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世界が自分を嫌いなら  作者: 奏海


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2.味気なくない?

「みつさんって気取らないですよね」

「みぞれくんは、オシャレだね」


土日は朝から出勤になる事がよくあって、そんな日はフルタイムのみつさんと始業時間が被る。スーパーは、土日祝、ゴールデンウィークやお盆や年末年始等の大型連休、節分やクリスマスといったイベントが、稼ぎどきだ。12月の今、もうすぐ冬休み。シフトをチーフに増やしてもらうように言った為、週5のみつさんに多く会えるだろう。みつさんは、フリーターだ。準社員で社会保険に入って働いているらしい。詳しくは分からないけど、俺みたいに親の扶養内で仕事をするんじゃないから、その方が給料面での負担が減るらしい。


「ほんとに見習いたい。服分かんないから、ユニ◯ロ」

「ユニク◯は合わせやすいですよね」


バイト代は、服に結構使ったりする。そこまで値が張るブランドは、金銭感覚に合わないからプチプラだけど、ファッションは好きだ。と言うよりは、気を張るようになった。元カノの影響で。モラハラでは無いです。ははは。


「それめっちゃ見た事ある奴ですね」

「バレたー?」

「服あんま無い?」

「そーファッションへのお金の遣い方が分からない」


みつさんのコーデは、いつも簡素だ。あまりにシンプル過ぎる。ハッキリ言って垢抜けない。今日はてかいつもスタンダードな形のブルーのデニム(今日は色が薄いもの)にパッとしないチェックのシャツ。(や、ジャストサイズ過ぎるパーカー)スニーカーはどこで買ったのか気になるメッシュ部分が多い目立たないださい。あ、言ってしまった。羽織っている形がキモイ黒のダウンベスト。この形状が似合う人もいるんだろうけど。見てる人を不快にさせなくて、清潔感もあるけど、いまいちと言うかかなり野暮ったい。トレンド感もくそもない。


「みぞれくんみたいにもっと服装に気を遣いたいなー」

「あ、そなんですか???」


お、チャンスが来たな。


「うん。髪の毛とかもどうやってやってるのー?」

「美容師さんに写真見せて。朝にオイル付けるくらいですね。ふふ」

「へーやっぱり安さで行ってるのは駄目なんだろうねー」

「たぶん。ふふ。イメージを伝えてないからかなあ。ふふ。」

「あー成る程。確かに短くして梳いてぐらいしか言ってないや。服はどこで買ってるんー?」

「シャッ。服はーイオンネット古着屋とかですねー。試着出来たら一番ですよね!!!失敗しないからなあ!!」

「んー?玄人だねーふふ」

「俺も服欲しいですね......」


おかしいなー、こんな事になるの、この人には。そう脳内を過ぎていく思考とともに、決定的な言葉を。


「みつさん、良かったら、今度一緒に買いにいきません?」


デートだ。

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