17話
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読んでくださり誠にありがとうございます。
「ここが武術実技と魔法実技を行う会場だ。
普段は生徒たちがここで武術や魔法を練習しているから
頑丈さは折り紙付きだ。Sランク以上の冒険者が暴れたりしない限りは
壊れることは無いだろう。
後悔の無いよう思いっきりやってくるといい」
連れてこられた会場は冒険者ギルドの解体場と同じくらい
だだっ広いグラウンドだった。
「おう、そいつらで最後か?」
グラウンドに仁王立ちで佇む筋肉だるまが試験官に話しかけた。
「ええ、そうですよ」
「そうか、ようやく後のことは考えずに楽しめるな」
「試験はダリウス先生が楽しむためにやっているのではないのですが」
「ま、そう堅いこと言うなって」
「はあ・・・もう好きにしてください。重傷だけは負わせないように
してくださいね。あと、ちゃんと試験はしてくださいよ。
それだけ守ってくれるならとやかくは言いませんから」
重傷という言葉を聞いた俺たちは少しビクリとした。
「ああ、そういえば紹介をしていませんでしたね。
こちらにいるのが学園で我々に武術を教えてくれている
ダリウス先生です。
今回の武術実技の試験官を務めます。
戦闘狂の気があり時々ヒートアップしますが基本的には
強い人と戦った時しか出ないので大丈夫でしょう。
むしろヒートアップさせれるほどの強者なら武術のみで
合格になると思います」
「紹介に預かったダリウスだ。元は王国騎士団に所属していたんだが
酷い怪我を負ってしまってな。そのまま騎士団に所属しても足手纏いに
なるだろうから辞めたところに仕事の誘いを今の学長からもらって教師
になった。ここの卒業生でもあるから合格したら俺の後輩ってことになるな。
よろしく」
「まあ、教師の方にここの卒業生じゃない方いないんですけどね」
「自己紹介に茶々を入れるな」
「さて、時間もありませんし早く始めましょう」
「スルーか・・・まあいいけど。よし!そうだな。
早いところ初めてしまおうか」
「試験の内容を説明する。
自分が1番得意な武器を持って俺と立ち会う。
ただそれだけだ。
俺が『止め』というまで終わりではないから何度でも
かかってきていい。
よし、では541番から順に初めていこう。
武器はそこにある木製のものから選ぶといい。
各武器とも1番オーソドックスなサイズだ」
最初の人が槍を手に取りダリウス試験官に突っ込んでいった。
ダリウス試験官は片手に持った剣で軽々と受け止めた。
ダリウス試験官の持つ剣は普通の剣にしては大きく、大剣にしては
小さい。
恐らくダリウス試験官サイズの剣なのだろう。
「ああそうそう、言い忘れていたが身体強化は使ってもいいぞ。
今お前たちが出せる全力で戦え。
ただし、魔法は無しだがな。魔法を見る場所はここじゃねえ」
しゃべりながらも身体強化を使い速くなっていく受験生の槍を
的確にさばき、隙が出来たところに軽く剣を打ち込んでいる。
受験生は痛みこそほとんどないようだが、ほんのちょっとの間でかなり転がされ
土にまみれている。
いいように転がされまくってイラついてきたのか攻撃が激しくなったが、
精彩を欠いた攻撃が当たるはずもなく槍を弾き飛ばされて終わった。
542番、543番も使う武器こそバラバラであったが結果は541番とほとんど
変わらなかった。
次は544番。
つまり俺だ。
剣を手に取り構える。
身体強化を今できる最大まで施し、斬りかかる。
様々な角度から斬りかかるが剣速が最大になる前に剣で受け止められ
かなりやりにくい。
受け止められたら鍔迫り合いになるのが普通であるが筋肉だるまとの
筋肉はかなりついているが細身である俺が力比べをするのは愚策だろう。
身体強化で力も上がっているが、相手も身体強化を使えることは明白。
魔力が多い俺ではあるが今の限界値は恐らく相手の方が高い。
速度は俺に分があるだろうが、素の身体能力の差など身体強化で埋めれる
程度しかないだろう。
むしろ相手の方が早い。
当たり前だが完全にスペック負けしてる。
そのうえ技量も騎士団に入れるレベルだ。
はっきり言いて最初の街でギルドの教官をやっていたブレンより強いだろう。
冒険者になればAランク以上にはなると思う。
と言う訳で俺はボコボコにされた。
やけになって攻撃したりせず、剣を振るのにも全く支障が出ない程度の
軽い打撲しか負わなかったので果敢に挑んだ。
最後は時間切れで終わりとなった。
まあ時間が設定してあったのだろう。
俺みたいないつまでも挑んでくる奴がいたら試験が進まないから。
実際やろうと思えば日が暮れるまで行けたしな。
俺の後ろの奴らはほとんど前の奴らと同じくらいの時間で終わった。
まあこれが平均なのだろう。
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ステータス
名前:ケイ
年齢:15
スキル
鑑定Lv2(49/200) アイテムボックスLv2(138/200)
投擲Lv1(32/100) 剣術Lv4(3/400)
槍術Lv1(31/100) 槌術Lv1(31/100)
斧術Lv1(31/100) 杖術Lv1(31/100)
盾術Lv1(31/100) 火魔法Lv4(286/400)
水魔法Lv2(191/200) 風魔法Lv3(107/300)
土魔法Lv3(11/300) 聖魔法Lv2(137/200)
ユニークスキル
練度増加Lv1(64/100)
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試験が長い。作者は思った。
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