マシュラーム
セリオンはワープマシーンに入ると、今度はエレベーターの間へと続いた。
エレベーターはゆっくりと上昇していった。
「ここは……研究所の最高エリアだな。いったい、何者がこの施設を動かしているんだ?」
エレベーターは最上層へと到達した。
そこにはキノコ型の怪人がいた。
「クヒヒヒヒヒー! よくここまで来れたなー! さすがサタン様が認める者だなー!」
「サタン? この施設を動かしていたのもサタンのしわざだったのか! いったい何が目的だ?」
「キヒヒヒヒヒ! ここでは赤き祝福をより強化するために、DNA解析の研究と実験をしていたんだなー!」
「つまり、赤き祝福はここで作られたのか?」
「キヒー! その通りだヒー!」
「これ以上サタンの好きにはさせはしない!」
「キヒヒヒヒ! それができるかなー? ぼくはマシュラーム! サタン様のしもべの一人だよ! さて、セリオン・シベルスク君、ぼくと遊ぼうよー!」
セリオンは戦闘態勢に入った。
「サタンのしもべか。おまえたちは陰険なやり口を好むらしいな。いいだろう、俺が相手だ」
セリオンは大剣を抜いた。
「キヒヒヒヒ! ぼくは幻惑のマシュラーム! ぼくの動きを追えるかな?」
セリオンはマシュラームに斬りつけた。
マシュラームが一刀両断にされる。
「クヒヒヒヒ! はーずれ!」
「これは……分身か!?」
セリオンはとっさに後退した。
マシュラームの幻は爆発した。
セリオンは後退したため、爆発に巻き込まれなくて済んだ。
「クヒヒヒヒヒ! これはどうかなー?」
マシュラームが次々と分身してきた。
何体ものマシュラームが現れる。
いっせいにマシュラームたちが突っ込んできた。
「行くぞー! それー!」
セリオンはすべてのマシュラームを斬り捨てた。
セリオンの背後でマシュラームたちが爆発した。
「へえー、やるもんだねー! でも、こいつでどーかなー?」
マシュラームは幻惑の毒を放出した。
「くっ、毒か……」
その時、神剣サンダルフォンが白銀に輝いた。
セリオンの全身を薄い膜が包み込んだ。
「なっ、なんだ、それー!?」
「この剣には魔法を斬る力がある」
「くっそー! でもでもぼくの毒を完全に無力化はできないと見たねー! さあ、ようこそ、幻惑の世界へ!」
セリオンの目に異様な光景が映った。
氷で閉ざされた極寒の世界がセリオンの前に広がっていた。
「くっ、寒い……」
「クヒー! どーだー! 寒いだろー! この幻惑を本物として知覚しているんだからねー! そーらそら! そのまま凍り付け―!」
セリオンは神剣サンダルフォンを構えた。
そして神剣で一振りする。
パリーンと風景が割れた。
「なっ!? 何をやったんだ!? ぼくの幻惑が……!?」
「幻惑の空間を斬った」
「なら、今度は灼熱地獄に落としてやるー! むーー!」
セリオンの目に映る風景がマグマ地帯に変わった。
「どーだー! 熱いだろー! このまま精神を焼き尽くせー!」
「フッ、なんだ、しょせんは幻か」
「なっ、何だって!?」
「そこだ。雷電昇!」
セリオンは雷電のひらめきで上昇した。
「ぎやああああああああ!?」
そこにマシュラームがいた。
マシュラームは壁にくっついていたのだ。
風景が元の研究所に戻る。
「光子斬!」
「ひっひいいいいいい!? サ、サタン様ー!?」
マシュラームは一刀両断にされた。
そしてそのまま緑の粒子と化して消失した。
かくしてマシュラームの事件は解決した。




