30話
戦闘はなあ・・・。
戦ったことなんて無いから難しいよね。
書いてて楽しいことは楽しいのだけど。
第二試合も無事勝利を収め、第三試合へとコマを進めた。
俺の次の対戦相手はSクラスとCクラスの代表の勝者であるが・・・まあ、順当な結果になるのだろうなと思っていた。
結果は予想通りにSクラスの代表が勝利を収めていた。
Sクラスの代表の人は第一試合ではFクラスと当たっており、2試合とも魔法はほとんど使わず武術と身体強化のみで勝利を収めていたので大して消耗はしていないだろう。
純粋に実力勝負になる予感。
もし実力が拮抗していたら魔力の多い俺が有利だろう。
聖魔法も使えるしな。
俺は今まで無傷で来た為、聖魔法を使うことは無かったが武闘祭では聖魔法の使用が許可されている。
まあ、許可されていなければ聖魔法しか使えない子が出場するのはかなり難しくなるしたとえ王族や貴族であっても聖魔法しか使えない人は結構いる。
ある種当然の配慮であると言える。
そんな聖魔法使いが敵であったとしても一撃で倒してしまえば問題ない。とは馬鹿の発想である。
身体強化を使っていればよほど技量に差があるか武器の性能に差があるかでなければ一撃で戦闘不能にするのは難しい。
そして聖魔法使いであれば魔法攻撃の手段がない分武術をより鍛える傾向にあるし、何より自分で回復できるため痛みに強かったりする。
そして回復をする間もなく一撃で沈められるのは回復使いが一番避けなければいけないこと。
つまり急所の防御は常人より硬い。
そんな人を同レベルの人間が一撃で倒すなど不可能に近いのだ。
まあ、それも小さいころからの積み重ねがあってこそであり、俺は聖魔法が使える人の中では珍しく一撃で沈めれる可能性が高い人だ。
ここに来てからまだ3ヵ月しかたっていないからな。
「3回戦第一試合出場者、Aクラス代表・・・ケイ!!!Sクラス代表・・・バルサ・パストリス!!!」
おっと、もうか。
まあ、間の試合数が先ほどの半分だもんな、そりゃ早いわけだ。
この試合を勝てば次は準決勝の総当たりだ。
他の組もAクラスとSクラスの代表同士の争いになっているが十中八九Sクラスの代表が上がってくるだろうし出来れば勝ちたいな。
Sクラスに上位3位を独占されるのも面白くないしここで勝てばSクラスの代表の全員と戦える可能性が出てくる。
俺以外のAクラスの代表が負ける前提での考えだけど今更同じクラスはつまらんし出来ればSクラスの代表全員とやりたいな。
まあ、この試合を勝たなければ捕らぬ狸の皮算用だ。
まずは1人目のSクラスの代表と戦えるわけだし楽しんでいこう。
舞台に上がり、身体強化を使い、武器を構える。
審判が弾くコインが音を立てて落ち、試合がスタートする。
程々に魔力をつぎ込んだ風鎧を発動させて距離を詰める。
相手の得意武器も剣のようだ。
相手は身体強化のみで今のところ俺のような変わった魔法は使っていない。
超近距離で剣を交わす。
肉体的なスペックはこちらが上、魔力路の広さは微妙にあちらが上、剣も微妙にあちらが上といったところだろうか。
多少押され気味で、幾度かこちらの防御を掻い潜って剣閃が身に迫るがあまり力の入っていない攻撃だったので風鎧に阻まれて届くことは無かった。
たとえ風鎧が無く、身に届いたとしても服が裂けるだけで傷を負うレベルの攻撃ではなかったが。
「やるね、どこで剣術を磨いたんだい?」
鍔迫り合いになり押し合いになったところでいきなり話しかけてきた。
「・・・」
返答をしていいのか迷っていると・・・
「沈黙かい?僕ごときには教えられないと?」
なんか変な誤解が発生した。
「そういう訳ではない、ただ変に答えて無礼だなんて言われると面倒だったから答えようか迷っただけさ」
「フフッ、貴族的には聞いたのに何も答えないやつが一番無礼だったりするんだけど」
笑われた。
「そりゃ失礼した・・・ねっ!」
力押しで強引に鍔迫り合いを解く。
そしてまた剣戟を開始する。
「それで、結局教えてくれないのかい?」
剣を交えながらも再度聞いてくる。
「魔物相手に実戦で鍛えただけさ」
「なるほど、貴族の子弟にはあまり真似できない方法だね。だが一番効率がいい」
「剣を交えながらも会話とは・・・余裕か?」
「そうでもないさ、このまま剣を振り続けても千日手だしそろそろ僕も魔法を使わせてもらうよ!」
なんで、魔法を使うって言っちゃうんだろうか。黙って使えばいいのに。
わざわざ相手に宣言する必要などないが、まあ魔法なんて使われたらわかるし自分が気合を入れる為に言ったのかもしれない。
