18話:英雄の帰還と、唐揚げの密約
タラップを降り立った響を迎えたのは、かつてない異常な静寂と重圧だった。
これまで入間基地での響の対応といえば、現場の責任者不在をいいことに、実務を一手に背負わされていた真鍋3佐が胃を痛めながら取り仕切るのが常だった。しかし、今この場に広がっている光景はまるで別世界だった。
滑走路脇のエプロンには、黒塗りのセンチュリーが数台、厳然と並んでいる。
その手前には、純白の儀仗用手袋を嵌め、胸元に無数の略綬を光らせた制服組の頂点に近い男――入間基地司令・佐々木空将補の姿があった。伊達陸将のような軍団を率いるトップ将官には及ばないものの、この巨大要塞基地を預かる最高責任者が、副官たちを引き連れて直立不動の姿勢を崩さずに待機している。さらにその横には、首相官邸からの直使である内閣官房副長官、そしてこれまで響を管理対象として値踏みしていた国家覚醒者対策本部の本部長までもが、緊張で青ざめた顔を並べていた。
米軍最高幹部からの緊急打診、合衆国大統領府を経由した超法規的フライト、そして世界を震撼させた『覚醒者連盟リゾナンス』最高代表の帰還。
国家を揺るがす特大の事態に、普段は奥の院でふんぞり返っているはずの上層部が、総出で滑走路に駆り出されていた。
だが、これほどの大物が揃い踏みしていながら、響に向かって最初の一歩を踏み出したのは、やはり彼らではなかった。響という予測不能な怪物の気性を誰も知らず、下手に声をかけて万が一にも機嫌を損ねれば、自らの首が飛ぶどころか国際問題に発展しかねない。恐怖と打算から、雲の上の重鎮たちは互いに視線を交わし、ただ冷や汗を流して立ち尽くすのみだった。
上層部全員の切実な視線を背中に浴びながら進み出た真鍋3佐は、極度の緊張で額に汗を滲ませつつ、寸分の狂いもない最敬礼を捧げた。
「ご無事のご帰国、心より歓迎申し上げます。航空自衛隊入間基地へようこそお戻りになられました」
国家元首を迎えるかのような硬直した儀礼的空間。後ろに控える基地司令や官邸幹部たちが固唾を呑んで見守る中、響はタラップの下で軽く首を傾げると、ふにゃりと気の抜けた笑みを浮かべて右手をひらりと振った。
「ただいま、お父さん」
その瞬間、滑走路を渡る風の音すら掻き消えるほどの静寂がエプロンを支配した。
「ぶっ……!?」
直立不動を保っていた佐々木空将補の喉から、奇妙な音が漏れ出た。内閣官房副長官は目を丸くして顎が外れそうなほど口を開き、対策本部長に至っては「お、お父さん……!? 聞いてないぞ、そんな関係性……!」と蒼白になりながら小刻みに震え始めている。
雲の上の重鎮たちが盛大に脳内パニックを起こす中、当の真鍋3佐の顔面は一瞬で真っ青から真っ赤へと沸騰した。ビシッと決まっていた敬礼の手が無残にプルプルと震えだす。
「ひ、響殿ぉ……ッ!! ここでその冗談は本当に、勘弁してください……! 後ろの方々の視線で私の背中に穴が開きそうです……!」
あまりの胃痛と恥ずかしさに、もはや国家の儀礼口調を保つ余裕すら吹き飛び、真鍋3佐は額を手で押さえながら悲鳴のような声を絞り出すのが精一杯だった。
「……と、とにかく響殿、唯殿、風も強くなってまいりました。別室をご用意しておりますので、まずはそちらへ!」
真鍋3佐は必死の形相で二人の背中を庇うように誘導し、エプロンに横付けされた黒塗りのセンチュリーへと案内した。
背後では、響の隣にぴったりと寄り添う唯の姿を認め、内閣官房副長官と対策本部長が「あの方が、あの報告書にあった……」と小声で囁き合っている。世界を震撼させた規格外の存在が2人揃っている現実に、要人たちの緊張感はさらに跳ね上がっていた。
