47話
眠たい。
「今度の群れはゴブリンが30匹以上いるね、集落を作ってるわけでもないのにこの数とは異常だね」
先ほど戦闘した地からそれほど歩いていない、5分もしてないところで次の敵に遭遇した。
「まあ、確かに異常だな」
「じゃあ、ちょっと様子を見てくるね」
・・・
「ただいま、やっぱり30匹以上いたよ。中には1体だけだけど進化している個体もいた。
一回り大きいだけだからゴブリンリーダーだろうね」
「へー、こんなにいきなり進化した上位個体に会えるとか流石魔の森だな」
「んで、どうする?戦う?」
「当たり前っしょ」
「僕も戦うに賛成、逃げるのはこっちに余力がなくなってきた時でいいと思うよ」
「私はどちらでも構いません」
「じゃあ、戦うってことで。先制の魔法は誰狙う?最初に指揮官をやってしまうか?」
「いや、先頭の5,6体でいいよ。本来なら指揮官なんて真っ先に殺す対象だし、狙えるのに狙わないのはただの怠慢でしかないけどね、指揮官を失ったゴブリンの混乱は恐らく僕たちに殲滅されるまで取れることは無いだろう。ただ、茫然とするゴブリンを殺しても何の戦闘訓練にもならないし無抵抗の相手を狙うのは気が引けるからな」
「分かった。そうしよう」
「じゃ、ちょっとおびき寄せに行ってくるよ」
「みんな、来たよ」
敵の先頭を行くゴブリン達を倒すべく魔法を作り、待機させる。
先頭の5体が完璧に見えたその瞬間に俺は5つの魔法を放つ。
その魔法はすべてそれぞれのゴブリンの頭に直撃してゴブリンは崩れ落ちた。
使った魔法は土球だ。
魔法でありながら強力な物理属性も兼ね備えるその魔法の威力たるや、喰らったゴブリンの頭は半分ほどつぶれていたくらいだ。
「流石、5体とも頭だね。外す気配が無いから安心して見てられるよ」
倒れた仲間には目もくれず俺たちに襲い掛かってくるゴブリンをアストは斬る。
武器の性能が違い過ぎて打ち合うことが出来ない為1体に1秒もかからない。
もっとも、同等の武器を持っていたとしても圧倒的な技術不足で瞬殺されるだろうが。
メリアは盾でゴブリンを別のゴブリンがいる場所に殴り飛ばしたりして、かなりの数のゴブリンのヘイトを引き受けている。
剣で斬ったりもしながら順調に数を減らしているようだ。
ニルは無双している。
槍というリーチの長い武器は、ゴブリンのような雑魚に対しては武器の性能や使用者の技術など問題にならない程チートだった。
相手の粗末な武器が届かない間合いから敵を貫き、貫いた槍を引き抜くのではなく振り回して死体をぶん投げて相手の行動を阻害する。
阻害されて隙を晒したゴブリンがまた串刺しになる。
これのループである。
2体同時に貫いていたりもした。
多少知恵が回るのか別の場所から攻撃しようとしたゴブリンはニルに対して飛び掛かっていったが、
振り回された槍の柄によって野球ボールのように頭を殴られていた。
身体強化をして格段に上がった膂力が鋼+魔物の牙等が混ぜられたバットよりはるかに硬い槍の柄で頭を殴られるのだ、勿論のことゴブリンは即死である。
ゴブリンリーダーはそんなニルを見て学んだのか、ニルに貫かれようとしているゴブリンの後ろに行き、その手に持つ剣を振り下ろした。
仲間もろともニルを斬ってしまえと思ったのだろう。
だが少し待ってほしい。
リーダーは誰の後ろに行ったのか。
そう、ニルに貫かれようとしているゴブリンの後ろである。
その結果がどうなるかは簡単に予想がつくだろう。
振り下ろした剣が仲間のゴブリンとニルを切り裂く前に、前にいたゴブリンもろともニルの槍に貫かれていた。
仮にもリーダーともあろう奴が随分と阿呆な最期を迎えることになった。
多少なりとも、真似をするという知能は備えていたらしいが、進化したとはいえ所詮はEランクの魔物、
その先にどうなるかを考える頭も無かったらしい。
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ステータス
名前:ケイ
年齢:15
スキル
鑑定Lv4(232/400) アイテムボックスLv5(220/500)
投擲Lv3(181/300) 剣術Lv7(448/700)
槍術Lv3(178/300) 槌術Lv3(178/300)
斧術Lv3(178/300) 杖術Lv3(178/300)
盾術Lv3(178/300) 火魔法Lv8(73/800)
水魔法Lv6(64/600) 風魔法Lv6(279/600)
土魔法Lv5(470/500) 聖魔法Lv5(419/500)
ユニークスキル
練度増加Lv4(187/400)
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