんが初めて難しそうな顔をする。勝てるのか不安なのだろう。

「策はあるのかディレオス君?」

「勝率は7割と見てます。作戦としては……」

俺が作戦を話すと全員が納得する。だが同時に全員の負担が大きいのもパーティ全員が理解した。

「もし、リーダー。1つ追加の提案なのですが150万ルピー用意出来れば700万ルピー以上稼ぐ手段もあります」

「……聞かせてくれ」

「ここに来る途中の掲示板に100万ルピーで1日だけ幸運S+のフリーランスの方が応募をかけてました。固有スキルは希少採掘(レア・ドロップ)、エンチャントダイヤモンドドラゴンのダイヤモンドブレスは鉱石とぶつかるとダイヤモンド化、通称希少化します。それを利用すればエンチャントダイヤモンドドラゴンの素材と合わせれば、上手く行けば2年分のローンも稼げます」

リーダーは悩む。やはり、いきなり入った新人としては生意気すぎただろうか……

「1億ルピー……」

「はへぇ?」

「なんとかして1億ルピーを稼ぎたい」

「な、何故?」

「ディレオス君はアタッカーとして考えてる。つまりは1番攻撃を受けやすい。だから鎧をパーティで購入してやりたい」

僕の胸は思わずジーンと来た。嬉しかった、前のパーティではヒュドラのストライクソードすら奪われそうになったり、レアアイテムを奪う為に強盗殺人すらされそうになった。それなのにこのパーティは……

「……ありがとうございます。明日までになんとか策を練ります」

すると、レーチカ少し怒りを露わにする。

「ディレオス君、無理はダメだよ?身体は1つしか無くて死ぬことすら1度しか出来ないんだから、日付変わりには寝ること!約束だよ?」

「は、はい!」

心優しい新パーティに俺はなんとしてもこのパーティを救いたいと思った。

こんばんは!ご拝読ありがとうございます!黒井冥斗です!スマホ1つで小説を作れるこんな便利な時代利用しない手はないですよね。明日は早朝からお昼過ぎまで病院でかなり負荷のかかる検査をするので待ち時間に作品を見直したり、進めたりする予定です。最近肝臓の数値があまり良くないので主治医の先生と相談しながら持病の投薬を調整してますね。肝臓は沈黙の臓器と言われるのは聞いたことがあるかもしれないですが血液検査という無理やり喋らせる検査もあるのでそれでほぼ毎月モニタリングしてます。長く小説家で居たいので今後とも黒井冥斗をよろしくお願いいたします!それではいい夜を!

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