車列は基地内の滑走路を静かに走り抜け、厳重な警備が敷かれた司令部庁舎へと滑り込む。
案内されたのは、防音と電磁シールドが施された最高機密クラスの貴賓会議室だった。中央の長大な楕円形テーブルの奥には、上座を譲り受ける形となった響と唯が腰を下ろす。
その対面には、制服に隙のない佐々木空将補、眉間に深い皺を刻んだ内閣官房副長官、そして書類の束を抱えて落ち着きなく視線を泳がせる対策本部長が並んで着席した。真鍋3佐は響の斜め向かい、双方の緩衝材となる位置に、胃を押さえつけたい衝動を必死に堪えながら着席している。
運ばれてきた最高級の日本茶から湯気が立ち上る中、重苦しい沈黙を破ったのは内閣官房副長官だった。
「――響殿、並びに唯殿。まずは此度のアメリカ合衆国におけるご息災とご帰国、政府を代表して心より慶賀申し上げます」
副長官は丁寧に頭を下げた後、探るような視線を響に向けた。
「単刀直入にお伺いいたします。ペンタゴン、ひいてはホワイトハウスと、一体いかなる密約を交わされたのでしょうか。大統領府からの直接の運航許可、そして全世界へ向けて発信された『覚醒者連盟リゾナンス』の最高代表就任……我々日本政府としても、事態の把握が追いついておらず、極めて重大な関心を寄せております」
続いて対策本部長が、前のめりになりながら言葉を継いだ。
「リゾナンスの日本支部、あるいは国内の統括権についての合意はあるのですか? 我が国の主権および国内防衛の枠組みにおいて、響殿のお立場がどう位置づけられるのか、早急に確認させていただきたい」
国家の舵取りを担う高官たちからの矢継ぎ早な追及。室内の空気が張り詰める中、唯は響の袖をそっと引き、微かに首をかしげている。
当の響はといえば、高級な革張りシートに深く背を預け、湯飲みに手を伸ばしながら、心底気のない調子で息を吐き出した。
「密約なんて物騒なもの、何もないですよ。時差ボケで頭がぼーっとしてるのに、大げさだなあ」
響は出された日本茶をずずっと啜り、気の抜けた声で続けた。
「覚醒者連盟リゾナンスねえ……あれ、名前のセンスがあまりに酷かったから、ちょっと命名のアドバイスをしただけなんですよね。別に代表になったということではないと思うんだけど」
「なっ……!?」
内閣官房副長官が絶句し、対策本部長は手にしたペンを取り落としそうになった。世界中を震撼させた組織発足の裏側が、単なる「ネーミングへの口出し」だったという信じがたい供述に、高官たちの頭は完全にショート寸前まで追い込まれる。
真鍋3佐が青い顔で天を仰ぐ中、響は隣でちょこんと座っていた唯へ平然と話を振った。
「なあ、お前二等空曹だから事情よくわかるよな? な、二等空曹なんだから」
これ見よがしに階級を強調された唯は、形の良い眉をキュッとひそめ、響の脇腹を容赦のない力加減で小突いた。
「……響さん、二等空曹を連呼しないでください。あと、話を私に丸投げして逃げようとするのもやめてください」
唯が横から響の脇腹を小突いたその瞬間、対面に並ぶ重鎮たちの空気がピシリと凍りついた。
老獪な官房副長官は眼鏡のブリッジを押し上げ、佐々木空将補は微動だにせず、ただ眼光を鋭くして響の出方を窺う。
(なぜこの女は、執拗に『二等空曹』という階級を口にするのだ……? 世界を揺るがす規格外の戦力に対し、我が国の処遇が下級曹士のまま据え置かれていることへの痛烈な皮肉か……?)
