26話
えー、本日、8月27日の午前九時より作者は手術をします。
手術とか初めてで緊張するなあ。と言う訳で・・・行ってくりゅ!
日帰りだけど(ボソッ
「勝敗は決したな。勝者・・・ケイ!」
先生が全員に聞こえるように勝者を宣言した。
クラスメイト達は何が起きたのか分からないと言った様子で
唖然としていたが先生の宣言により己を取り戻した。
「ぐっ・・・ギザマ・・・何をした!」
這いつくばった状態から起き上がろうと藻掻きながら俺を睨む。
ゆっくり立ち上がったが貧血なのかかなりフラフラとしている。
その制服は大きく切り裂かれ大量の血が付着している。
かなりしんどいだろう。
聖魔法により傷こそ完璧に治っているが大量に流れた血を増やす
作用は無く、また、傷を負ってから治療が終了するまでに感じた痛みを
無かったことになど出来るはずもなくあのレベルの傷では確実に幻痛が
暫く残るはずだ。
「どんな手を使った!反則をしたのではあるまいな!」
ビガータの言う反則とは・・・使用武器制限のことだ。
説明はしていなかったがこの決闘には特別ルールとして使用武器の性能を
一定以下に抑えるルールがあった。
なので俺たちの使っている武器は学園が用意したただの鉄の剣だ。
そして反則となる武器とは・・・魔法具のことである。
この世界には魔法具という魔石あるいは使用者の魔力で動く道具があり、
灯りなども魔法具を使っていてありふれた物ではある。
その中でも攻撃用に開発された魔法具は今回のルール的に完全にアウトな
代物であり、この決闘の本来の実力を比べるという目的から外れることになる。
方や平民であり、方や伯爵子息、その財力は比べるまでもなく金を出せば手に入る
魔法具を許可されていれば大量の魔法具を用意し、戦闘に臨んだことだろう。
つまり、条件を出来るだけフラットにするために設けたルールを俺が破った
のではないかとビガータは怒っているわけだ。
まあ、もちろんそんなもの持っているはずは無いのだが。
「魔法具の所持、使用を疑っているのか?そんなものは持っていないが」
「反則をしていないのなら言えるだろう!どんな手を使ったのだ!」
クラスメイト達、先生と保険医、全員が言い合っている俺たちをジッと
黙って見つめている。
どんな手を使ったのか気になっているのかもしれない。
気になっていたとしても先生は止めに入れよと思わなくもないが。
「どんな手って・・・ただの魔法だが」
「そのような魔法は聞いたことが無い!嘘をつくな!」
「それはお前が聞いたことが無いだけじゃないのか?」
「俺を誰だと思っている!伯爵子息である私が全く聞いたことのない
魔法など殆ど無い!だがお前の使ったまるで剣のように切り裂く魔法
など噂であっても聞いたことが無い!」
「なら、俺以外に作れた人のいない俺だけのオリジナルな魔法なんじゃないか?
誰がどんな魔法を使えるかなど知らないから何とも言えないがな」
「ハッ!平民ごときが新たな魔法を生み出しただと?ふざけたことをぬかす
奴だ。お前ごときに出来るわけがないだろう!」
「そこまでにしておけ、反則でなく魔法であるのならそれを話せと
迫るのはマナー違反だ。
ケイ、申し訳ないのだがもう1度その魔法を使ってみてくれないか」
そう言いながら土壁を出現させた。
先生土属性持ってんのか。
どうでもいいことを考えてしまった。
「別に構いませんが・・・1回だけですよ」
そう言いながら魔法を準備し、放った。
俺の放った魔法は土壁を容易く切り裂いた。
切り裂かれた土壁は轟音を立てて崩れ落ちる。
全員がまたもや唖然としていたが先生だけは納得していた。
「確かに魔法だな。土壁を不可視でありながら土壁を切り裂いたところ
を見るに風属性の魔法か。
相性的に風は土に強いし先ほどものより多く魔力を溜めていたな。
土壁が破壊されるのも納得というものだ。
ありがとうケイ、確かにケイの放った魔法であることは確認できた。
なんの問題もなくケイの勝利だ」
ビガータも唖然としていたが先生の話が終わるとこちらを一睨みしながら
去って言った。去って行った。
◇◇◇◇◇◇◇◇
「なあ、ケイ~。どんな魔法使ったんだよ。あんな魔法見たことないぞ」
決闘も無事終わり、部屋に帰ってからニルに魔法について聞かれていた。
「魔法を詮索するのはマナー違反じゃないのか?」
「まあ、そうだけど。気になるし」
「別に教えてもいいがな、風魔法で剣の斬撃をまねたものを飛ばしたんだよ。
ビガータの言っていた剣で切り裂いたような魔法はこの魔法そのものだな」
「どうやったらそんな魔法を使えるのか想像もつかないな。剣を飛ばした
訳じゃ無いんだろ?」
「それは既にあるだろう。性能の微妙な魔法が」
そう、剣そのものを模して作られた魔法は既にある。
だが、剣は基本的に突くものではなく斬るものだ。
故に真っ直ぐ飛ぶ魔法と相性が悪い。それと術者のイメージもあって
かなり微妙な威力しか出ないのだ。
「剣そのものじゃなくて斬撃か、しかも見えないと来た。怖いね~」
茶化すようにニルが言う。
「別に槍系とかと大して変わらないだろ」
「いやあ、まあそうなんだろうけどね。一番最初に持つ武器はやっぱり剣
なんだよ。一番最初に誰かを攻撃したのも剣でだし、一番最初に攻撃されたのも
剣だ。そして一番最初に出来た傷も剣で斬られたものだ。
たとえ適性のあった武器が槍だろうとなんだろうと剣はやはり特別な武器なんだよ」
「確かに俺もそうかな。でもそこまで剣に特別な感情はないな」
「ま、そこは人それぞれなんじゃね?」
「随分と適当だな」
「でも実際剣をちょっと特別視してる人は多いと思うぞ」
「そんなものか」
「そんなものだ、で、その魔法に名前はあるのか?」
「そうだな・・・シンプルに風刃でいいだろう」
「なるほど風刃ね、分かりやすくていいや」
1つ、前世でも割と有名な魔法である風刃がこの世界に無かった理由を
お話ししよう。
答えは単純。かまいたち、真空、といった概念が無かったのだ。
だから漫画でもよくある飛ぶ斬撃が無かったのだ。
飛ぶ斬撃が無ければそれを魔法で再現しようという思考回路にならず
矢や槍のように武器そのものを飛ばすというものしか生まれなかった
と言う訳だ。
前世の知識万歳。
____________________________
ステータス
名前:ケイ
年齢:15
スキル
鑑定Lv3(31/300) アイテムボックスLv3(165/300)
投擲Lv1(90/100) 剣術Lv5(45/500)
槍術Lv1(89/100) 槌術Lv1(89/100)
斧術Lv1(89/100) 杖術Lv1(89/100)
盾術Lv1(89/100) 火魔法Lv5(431/500)
水魔法Lv3(260/300) 風魔法Lv4(76/400)
土魔法Lv3(267/300) 聖魔法Lv3(193/300)
ユニークスキル
練度増加Lv2(100/200)
___________________________
よろしければブックマークと評価お願いします。
感想の方もよろしければお願いします。
感想が来た場合は全身全霊をもって返信します。
現在の返信確率100%!




