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Das Heldenlied Neu ヘルデンリート・ノイ  作者: Siberius
Neu Zwei Proserpina
53/196

ヒュエンナ

バイオラボラトリーにて。

生命研究所でサタンとキノコ型の悪魔が話をしていた。

「サタン様、生物のDNAに手を加える実験はすばらしいですな。『赤き祝福』の効果はその生物の戦闘力を爆発的に高めます」

「うむ。これは『神』を冒涜するためのものだ。神はすべての生物を創った。その神への反逆として、赤き祝福は存在するのだ。そして、神の子たるセリオン・シベルスクのDNAを手に入れれば、我々は神の領域へと足を踏み入れるようになる。神による万物の創造の領域へとな。それにしてもマシュラーム(Maschraam)よ、どうやら我々の存在がツヴェーデン政府に知られたらしいな。おそらくテンペルが情報を流したのであろう。何者かがこのバイオラボラトリーに侵入したようだぞ?」

「さすがはサタン様。よくお気づきになられましたな」

「フン……どうやらネズミどもが侵入したらしい。この施設も廃棄すべき時かもしれんな。だが、その前に、人間どもに地獄の苦しみを味合わせてやろうではないか」

サタンの邪悪な笑い声が研究室に響き渡った。


ツヴェーデン軍兵士たちは廃棄されたはずのバイオラボラトリーに侵入した。

「気をつけろ。ここはすでに廃棄されたはずだが、何者かがこの施設を動かしている!」

「隊長……不気味ですね。物音ひとつしませんよ。こんなところ誰が動かしているんでしょうね……?」

「キヒヒヒヒ! それはね、生命の進化のためだよ」

「誰だ!?」

「クヒヒヒヒ! ようこそ、バイオラボラトリーへ。歓迎するよ」

「何者だ!?」

「クヒヒヒヒ! ぼくはマシュラーム。キノコ型悪魔だよ。さあこの毒で互いに殺し合ってよ!」

マシュラームは毒を噴き出した。

マシュラームの毒霧はすぐさま周辺にいきわたった。

ツヴェーデン兵たちはサーベルを抜いた。

そして恐るべきことに、互いにサーベルで殺し合った。

「キヒヒヒヒ! そうだ! 互いに殺し合え!」

マシュラームの毒は幻惑によって互いに敵を作り出すというものだ。

幻惑の毒によってツヴェーデン軍は同士討ちを演じた。

通路が血で染まった。

「クヒヒヒヒ! キーヒヒヒヒヒ!」


サタンたちが暗躍しているころ、セリオンは夜の町を歩いていた。

電気によってツヴェーデンの首都シュヴェーデは明るい。

セリオンは人生の意味について考えていた。

この問題でアンシャルから問われたからだ。

この答えは自分が人生でやりたいことではなく、人生のほうから何を求められているかということだった。

これはセリオンの認識を変えた。

アンシャルにとっては、アンシャルの答えは何だったのか?

アンシャルは答えた。

アンシャルはセリオンを育て、導くことだと。

かけがいのないセリオンの父となることだと、答えた。

スルトにも答えを聞いた。

スルトはテンペルを、シベリア人の共同体を作ることだと。

そして、シベリア人の国を作ることだとも言った。

セリオンにとっては何であろう?

ディオドラの答えは簡単だった。

それは神に仕えること、そして、セリオンを愛することだと……

と、そこに何者かが攻撃してきた。

セリオンはそれに気づいて回し蹴りを出した。

敵は背後からセリオンを攻撃してきた。

「!? 何者だ?」

「ちいっ! 考えに耽っているあいだに、隙をついて殺せると思ったんだが、そうはいかなかったか……」

セリオンは大剣を構えた。

襲ってきたのはハイエナ型の悪魔だった。

両手から爪を出している。

「俺様はヒュエンナ(Hyenna)。サタン様の部下だ」

「サタンの刺客か!」

「へへへ、その通りだぜ! セリオン・シベルスク! この赤き力でてめえらをぶち殺してやるぜ!」

「赤き祝福か!」

セリオンは険しい表情をした。

「へへへ! その通りだぜ! この赤き力はすさまじいパワーアップを俺にもたらしてくれる!」

「だが、それには代償もあるだろう?」

「ハッハッハ! 力が高まりみなぎっている! この力でてめえをぶち殺してやるぜ!」

ヒュエンナは炎の塊を投げつけてきた。

「燃えろ! 燃え上がれ!」

ヒュエンナの炎の塊をセリオンは氷結刃で斬り裂く。

「炎の技か……なら相性はよさそうだ」

セリオンは大剣でヒュエンナを斬りつけた。

ヒュエンナは炎の爪を出してセリオンの氷の刃を防ぐ。

「こいつで燃えやがれ! 炎牙爪えんがそう!」

ヒュエンナは炎の爪でセリオンを攻撃してきた。

炎の爪がセリオンに迫り来る。

二人の戦いを、周囲で人々が眺めていた。

「ハハハ! ちょうどギャラリーがいるようだ。このギャラリーの前で俺がおまえをぶちのめしてやるぜ!」

ヒュエンナが両手の爪で攻めてきた。

「くっ!?」

セリオンはヒュエンナの猛攻の前にたじたじとなった。

セリオンは一度ヒュエンナと距離を取った。

「逃がさないぜ! 爆噴炎ばくふんえん!」

ヒュエンナが地面から炎を噴出させた。

ヒュエンナの炎がセリオンを襲う。

セリオンは氷星剣を出した。

炎の噴出を、氷の剣で防ぐ。

「な、なんだ、それは!?」

ヒュエンナが驚愕する。

「この氷の技は、炎をより強く無力化できる」

「けっ! それがなんだって! こいつが俺の最強の技だ! はああああああ!」

ヒュエンナの全身が炎で包まれた。

それはまるで一つの太陽だった。

「ハッハッハー! この陽火炎ようかえんの力でてめえをぶち殺してやるぜ! くらいやがれ! 陽獄爆炎拳ようごくばくえんけん!」

灼熱の炎の塊がセリオンにやってくる。

セリオンは氷の粒子を大剣にまとわせた。

氷の粒子がきらめく。

セリオンは氷粒剣で灼熱の太陽を斬り裂いた。

「なっ、なに!?」

ヒュエンナは信じられないという顔をした。

「これは氷粒剣。俺の最強の氷の剣だ」

セリオンは氷粒剣でヒュエンナを攻撃した。

ヒュエンナは炎の爪でガードした。

セリオンの技はヒュエンナのガードを切り崩し、ヒュエンナを斬り捨てた。

「ぐはああっ!? マ、マジかよ……このヒュエンナ様が……この俺様がやられるとは……」

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