(あるいは、待遇への不満を口実に、防衛省の指揮下から引き剥がすための揺さぶりか……)
高官たちの頭の中で幾重もの警戒網が張り巡らされる中、響は出された茶請けの饅頭に手を伸ばし、さらりと爆弾を放り込んだ。
「ひょっとして陸将の伊達さんにお願いしたら、もうちょっと上に上げてくれるんじゃない? いっそ陸曹長あたりにしてもらえば? あっはっは」
響が朗らかに笑い飛ばした瞬間、佐々木空将補の眉がわずかに跳ね、対策本部長の喉が小さく鳴った。
(……陸、だと? 唯殿を航空自衛隊から陸上自衛隊へ転籍させると……?)
(伊達陸将とのパイプを誇示し、陸と空の縄張り争いに火をつける気か……!)
だが、そんな政治的な深謀遠慮など、当の響の頭には1ミリも存在しなかった。ただ「以前会った偉い人=伊達さん」という雑な連想で、適当に思いついた単語を並べただけである。
あまりのデタラメさに耐えかねた唯が、呆れ果てた顔で小声で突っ込んだ。
「……響さん、そこは『陸』じゃなくて『空』です。私は航空自衛隊所属なんですから、陸曹長になれるわけないでしょう。だいたい伊達さんは陸自のトップで、ここは空自の基地なんですよ」
「あ、そうなんだ? 陸とか空とか色々あってややこしいね」
響はあっけらかんと目をしばたたかせると、長机越しに対峙する高官たちを完全に無視し、口元を手で隠して唯へこそこそと身を寄せた。
「ねえ唯、そもそも階級って何なんだよ。あたし全然知らねえんだけど」
防音と電磁シールドで密閉された静寂な貴賓室。二人して小声で囁き合っているつもりだったが、卓を挟んだ至近距離にいる面々には、その「密談」のすべてが筒抜けだった。
唯は思わず天を仰ぎかけたが、諦めたように指を折りながら極めて小声で早口に解説を始めた。
「いいですか、自衛隊の階級は下から順に決まってるんです。一番下が『士』で、2士、1士、士長。その上が『曹』で、3曹、2曹、1曹、曹長。私は今、ここの『2等空曹』です。で、その上からが『幹部』になって、3尉から1尉、佐官、将官と続いていきます」
「ふむふむ」
響は神妙に頷きながら聞き入り、最後にポンと手を叩いた。
「なるほど、そういうことか! 唯の2等空曹って、下から数えた方が圧倒的に早い下っ端じゃん! 真鍋さんや目の前の偉い人たちから見たら、ただのパシリじゃんか」
「下っ端とかパシリって言わないでください……! これでも現場じゃ中堅なんですから!」
唯が真っ赤になって小声で抗議する。
完全に丸聞こえのそのやり取りに、真鍋3佐は額に手を当てて胃のあたりをぎゅっと押さえた。
「……響殿、人聞きが悪すぎます。頼むから上層部の前で変な呼び方を定着させないでください……」
一方、机の向こうの佐々木空将補と官房副長官は、動じることなく静かに視線を交わし合っていた。
(……本当に階級の仕組みすら知らなかったのか? いや、これほどの怪物が、そんな無知を晒すはずがない……)
(こちらの出方を試すための、周到な道化芝居……あるいは、無知を装って『然るべき処遇を用意せよ』と無言で迫っているのか……?)
