ヴァインベルク中佐
次の日――マイヤーは処刑されたため、別の司令官ヴァインベルク(Weinberg)中佐にテンペル攻撃軍は司令官を交代した。
ヴァインベルク中佐の部隊は異色の部隊だった。
それはモンスターを操って戦わせるというものであった。
ヴァインベルクのモンスター部隊だった。
「よーし! ドラゴニュートを聖堂に向かわせろ!」
ヴァインベルク中佐が指揮した。
ドラゴニュートは屈強な体を持ち、二足歩行する竜である。
武器は斧を持っていた。
「ククク! これで奴らもおしまいだ!」
ヴァインベルクはほくそ笑んだ。
「セリオン、アンシャル、アラゴン、私たちが出るぞ! 敵はドラゴニュートで聖堂を落とそうとしているらしい。なめられた話だ。だが、敵が我々を過小評価してくれた方が都合がいい。敵に侮りが生じるからな。ドラゴニュートの数は確認されたものでも四体だ。一人で一体の計算だ!」
スルトがセリオンたちに語った。
セリオン、スルト、アンシャル、アラゴンの四人はそれぞれ、突撃してくるドラゴニュートを向かい合った。
まず、一体のドラゴニュートが斧でスルトを攻撃してきた。
スルトはそれを豪剣で軽々と受け止める。
ドラゴニュートは力を入れるがまったく斧が動かない。
「どうした? おまえの力はこんなものか?」
スルトがドラゴニュートを見上げる。
「人間相手には手加減が必要だったが、モンスター相手にその必要はないな」
スルトは力でドラゴニュートの斧を押し飛ばした。
スルトは雷霆をまとった。
そしてドラゴニュートの腹を豪剣で貫いた。
「グギャオオオオオオ!?」
「雷霆よ!」
スルトの雷がドラゴニュートを体内から焼いていく。
ドラゴニュートはあっさりと倒れた。
アンシャルは……
ドラゴニュートは炎の息をはいた。
アンシャルは風のカッターで炎の息を両断した。
ドラゴニュートは斧でアンシャルを打ちつけてきた。
それをアンシャルはあっさりとかわす。
「遅いな。そんな攻撃ではおまえの攻撃は私にあたらないぞ?」
ドラゴニュートが再び斧を振りかぶった。
アンシャルはこれをジャンプでよけて、ドラゴニュートの首に「風振剣」を叩き込んだ。
風の振動が鋭い刃を作る。
ドラゴニュートの首が落ちた。
体もドシーンと倒れた。
アラゴンは……
ドラゴニュートは炎の息をアラゴンにはきつけた。
アラゴンは黒い炎の剣「黒炎剣」でそれに耐える。
アラゴンもアリオンと同じく炎を扱う。
しかし、アラゴンの炎は「黒い」という特徴があった。
ドラゴニュートの息が止む。
「今だ!」
すかさずアラゴンはドラゴニュートに斬りかかる。
ドラゴニュートは体を傷つけられ斧を振り回す。
アラゴンはこの隙を見逃さなかった。
アラゴンはジャンプして、ドラゴニュートの頭を長剣で貫いた。
「燃えろ、炎よ!」
アラゴンの炎がドラゴニュートの頭を爆ぜさせる。
「ふう……まあ、こんなものか」
セリオンは……
ドラゴニュートはセリオンにタックルをかましてきた。
セリオンは大きくジャンプしてそれをやり過ごす。
ドラゴニュートは斧で斬りつけてきた。
セリオンは蒼気でその斧を打ち払う。
セリオンは蒼気を収束させた。
そして鋭い刃としてドラゴニュートに斬り下ろした。
ドラゴニュートは両断された。
「よし! 撃破だ!」
「ドラゴニュート部隊が全滅しただと!? バカな!? ……ぐぐぐ、撤退だ。撤退する! ええい、きさまら、覚えておけ!」
ヴァインベルク中佐は逃亡した。
その後ヴァインベルク中佐は死体となって処分された。




