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Das Heldenlied Neu ヘルデンリート・ノイ  作者: Siberius
Neu Zwei Proserpina
51/196

リント

セリオンはバイクで鉱山に向かった。

ハヅキからの情報では鉱山はすでに内部をくりぬかれているとのこと。

セリオンはバイクを走らせて鉱山を見た。

採掘場が確認できた。

「あそこか……行くぞ!」

セリオンはアクセルを入れた。


当然と言えば当然だが、見張りがいた。

セリオンはバクチクを放り投げた。

「ひゃはー!? なんだ!?」

「敵か!?」

「誰だ、こんなものを投げたのは!?」

セリオンは物陰に隠れて見張りをやり過ごした。

「よし、内部に侵入だ」

セリオンは鉱山に侵入した。

ギャングのアジトに潜入する。

セリオンは物陰に隠れた。

「誰だ? そこにいるのはわかっているぞ?」

セリオンは素直に表に出てきた。

「よく気が付いたな」

「『先生』のおかげでな、力があふれているんだよ」

「『先生』?」

「まるで悪魔のような男だ。さて、おまえの名は?」

「俺か? 俺はセリオン・シベルスクだ」

「ガッハッハッハ! そうか! おまえがセリオンか! 俺様はリント! 闘牛団のボスだ! 俺はおまえの血に用がある!」

「血だと? なぜ血を必要としている?」

「さあな。詳しいことは俺も知らねえ。だが人間の血を解析すると、パワーアップができるんでな」

「パワーアップ?」

「俺たちは先生によってパワーアップされている! この俺たちの力の前に、誰も立ちはだかる者はいない! さてと、すぐにでもこの俺と戦ってもらいたいが、まずはこれを試してもらおう」

リントが指示を出すと、ドラゴニュートが現れた。

「はっはっは! こいつは強化(狂化)型ドラゴニュートだ。こいつの体の赤は『赤き祝福』だ!」

「祝福? 呪いの間違いじゃないのか?」

「はっはっは! そんなことはどうでもいいんだよ! 先生からの祝福を味わいやがれ!」

ドラゴニュートが前に出た。

右手には斧を持っている。

「さあ、やれ! ドラゴニュート!」

ドラゴニュートが咆哮してきた。

ドラゴニュートはセリオンを威圧した。

しかし、セリオンには全く通じなかった。

ドラゴニュートが口から炎の息をはいた。

セリオンは氷結刃を出した。

氷の刃が炎の息を斬り裂き、拡散させる。

「無駄だ! そんな攻撃は俺には通用しない」

セリオンはドラゴニュートに斬りつけた。

「!?」

しかし、セリオンの大剣はドラゴニュートを軽く傷つけただけだった。

ドラゴニュートは防御力も強化されていた。

「氷結刃が通じない、か」

ドラゴニュートは斧でセリオンを斬りかかった。

セリオンは後退して回避する。

「はっはっは! どうだ! 祝福のすばらしさは! これが力だ! これが強さだ! それを思い知って死ぬがいい、セリオン・シベルスクよ!」

リントが吠えた。

セリオンは氷の粒子を大剣にまとった。

ドラゴニュートが斧を振りかぶる。

そして斧で攻撃してきた。

セリオンは氷粒剣でドラゴニュートの斧を切断した。

セリオンはドラゴニュートの胸に、氷の粒子の剣を突き付けた。

ドラゴニュートが絶叫を上げる。

「グギャオオオオオオオオオオ!?」

ドラゴニュートは倒れた。

ドシーンとした音が響いた。

それからドラゴニュートは赤い粒子と化して消滅していった。

「……そんな強力な技を持っているとはな……さすがはセリオン・シベルスクか」

「ドラゴニュートは倒したぞ? 次はおまえの番だ、リント!」

「へっ、なめんじゃねえ! 俺はボスだ! 俺はほかの誰より強化されている! この俺様の力を思い知らせてやるぜ!」

リントがバトルアックスを出した。

リントが狂化されているのは正しい。

リントは正常な理性が残されていれば、絶対にセリオンと戦うなどと言う無謀なマネはしなかっただろう。

先生による「強化」は大きなパワーアップができる反面、「狂化」という代償を伴っていた。

「うおりゃああああああ!」

リントはバトルアックスでセリオンを攻撃してきた。

セリオンは大剣でガードする。

「死にさらせえ!」

リントは猛烈なパワーでセリオンを殺そうとする。

セリオンはリントのバトルアックスをやすやすと受け止めた。

「死ねえ!」

リントは口から闇の息をはいた。

セリオンはとっさに後ろに跳びのく。

「ぐへへへ! これをかわすとはやるじゃねえか。だが、今度はどうだ? はあああああ!」

リントは再び闇の息をはきつけた。

闇が黒く、暗く、深く染めようとする。

「光輝刃!」

セリオンは光の大剣を出した。

光の大剣でセリオンは闇を斬り裂いた。

「なん、だと!?」

リントは自分の目の前で起きたことが理解できなかった。

「ええい、これは何かのまぐれだ! 今度こそ、葬ってくれるわ! 闇黒斧あんこくふ!」

闇の斧がセリオンに斬りつける。

セリオンは光輝刃でその斧を抑え込んだ。

「なっ、なにいいい!?」

セリオンは少し力を入れる。

すると、闇の斧は上に押された。

「こんな、こんなことが……」

「もっと、強くいくぞ?」

セリオンは両手で斧を押し上げた。

「ぐおおおおおおお!?」

セリオンはバトルアックスを押しのけると、その隙にリントに一刀を浴びせた。

「ぐわっ!?」

リントの体から、血がしたたる。

「これが……これがセリオン・シベルスク……!?」

リントは腰を抜かした。

リントは震えた。

「ひっ!?」

セリオンはリントに大剣を突き付けた。

「死にたくないなら答えろ。『先生』とは何者だ?」

「先生のことか!? 俺はほとんど知らねえ! 本当だ!」

「では知っていることを話せ」

「先生は俺たちに協力してくれたんだ! 先生は人間の血を使って……原理はわからねえが、俺たちをパワーアップさせてくれたんだ! そのパワーの秘密が血だったんだ!」

「先生の目的は何だ?」

その時、一振りの黒い大剣がリントめがけて飛んできた。

黒い大剣はリントを背後から貫いた。

「ぐはあっ!? そ、そんな……先生……」

リントは倒れた。

「そこか!」

セリオンは光波刃を一見何もないところに向けて放った。

そこには歪みがあった。

「ほう、よく私の位置がわかったな。さすがはセリオン・シベルスクだ」

歪みから黒いマントをまとった男が出てきた。

「おまえが『先生』か? おまえはいったい何者だ?」

「私か? 我が名はサタン(Satan)! 悪魔の王なり!」

「サタン!? 聞いたことがある。どうやらとち狂っておかしなことを口走っているわけではないようだな。本当にサタンなのか?」

「いかにも。それにしてもセリオン・シベルスクよ。君のおかげでコマが失われてしまった。役立たずどもはすべてやられたようだな」

「おまえのために戦っていた奴らを役立たずと言うのか?」

「フン、なんとでも言え」

「パワーアップの秘密は何だ?」

「フフフ、それはなDNAを解析し、そのデータから対象のDNAに影響を与えることだ。DNAは血から採れるのでな。セリオン・シベルスクよ、おまえの血は神の子の血だ。その血を必ず私がもらい受ける。今この場は我々の出会いの場としておこう。さらばだ」

サタンは闇の霧の中に消えた。

「サタンか……実在していたとはな……」

セリオンはスルトのもとへと帰った。

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