百戦錬磨の大人たちだからこそ、響の純粋なアホっぽさをそのまま受け止めきれず、疑心暗鬼の迷宮へと勝手に踏み込んでいく。
佐々木空将補は小さく咳払いをし、崩れることのない重厚なポーカーフェイスのまま、厳かに口を開いた。
「……此度の米国遠征における唯殿の赫々たる戦果は、防衛省としても極めて重く受け止めております。彼女の処遇につきましては、防衛功労章の授与、並びに幹部自衛官への特別任用――まずは『3等空尉』への特例昇任試験免除を、防衛幕僚監部へ直ちに具申する手はずを整えております」
制度の枠組みを逸脱しない、しかし異例中の異例となる幹部への引き上げの提示。
「えっ……か、幹部!? 私が3尉……!?」
いきなり士官への道を示された唯が目を白黒させて固まる横で、響は湯呑みを持ち上げ、呑気に首を傾げた。
「さんい? ……えっと、唯。それって結局、真鍋さんより偉いの? 偉くないの?」
あまりに身も蓋もない質問に、唯は思わず両手で顔を覆い、鋭いツッコミを叩き込んだ。
「偉くなるわけないでしょう! 真鍋さん――お父さんは3佐なんですから、幹部の中でもずっと上です! 私が3尉になったところで、幹部の入り口に立っただけなんですよ!」
響の悪ノリに引っ張られて思わず「お父さん」と口走ってしまった唯の叫びが、静まり返った貴賓室に響き渡る。
長机の対面に並ぶ佐々木空将補と官房副長官の眉が、ピクリと同時に跳ね上がった。
(……やはり、あの呼び名はただの冗談ではなかったのか……?)
(真鍋3佐を介した個人的な擬似血縁関係……あるいは、我が国の指揮系統とは別の、強固な忠誠の結びつき……ッ!)
「鷹野2曹ッ!! 頼むから上層部の前で私をお父さんと呼ばないでくれ...胃が...痛い...ッ」
上官の威厳も吹き飛んだ悲痛な懇願が漏れ出たその瞬間、向かいに座る佐々木空将補と官房副長官は、動じることなく静かに視線を交わし合った。
二人の目には、真鍋3佐の醜態すらも「あらかじめ仕組まれた見事な道化役」に映っていた。
(……見事なものだな。己の身を挺して場を茶化し、我が国の本丸である指揮系統の追及から話を逸らすつもりか)
(真鍋3佐、ただの貧弱な中間管理職と見せかけて、あの二人の怪物を完全に手懐け、防波堤として機能している。……恐ろしい男だ)
上層部の胃痛すら超えた過大評価が真鍋の頭上へ勝手に積み上がっていく中、響は突っ伏した真鍋の背中をポンポンと軽く叩き、呑気に湯呑みへ口をつけた。
「まあまあ、お父さん。せっかくいいお茶出してもらってるんだから、冷めないうちに飲みなよ」
「……誰のせいだと、思ってるんですか……」
消え入りそうな声で呻く真鍋3佐を横目に、佐々木空将補は小さく咳払いをし、崩れることのない重厚なポーカーフェイスのまま、改めて本題へと切り込んだ。
佐々木空将補が重々しく口を開きかけた、まさにその瞬間だった。
響の腹から「ぐうぅぅぅぅ」と、重低音の地鳴りのような音が貴賓室に響き渡った。
「あー、もう限界! 無理無理、頭使ったら腹減りすぎて死ぬ!」
響は頭をガシガシと掻きむしりながら、勢いよく立ち上がった。テーブルの上の湯呑みがカタカタと音を立てる。
「ちょ、響さん!? 空将補がお話を……!」
慌てて立ち上がった唯の制止などどこ吹く風で、響はドアに向かってズカズカと大股で歩き出した。
「飯! 飯食わせろ! 腹減って倒れる! なんなのこの部屋、饅頭1個で何時間喋る気!? 基地のご飯でも何でもいいから唐揚げとかラーメンとか肉食わせろー!」
突如として始まった駄々っ子のような騒ぎに、佐々木空将補のポーカーフェイスがわずかに引き攣り、官房副長官は言葉を失って口をあんぐりと開けた。
