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25話

昨日8月25日、記憶にある限りでは人生で初めて採血をしたよ。

思ってた以上に静脈を通ってる血って黒々としてるんだね。

いやー、血の出が悪いって二回もされちゃった。

注射嫌いなのに。


異世界生活71日目


今日の授業をすべて終わらせ放課後、先生に連れられAクラス一同は

闘技場に来ていた。


例の伯爵子息様は相当に気合が入っている様子だ。

授業中からずっと後頭部にビシビシと熱視線が降り注がれていて

とても居心地が悪かった。



「なあ、ニル。決闘をするにあたってアドバイスとかあるか?」


「うーん、そうだな。普通であれば自分の1番得意な武器と魔法を

全力で使う以外にないんだがケイは基本四属性全部使えるもんな。

相手の属性を見極めて弱点を攻めるのがいいんじゃないか?

高火力で一気に倒すのもありだとは思うぞ」


「一気に倒せる火力って・・・それ死ぬんじゃないか?」


「いや、それは無い。聖魔法のレベルが上がると予め魔法を

掛けておくことも出来るらしい。

うちの保険医はそれが出来るからな。

予め決闘をする人に高レベルの聖魔法を掛けておくと致命的な

傷を負ったときに魔法が発動する。

だから死ぬことは無いがその魔法が発動したら負けだな」


「なるほどね、死ぬ危険が無いなら思いっきりできるな」


「そうだな、じゃあ頑張れよ」




闘技場に着き、俺と伯爵子息様と先生は舞台の上に、他のクラスメイトは

観戦席の方に行く。



「では両者位置についてくれ」


何かマークが舞台上にある場所が2ヵ所、恐らくあれが位置なのだろう。

おとなしく位置に着く。


「では今から説明を始める、この決闘をするにあたり死の危険を回避

するためにあらかじめ聖魔法が掛けてある。

この魔法は致命的な傷を受けた場合にすべての傷を回復させるものだ。

故に相手を殺してしまうかもしれないという躊躇をする必要は無い。

聖魔法が発動した時点で発動した方が負けとなる。

聖魔法が発動した時点で直ちに攻撃行為をやめるように。

この決闘は武闘祭のクラス代表を決めるものである。

ケイが勝った場合は代表はケイになり、ビガータ・エレクタムが

勝った場合はビガータ・エレクタムが代表となる。

間違いは無いね?」


先生が俺たちに問いかける。


二人ともうなずくと先生が言う。


「決闘の審判はこの私、フロイス・ディアンツスが執り行う。

決闘の開始はこのコインが地面に落ちた時とする」


コインを親指に乗せ弾く。


規則的な回転をしているコインが弧を描き地面に引き寄せられていく。


キンッと小さく甲高い音をさせて地面にコインが落ちた瞬間、

伯爵子息様、もといビガータ君が火球を放とうと魔法を使う。


俺は落ち着いて水属性の魔法で壁を出現させる。


水壁の魔法だ。


なんの属性を使うのか見た為に後出しになってしまったが、互いの距離が

開いているために火球が俺に届くまでに余裕で水壁を発動できた。


時間差、距離を考慮しても魔法の難易度的に俺の方が高いにも関わらず

それほど変わらないということは俺の方が魔力の制御に分があるのだろうか。


彼の持つ武器は俺と同じく剣であった。


これはもしかすると剣を抜く必要は無いかもしれないな。


俺が水壁を発動させたのを見てビガータは土槍を1本作り出し打ち出した。


水のように流動するものに物理的な作用をもたらす土属性の魔法を

発動させるのは合理的だ。

水壁では突破されるとわかっているので回避行動をとる。


彼が俺の使える属性数を知っているのかは知らない。

が、恐らく知っているだろう。

どの属性を使ってきても同じだとは思うが土矢で追撃を掛けてきた。


1度防がれた属性は出来れば使いたくないのかもしれない。


土壁を発動し防ぐ。


土壁の向こう側に向かって凡その位置を予測して火矢を3本放つ。


警戒をしながら土壁を崩すと先ほどの位置より後退したビガータと

その数メートル手前に3ヵ所の焦げ跡が見て取れた。


土壁に向かって追撃をしようとしたところに上から火矢が降ってきた

感じか。

動いてなかったんだな。


ビガータは火矢を発動しながら剣を片手に持ち突撃してくる。


俺は水壁を発動し火矢を防ぎ、その水壁から水矢を放つが冷静に

避けられて距離を詰めてくる。


今度はビガータが土矢を連発してきたので水壁を解除し、土壁で

防ぐ。


土壁に土矢が当たり砕ける音がする。




少しすると土壁に当たり砕ける土矢の音がしなくなったので土壁を

解除しようとした所に突如影が差した。



驚き上を見ると跳躍したのだろう空中で剣を振り上げるビガータの姿が

そこにはあった。


(やばっ、間に合わない)


焦りもたついて剣を抜くが間に合わず、剣を振り降ろされた。



体から血が大量に吹き出し崩れ落ちる。


聖魔法が発動したことが分かり血は止まったが出血がひどいのか

起き上がれないようだ。


この決闘で学んだことはやはり油断はよくないということだろう。



















____________________________

ステータス


名前:ケイ


年齢:15


スキル

鑑定Lv3(31/300) アイテムボックスLv3(165/300)

投擲Lv1(90/100) 剣術Lv5(45/500)

槍術Lv1(89/100) 槌術Lv1(89/100)

斧術Lv1(89/100) 杖術Lv1(89/100)

盾術Lv1(89/100) 火魔法Lv5(431/500)

水魔法Lv3(260/300) 風魔法Lv4(76/400)

土魔法Lv3(267/300) 聖魔法Lv3(193/300)


ユニークスキル

練度増加Lv2(100/200)

___________________________









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― 新着の感想 ―
[一言] 完全に受け身でしたからね、 これは仕方ない。 いやあ、実戦でなくてよかった。
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