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Das Heldenlied Neu ヘルデンリート・ノイ  作者: Siberius
Neu Zwei Proserpina
50/196

フェンツァー&フクセリン

一方……

「オーホホホホ! 誰かと思えばアンシャル副団長かしらあ?」

アンシャルはフクセリンと対峙していた。

「この私を知っているのか?」

「オーッホッホッホッホ! あなたはテンペルの中では有名ですのよ! この私の炎であなたを焼き尽くしてあげる!」

「フッ、どちらが倒れるかはこの戦いが証明してくれるだろう。来るがいい」

フクセリンは炎の球を次々と、手から撃ち出してきた。

「そんなもの!」

アンシャルは風王剣イクティオン(Iktion)に風をまとわせると、炎の球をかき消した。

「風切刃!」

アンシャルは風の刃を飛ばした。

風の刃はフクセリンに飛来する。

「くらうものですか!」

フクセリンは右手から火炎放射を出して、風切刃を抑え込んだ。

「今度はこちらの番よ!」

フクセリンはアンシャルの全方位に炎を出現させた。

「くらいなさい!」

フクセリンがアンシャルを翻弄しようとする。

アンシャルはしめたと笑った。

アンシャルは風の刃で炎の球を斬ると、そのままダッシュしてフクセリンに接近した。

アンシャルはフクセリンに風の剣で攻撃する。

フクセリンはとっさに障壁を作った。

「くうううう!?」

フクセリンがもだえる。

「私の風の剣をガードできるとはなかなかやるな。だが、これでどうだ? 風王衝破!」

アンシャルは風を集めてフクセリンの障壁に叩きつけた。

「あああああああ!?」

フクセリンの障壁が破壊された。

「くっ! おのれ! まだまだよ! 死になさい!」

フクセリンは空中に浮かび上がり、炎を全身にまとった。

フクセリンの紫の炎がアンシャルに襲いかかる。

炎は鬼火のように揺らめいた。

アンシャルは風の剣で炎を無力化する。

「くっ!? まさか、ここまでできるとは……!? でもね、これなら!」

フクセリンは十体に分身し、アンシャルを全周囲から包囲した。

「ホーホッホッホッホ! これは幻炎げんえんよ! でも誰が本物か、当てられるかしら? 当てられるはずないわよねえ! オーッホッホッホッホ! さあ、潔く逝きなさい! 紫炎!」

「フッ、甘いな。本体はおまえだ」

アンシャルは振り返ると、背後にいたフクセリンに長剣で斬りつけた。

「がはっ!? そんな!? なぜわかったの!?」

「本物だけは呼吸している。それで分かった」

「ああ、我が(しゅ、我がきみ! サタン様……」

「何!? 今何と言った? サタンだと!?」

アンシャルは目を見開いた。


他方、セリオンとフェンツァーは互いに剣で斬り結んでいた。

セリオンは大剣でフェンツァーを攻めた。

それをフェンツァーは両手の剣でガードする。

二人の戦いは白熱していた。

フェンツァーが右から斬りを放つ。

セリオンはそれを大剣で受け流す。

セリオンは反撃の刃をフェンツァーに振るう。

セリオンの大剣はフェンツァーにプレッシャーを与えた。

セリオンの大剣は重量がある。

かなりの重たい武器だ。

そのため、相当な筋力がないと自由に扱うことはできない。

この武器はセリオン専用として作られた。

この武器を渡したのはスラオシャだった。

セリオンはこの重たい武器を軽々と扱う。

この大剣の破壊力が敵に無言の打撃を与えるのだ。

セリオンはフェンツァーに斬りつけて、フェンツァーの実力を測っていた。

しかし、フェンツァーの武器はすばやかった。

二本の剣を牙のように振るってくる。

フェンツァーの頭は良い。

まず、隙を作らない攻撃をしてきた。

フェンツァーが左の剣でセリオンに斬りつける。

フェンツァーはさらに右手の剣で追い打ちをかけてきた。

セリオンは大剣で二つともやり過ごす。

「クークククク! やるじゃねえか! 楽しい! 楽しいぜ! 戦こそ己の存在を確固づける! 命のやり取りが白熱さを増していく! 命は光だ! クックック! こんなに楽しい戦いは初めてだぜえ!」