響はドアノブに手をかけると、思い出したように肩越しに上層部の面々を振り返った。
「あ、そうだ。さっきの覚醒者ギルドだかリゾなんちゃらだかの支部? そんなのどうでもいいから、作りたきゃ勝手に作ればいいじゃん! あんたらで全部書類ハンコ押しといて! じゃ、あたしはメシ食いに行くから!」
バァン! と勢いよく防音扉が開け放たれ、響はそのまま廊下へと飛び出していった。
静まり返る貴賓室。
長机の向こうでは、内閣官房副長官が震える手で眼鏡を直しながら、呆然と呟いた。
「『作りたきゃ勝手に作ればいい』……? それはつまり、我が国が主導権を握ってリゾナンス日本支部を設立することへの、事実上の白紙委任……!?」
「……うむ。最高代表としての全権を日本政府に委ね、後ろ盾としてのみ機能するという無言のメッセージか。なんと恐るべき度量……!」
佐々木空将補が腕を組み、深淵を覗き込むような鋭い眼光で深く頷く。
勝手に国家レベルの高度な政治的取引として解釈され、話が宇宙の彼方へ飛んでいくのを目の当たりにして、唯は頭を抱えた。
「いや絶対何も考えてない! ただお腹空いて投げやりになっただけです!!」
唯の必死の訂正など、深読みの極致に達した重鎮たちの耳には届かない。
「真鍋3佐ッ!」
佐々木空将補が鋭く号令を下した。
「は、はいぃッ!?」
「ただちに響殿に最高クラスの補給を行え! 基地内の厨房を総動員し、特製唐揚げとラーメンを至急用意させるのだ! 彼女の機嫌を損ねるな、行けッ!」
「り、了解でありますッ!! 響殿ぉぉ待ってくださいぃぃ!」
胃薬を握りしめた真鍋3佐が悲鳴を上げながら廊下へダッシュし、唯も「もう嫌この人たち……!」と叫びながらその後を猛追していった。
廊下へ飛び出した響は、基地の食堂まで歩く数分すら惜しむように足を止めると、空間に右手を突っ込んだ。
亜空間ストレージの裂け目から、湯気とともに香ばしい油と甘辛いタレの匂いが一気に吹き出す。取り出されたのは、異世界の王都の下町で買い込んであった、紙包み入りの串焼き肉と揚げパンの山だった。
「んぐッ、はふ……っ! うんめぇ……! やっぱ肉だよ肉!」
響は包み紙を乱暴に引きちぎると、炭火でこんがりと焼き上げられた巨大な野禽の肉串に迷わず食らいついた。滴る肉汁も構わずに咀嚼し、喉を鳴らして胃袋へと流し込む。間髪を入れずに、外側がカリカリに揚がった甘辛い惣菜パンを両手で掴み、リスのように頬袋を限界まで膨らませてバクバクと詰め込んでいく。
「ひ、響さんッ……! 廊下のど真ん中で何広げて食べてるんですかぁ!」
血相を変えて追いついてきた唯が、その凄まじい食いっぷりを見て目を剥いた。
「ん? 唯も食うか? この筋骨鳥の串焼き、冷めてないしタレが染みてて最高だぞ。ほら」
「もぐもぐしながら喋らないでください! ……って、いい匂い……じゃなくて! せっかく基地の厨房が特製唐揚げの準備を始めたっていうのに、今そんな脂っこいもの詰め込んだら食べられなくなっちゃいますよ!」
唯が両手を振り回して抗議するが、響の咀嚼速度は一切落ちない。
「別腹だ別腹。唐揚げとラーメンはこっちを片付けてから本番で食う。真鍋さん、まだかー? 早く案内しろー」
口の端にタレをつけたまま呑気に催促する響の背後で、息を切らして追いついた真鍋3佐が、手元の胃薬を握りしめたままその場にへたり込んだ。
「……国家首脳陣を蹴散らして出てきた結末が、異世界の買い食い……。頼むから誰にも見られないうちに食べ終わってください……私の寿命がゼロになります……」