火槍を複数発動し、発射してきた。
火属性なのは風に相性がいいからだろう。
風属性では火そのものを防ぐことは出来ても火によって大気の温度が上がるのを防ぐことが出来ない。
それに俺の発動している風鎧は発動場所が体にほど近い。
熱さも相当なものになるだろう。
俺は水壁を出して火槍を防ぐ。
最初に使える魔力を風鎧にすべてつぎ込まなかったのはほかの魔法を使う余地を残す為だったのだ。
彼の行った2試合を見た結果剣での勝負はつかず魔法を使っての勝負に移行するだろうことは予測していた。
風鎧を解き攻撃に魔力を回す。
4属性すべての槍を作り、飛ばす。
4属性すべての槍が飛んできたことに驚いていたが多めに魔力を込めたであろう土壁に防がれた。
防がれてはしまったがこれで火と土の属性を持っていることを確認できた。
まあ、俺は4属性ばれてしまったが別に隠してなどいないし相性の良い属性を使おうと思っても無駄であることを分からせることが出来るので問題は無かった。
そもそも鑑定を使えばわかる事柄ではあるのだが。
試合では命を落とすわけでもないので鑑定は使わないようにしている。
土壁に魔力を多めに込めた風球をぶつけて壊し、水槍を中心にして攻める。
相手も負けじと土槍で相殺をしてきた。
魔法攻撃の手を止めることなく、別に自分の頭上以外に大量の水を発生させ舞台上に落とした。
水を発生させるだけだと対して魔力も使わないし逃げ場もなく、服が濡れると多少なりとも行動を阻害する効果も期待できる。
嫌がらせ魔法だ。
対する相手も自分の頭上に風壁を発動させて水を吹き飛ばした。
濡らすことは出来なかったが風属性も持っていることを確認できたので良しとしよう。
土魔法を使い舞台から大量の槍を筍のように生やして攻撃する。
一度に舞台全体に効果を及ぼすことは魔力の制御面で無理だったが1本1本生やすのであれば問題は無く、高速で繰り返すことにより相手が逃げても追いかけてくるかのように使うことが出来る。
舞台に生やしているので逃げ場をなくす効果もある。
普通の人であれば魔力の無駄極まりないが無駄に魔力がある俺にとっては割と良い手段であった。
だがまあそう簡単につかまるはずもなく既に生えている槍を剣で斬り倒し、場所を確保すると魔法で反撃を行ってきた。
流石に現状では防御しながら使える魔法ではないので停止し、土壁で防ぐ。
風刃を使い、自分の土壁を切断しそのまま相手に飛ばす。
俺の張った土壁をものともせず、自分を守る魔法を自分で壊すとは思っていなかったのかかなり驚いていた。
土壁を壊す魔法を発動しようとしていて間に合わなかったのか、はたまた防御魔法を使っても意味が無いと思ったのか魔法を使わずにギリギリで回避した。
回避に成功はしたものの大げさな回避行動をとったため体制を崩しており、そこに俺は風刃で畳みかけた。
既存の風刃より小さく、鋭く、発動速度と飛翔速度を速めた風刃を大量に撃つ。
風刃乱舞とでもなずけようか。
相手も必死になって何とか避けていたが足元が土槍によってかなり悪く、風刃の中にブーメランのように曲がるものを入れた為避けきれずについに捕まり、大量の切り傷を体に作っていた。
風刃を防ぐために大量に魔力を込めた風壁を張り、風刃は防がれてしまったがそこで油断したのが運の尽き。
俺は最大に魔力を込めた爆炎を発動し、相手は倒れた。
爆炎が直撃したために周囲から酸素が無くなり全身にやけどを負い、爆炎本来の威力により体のあちこちを骨折していることだろう。
身体強化していなければ木っ端微塵である。
普通に重傷であり聖魔法が発動したので俺の勝ちとなった。
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ステータス
名前:ケイ
年齢:15
スキル
鑑定Lv3(73/300) アイテムボックスLv3(212/300)
投擲Lv2(20/200) 剣術Lv5(357/500)
槍術Lv2(17/200) 槌術Lv2(17/200)
斧術Lv2(17/200) 杖術Lv2(17/200)
盾術Lv2(17/200) 火魔法Lv6(125/600)
水魔法Lv4(64/400) 風魔法Lv4(274/400)
土魔法Lv4(57/400) 聖魔法Lv4(44/400)
ユニークスキル
練度増加Lv2(150/200)
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