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28話

ついに武闘祭が始まりました。

楽しんでいただけると幸いです。

さて、このトーナメントでは3回勝てばとりあえず準決勝である総当たり戦まで行けるわけなのだが、

トーナメントの対戦表はこうなっている。


1回戦

第一試合 Aクラス VS Eクラス


第二試合 Dクラス VS Bクラス


第三試合 Cクラス VS Gクラス


第四試合 Fクラス VS Sクラス


この1番上の第一試合のAクラスが俺である。

トップバッターとか緊張するが本来であればかなりの籤運を持っていると喜ぶ場所なのだ。

理由は簡単、勝った後に次の試合に呼ばれるまでの時間が1番長いからである。


時間経過によって魔力が誰しも平等に割合で回復していくこの世界。

少ないから回復が早いとか多いから回復に時間がかかるといったことが無い為、次に使うまでに休める時間というのはかなり重要なファクターなのだ。


3グループある内の1つの4試合分しか書いてないが1回戦は12試合あり、その第一試合に出て勝った場合、次の試合まで間に11試合挟むこととなる。

逆に第十二試合目に出て勝った場合、次の試合までは5試合しか挟むことが出来ないのだ。

トーナメントは当然勝ち進むごとに試合数が減っていく。

2回戦は6試合、3回戦は3試合という具合に減る為最初はかなり運がいい。

まあ、全ては勝ち進めばの話なのだが。




「ではこれより、王立ディセントラ学園1年生1回戦第一試合を始めたいと思います!!!」



おっと、出番か。



「第一試合出場者、Aクラス代表・・・ケイ!!!Eクラス代表・・・ナーシス・デンドロン!!!」



名前を呼ばれたので待機場所から出て舞台に上がる。


舞台は目算で30×30の正方形だ。

多少はゆがんでいるかもしれないが。


近接戦を繰り広げるには広く魔法戦を繰り広げるには狭いくらいだろうか。


まあ、遠距離から魔法をちまちま撃って勝ってもギャラリー的にはあまり面白くないのかもしれない。

両者舞台の端に立ち試合が開始すると言う訳ではないから近接戦も仕掛けやすいだろう。


どちらか一辺倒では勝ち進むのは難しいかもしれない。



俺たちが所定の位置に着いたのを見て審判が口を開く。


「両者全力で戦うように、試合開始の合図はコインが落ちた瞬間とする」


そう言い放つと直後にコインを弾き高々と打ち上げた。


俺たちはそれぞれ得意とする武器を構え身体強化を施す。


身体強化の強化率そのものである魔力路の拡張には俺のチートは作用しない。

よってこの世界に生れ落ちて15年である相手に有利であるが神特製ボディと魔力量の差による練習効率のおかげで大体同じくらいであろうか。


コインが甲高い音を立てて落ちる。


その瞬間両者は一斉に魔法を発動する。


俺は火槍、風壁、少し時間を空けて突風、と3つを一気に発動し、相手は土矢を4つ放ってきた。


定石としては魔法が得意ならこれを牽制として距離を取り魔法戦へ、武術が得意なら魔法を避けて

近づき近接戦へと移行するだろう。


相手は俺の火槍を避け近づいてきた。


近接戦へと持ち込みたいのだろう。

逆に俺は相手の放った土矢を避ける気配を見せず、それを好機と見たのかさらに追撃で近づきながら

魔法を放とうとしている。


だがしかし、土矢は風壁に阻まれ全て落ち、魔法を放とうとしていた相手を逆に突風で突き飛ばした。


風壁とはその名の通り風で作った壁であり不可視、突破方法は風に左右されないような大質量をぶつけるのがセオリーだ。

突風はその名の通り強い風を局所的に唐突に起こす魔法。不可視で、範囲も消費魔力の割に広いが威力は据え置きで身体強化を施している人間なら擦り傷程度で済む。


殺傷能力が皆無である魔法をなぜ使ったのか。

それは隙を作る為である。


強い風が起きれば反射的に目をつぶってしまうものだし飛ばされている時や転がっている時はかなりの隙が出来る。

武術の達人であれば空中で防御、体制を整え着地などが出来るのかもしれないが学生には到底無理である。


つまり今、相手はかなりの隙をさらしている。


土球を作り次々と撃ち出す。

最初の土球が頭に当たりフラフラしている為回避行動も防御することも出来ず土球に滅多打ちにされて

ついには地に沈んだ。


相手に事前にかけられていた聖魔法が発動し俺の勝ちとなった。




何故あの場面で土球を使ったのか。

身体強化を使っている人間は身体能力や強度が飛躍的に上がる。

それは魔法を喰らっても威力が足りなければ行動が出来るほどに。

もちろん爆炎や風刃を使えば1撃ではあった。

だが出来れば手の内は隠したい。

低威力の魔法で相手を沈めるにはどうすればいいか。

答えは脳震盪を起こすことである。

身体強化がされても脳の位置が固定されるわけではない為頭が揺れると当然脳も揺れる。

そして頭を揺らすために効率のいい魔法は物理的な作用がダントツで高い土属性の魔法である。

脳震盪を起こし意識が途切れれば身体強化を維持できずあとは生身で魔法を受けなければいけなくなり土球で地に沈んだのだ。

生身だと前世と大して肉体の強度は変わらない為、強くない。

その体で土球を受けると骨折は不可避、内臓も傷つくため聖魔法が発動したのだ。

















____________________________

ステータス


名前:ケイ


年齢:15


スキル

鑑定Lv3(73/300) アイテムボックスLv3(212/300)

投擲Lv2(20/200) 剣術Lv5(342/500)

槍術Lv2(17/200) 槌術Lv2(17/200)

斧術Lv2(17/200) 杖術Lv2(17/200)

盾術Lv2(17/200) 火魔法Lv6(122/600)

水魔法Lv4(59/400) 風魔法Lv4(259/400)

土魔法Lv4(45/400) 聖魔法Lv4(44/400)


ユニークスキル

練度増加Lv2(150/200)

___________________________








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