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41話

ふぅ・・・。


「やはり強かったですねレオ兄様は、さて次はイアン兄様の番ですか。

イアン兄様の武術の才能は剣にかなり偏ってます。

他の武器は全くもってダメダメですが剣を使ったイアン兄様の腕前はあと五年もすればお父様に追いつくと噂されてます。

使用武器はもちろん剣、その中でも大剣を使います。兄様は完全にパワーファイターです。

ですが身体強化のおかげで我々のような格下の者からすれば驚異的なスピードを持っていることは間違いないです。スピードで上回ってやろうなどと言う安直な考えでは一撃で沈められてしまいます。

魔法属性も火と土で火力に磨きがかかっています。一撃でも貰えば即終了です。

受け流すのもやめた方がいいですね。おそらく受け流しの上から力ずくで叩き潰されます。

避けて避けて避けて、そして隙を何とか見つけて攻撃するのがいいと思います」


「なるほど、パワーファイターに速度で上回られている可能性が高いのか。相性最悪だね。まあ何とかやってみるよ」



「俺の相手は君か」


「はい、僕です」


「速度自慢か?」


「そこそこ」


「そうか、気合をいれて来いよ」


「短い人生の中でも1,2,を争うほどに気合は入っていますのでご心配なく」


「ふん」



会話が終わり一瞬の沈黙・・・次の瞬間両者は駆け出していた。


アストルムが使用する武器は短剣。

同じ剣術スキルの範疇に存在する両武器ではあるがとても対極的であった。


剣術スキルの中に含まれる武器種は主に剣である物。

長剣は言うまでもなく、短剣、大剣、細剣、刀剣と色々ある。


オーソドックスな剣を使っているうちに、もっと重い方がいいとか、もっと短い方がいいとかそう言った剣に対するこだわりが分かれることで種類が増えていったのだ。

他の武器種にも人によって短い長い軽い重いの違いはあるがここまで数多く分かれている武器は剣以外には無い。



十分な距離まで近づいた両者は近接戦闘を開始する。


まずはイアンが強烈な振り下ろしを繰り出す。


武器の特性上長さに劣る短剣の間合いはとても短く、狭いせいで比較的間合いの広い大剣に先制されてしまった。


とても強烈な一撃ではあったがアストルムは難なく避け、懐に入り込み連撃を繰り出す。


その手に持つ2本の短剣から繰り出される連撃はかなりの速さがあったが、あらかじめイアンは胴体を広範囲に覆う体に密着する形で展開していた土壁にすべて防がれていた。


恐らく発想の原理は風鎧と同じだろう。


大剣による大ぶりの一撃は凄まじい威力を誇ってはいるが、剣自体の重さや剣速のせいで途中で止めることはおろか、軌道を変える事すら難しい為、万全の状態であれば避けることは容易い。


そして全力で振り切ったあとはかなりの隙を晒すことになり反撃を喰らうことになる。

だが、イアンはその隙を魔法で防ぐことで反撃を気にせず全力で剣を振ることが出来るのだ。


大剣を持ち出し、初手でいきなり全力振り下ろしをするあたり脳筋かと思ったが意外とそうでもないらしい。


その後は暫く大振りをやめ、なるべくシャープに振っていた。

アストルムも全力で振られていない大剣ならば打ち合えることが出来ると判断したのか武器を交わしていた。


シャープな大剣捌きでアストルムを追い詰めるが短剣使い特有の身軽さや武器の取り回しの良さ、手数の多さを上手く活かして難を逃れるといった場面が繰り返されていた。


フラストレーションが溜まってきたのかどんどん剣に力がこもり、また初撃と同じような全力の攻撃が繰り出された。


その大振りを待っていたアストルムは大剣を最小の動きで躱し、間合いの内側に侵入し土壁を打ち砕くべく、最大魔力を込めた風槍を展開、発射しようとしたその時・・・


イアンは爆炎の魔法を発動していた。


自爆攻撃が直撃した両者は爆風によりその場にはいられず吹っ飛んだ。


アストルムは数十メートル吹き飛んだあと地に落ちて動かなくなった。


だが、自爆をしたイアンは自分の両足で立っており、見た目にも傷を負っておらず、数ヵ所服が焦げている程度で済んでいた。


その差は身体強化の強度と魔法で防御していたかによるものだ。


アストルムは風槍を展開するのに1度に使える魔力をすべて注ぎ込んでおり防御の魔法を使えなかった。

一方でイアンは自らの使う爆炎に備え、土壁を展開していた。


身体強化の強度についても、魔力路の広さに応じて身体強化の強度や一つの魔法に込められる魔力量が決まる為、自分の最大威力の魔法を自分に当てても殆ど効かない。


だが、アストルムの身体強化の強度はイアンの魔法に込められた魔力量より劣っていたために結構なダメージを負ってしまったのだ。


そのうえ、落下によるダメージの追撃が入っている為一撃でノックアウトされてしまったのだ。



イアンはやけになった全力の一撃と見せかけて冷静に罠を張っていた。

それも事前に布石を打ったうえでだ。


とても賢い戦い方であるが自分の身にもあたる範囲であの魔法を使うあたり脳筋であると思ってしまう。


彼は頭脳派脳筋なのだろう。





・・・なんだよ頭脳派脳筋って。

自分でも何言ってんのか分からなくなってきたな。

まあいいや。


















____________________________

ステータス


名前:ケイ


年齢:15


スキル

鑑定Lv4(200/400) アイテムボックスLv5(180/500)

投擲Lv3(157/300) 剣術Lv7(368/700)

槍術Lv3(154/300) 槌術Lv3(154/300)

斧術Lv3(154/300) 杖術Lv3(154/300)

盾術Lv3(154/300) 火魔法Lv7(698/700)

水魔法Lv6(6/600) 風魔法Lv6(203/600)

土魔法Lv5(406/500) 聖魔法Lv5(349/500)


ユニークスキル

練度増加Lv4(153/400)

___________________________















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