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39話

長くなりそうだ。


「さて、我が領地に来た理由だが確か学園が夏休み期間であるときを利用して魔の森付近で冒険者活動をして鍛えたいからだと聞いているが・・・相違ないか」


「はい、間違いありません」


当主様からの問にアストルムが代表して答える。


「メリアを含む君たち4人でパーティーを組み活動をするのだろう?」


「そうしたいと思っています」


「君たちがパーティーを組み冒険者として活動することについて否定はしない。メリアが選んだのであれば一定以上の強さを持っているであろうことも疑う余地は無い。期間中はこの邸に逗留して活動をするがいい」


「ありがとうございます」


「だが、条件がある」


「はい」


「この領内にある森は普通の森ではないことは知っているだろう?油断をすればベテランの冒険者ですら容易に死ぬ、そんな恐ろしい場所だ。君たちが学園でもAクラスに所属していることや武闘祭に出ることのできる才能を持っていることは知っている。だがそれでも武闘祭で見せてくれた程度の力では足りない。

娘を任せるには不安が残るというものだ」


「それは・・・」


「自らの我を押し通すには力を示す必要がある。我々を納得させる強さをな」


「何をすればよろしいのでしょうか」


「なに、簡単なことだ。我々と模擬戦をしようじゃないか。勝たなければ認めないとは言わん、魔の森周辺であっても十分に通用すると分かればそれでいいからな」


「分かりました。やらせていただきます」


「うむ、こちらからは私と私の息子の3人が出る。アルバート、レオ、イアン、私の順番で戦おう。誰と戦うかはそちらが決めるがよい。我らの得意武器や魔法属性はメリアに聞くとよい。では訓練場に向かおうか」





◇◇◇◇◇◇◇◇



訓練場に向かうとそこでは兵士たちが訓練をしていた。


その中でも一際体格が良く強そうな人物がこちらに向かってきていた。


「お館様、如何なされましたか?」


「少し娘とそのパーティーの子らの実力を確かめるために模擬戦をと思ってな。済まんが少し場所を開けてくれるか」


「は、畏まりました。その模擬戦、我々も見学させていただいてよろしいですか」


「ああ、構わん。好きにするがよい」


「ありがとうございます」


礼をすると走って兵士たちのもとへ向かい、場所を開けるようにと言っていた。


「さて、始めようか。最初はだれが出るか決まったかね」


「もう少々お待ちください、お父様」


「それで、どうすればいいのロスラリスさん」


「メリアでいいですよ。ケイさん。ここにはロスラリス姓が大勢いますからね。それで誰が出るかですが・・・強さ順で良いと思います。お父様やお兄様たちの強さは年齢順に高い方が強いですからアルバートお兄様があの中では1番弱いです。とは言えそれはあの4人の中での話です。油断していると一瞬でやられますから気を付けてくださいね」


「この中で一番弱いのは俺だし俺が最初か。何か有益な情報はある?」


「確かニルさんは槍が得意武器ですよね。アルバート兄様は杖使いです。突きの技自体は槍より劣りますがアルバート兄様はそのハンデをものともせず木の杖ですら岩を砕き人体を容易に貫く達人です。多彩な技が持ち味の杖ですが惑わされずにしっかりと躱した方がいいですね。魔法属性は火と水です。

どちらも高レベルで使いこなしています」


「分かった。勝てる要素は全くないってことだね」


「そうですね。そもそも誰が誰と模擬戦をしても負けると思います。胸を借りるつもりで無様だけは晒さなければ大丈夫でしょう。倒れるまで全力で戦ってください。冒険者としてはしてはいけない行為ですが模擬戦なので大丈夫です」


「了解。当たって砕けてくるわ」


「はい、頑張ってください」


「頑張ってね」


「がんばれー」



「俺の相手は君か」


既に杖を持ち待ち構えていた3男アルバートがニルに話しかける。


「はい、お願いします」


「怪我をしても高レベルの聖魔法使いが治してくれる。全力でかかってこい」



少し言葉を交わすと互いに武器を構えて睨み合う。


睨み合いもほどほどにアルバートが仕掛ける。


身体強化が施されかなりの速度で突撃する。

学園で体験した誰よりも速いその速度にニルは驚いていたが、ニルも身体強化を施していたのだろう、魔力で強化された動体視力はアルバートを見失ってはいなかった。


アルバートは互いに武器が届く距離まで踏み込み鋭い突きを放った。


その突きの威力はボッ!と離れた距離まで聞こえる風切り音でわかるというもの。


メリアさんに事前に注意を受けていたニルはかろうじて避けていたが、もし注意されていなければ槍で防ごうとし、槍を砕かれそのまま体を貫かれて終わっていただろう。


ニルは最大威力の魔法を放ち距離を取った。

アルバートの身体強化をみて魔力の少ない魔法では牽制にもならないと悟ったのだろう。


今度はニルが突撃をかまし、突きを乱舞していたがすべて杖で槍の穂先を弾かれていた。

何というかもう技量が違い過ぎてやばい。


ニルの魔法攻撃を防ぐ時だけアルバートは魔法を使い、攻撃はすべて杖だけで行われていたがそれでもすぐに負けてしまった。


杖の攻撃に追い込まれ、やられまいと最大威力の魔法を使っていたがフラットな状態に戻してもすぐにまた追い込まれるので魔力の減りが早く、最後はガス欠のところを寸止め攻撃されて降参した。





















____________________________

ステータス


名前:ケイ


年齢:15


スキル

鑑定Lv4(200/400) アイテムボックスLv5(180/500)

投擲Lv3(157/300) 剣術Lv7(368/700)

槍術Lv3(154/300) 槌術Lv3(154/300)

斧術Lv3(154/300) 杖術Lv3(154/300)

盾術Lv3(154/300) 火魔法Lv7(698/700)

水魔法Lv6(6/600) 風魔法Lv6(203/600)

土魔法Lv5(406/500) 聖魔法Lv5(349/500)


ユニークスキル

練度増加Lv4(153/400)

___________________________










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