「戦いが楽しいか? それは戦いを楽しんでいるということか?」

「クークククク! セリオンさんよお! いや、兄弟! あんたも俺と同族よお! あんたも戦士だ! 戦いが嫌いなんてことはありえねえ! 認めろよ! そして楽しめよ! あんたにとっては戦いこそがその存在意義だろ? あんたが生きている意味、そして人生の意味は戦いなんだよ!」

「それを敵から言われるとは思っていなかった。確かに、闇との戦いは俺の人生の意味だ。俺は闇と戦うために生まれてきた。だが、それだけじゃない。俺は大切な人々を愛するために 存在している。俺はおまえたちのような戦闘狂じゃない」

「クーククク、いいねえ! 白熱してきたぜ! さあ、これで凍っちまいな!」

フェンツァーは口から氷の息をはいた。

氷がつぶてとなってセリオンに襲来する。

「打ち消す! 蒼気!」

セリオンは蒼気を放出し、膨大な蒼気をフェンツァーに叩き込んだ。

氷の息は蒼気の前に吹き飛ばされた。

「やるねえ! いいねえ! もっと、もっと熱くなろうぜ! 氷翔刃ひょうしょうじん!」

フェンツァーは氷の刃をセリオンに射出してきた。

セリオンは蒼気の刃を放って迎撃する。

「蒼波刃!」 

セリオンは蒼気の刃で氷翔刃を迎撃した。

すると、フェンツァーは一瞬にして間合いをつめてきた。

右手の剣がセリオンを斬りつける。

セリオンは蒼気の剣でフェンツァーの右手の剣をはじき飛ばした。

「なんだとお!?」

フェンツァーは動揺した。

セリオンは蒼気を収束し、蒼気凄晶斬を放った。

セリオンの斬撃はフェンツァーの左手の剣ごとフェンツァーを斬った。

「ぐるあ!? なんだと!? この俺がやられただと!? バカな……!? サ、サタン様……」

フェンツァーは青い粒子へと還元した。

「サタン?」


フェンツァーとフクセリンが倒されたことで、リザードマンの群れは逃走を始めた。

「ハヅキ! 敵の後を追え! アジトがあるはずだ! 敵のアジトをおまえは突き止めろ!」

「はっ! スルト閣下!」

ハヅキは風のようにその場から消えた。

「戦友諸君! 我らの勝利だ!」

「おおおおおおおおお!!」

スルトが高らかに勝利を宣言した。


「セリオン……」

「? アンシャルも敵の指揮官を倒したんだな?」

「ああ、そうだが、私には一つ気がかりなことがある」

「?」

アンシャルはどこか遠くのほうへと視線を向けた。

「10年前になる。私とスルト、アラゴンの戦いのことだ。私たちは三人でサタンと戦った。サタンは悪魔の王であり、盟主、そして指導者(Der Führer)だった。私たちは三人でサタンと戦った。敵の言葉を信じるなら、サタンは生きていて活動を再開しているようだな。ちなみに10年前の戦いの結末はサタンは空中の宮殿から地上に向かって落ちた」

「それでも生きていたのか……強敵だな……」


「それではハヅキよ、報告してくれるか?」

「は、スルト閣下!」

「敵のアジトはどこにあった?」

「敵のアジトは発掘された鉱山にありました。ただ、少し、懸念がありまして」

「それは何か?」

「はい。敵の話を聞くと、どうもアジトを変えることを企てているようなのです。できる限り早急に手を打つべきかと」

「ハズキの意見はもっともだ。そこでセリオンを派遣しよう。サタンの野望をくじくのだ」

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