バシレイオス
ヒューマノイドのバシレイオス(Basileios)は手にしたハルバードに寄りかかり、村の全体を見ていた。
彼らはこの村の者たちが土のオーブを隠し持っていると思っていたのだ。
それを村を略奪して見つけようとしていた。
「バシレイオス様……」
「どうした? 土のオーブは見つかったか?」
「いえ、それがどこにも……」
「長老たちはどうした?」
「縛り上げ、暴行を加えていますが『知らぬ!』の一点張りで……」
「ちっ!」
バシレイオスが舌打ちした。
彼はいら立った。
このままではあのお方からの任務を遂行できない。
「長老には確か孫がいたな?」
「はい」
「オーブの居場所をはかねば、その孫を殺すと脅せ!」
「はっ!」
そこにセリオンたちが戻ってきた。
「おまえたち! 何をしている!」
「むっ! おまえたちは何者だ?」
「俺はセリオン・シベルスクだ!」
「セリオン・シベルスク……暴竜ファーブニルを倒した男、英雄セリオンか!
ちょうどいい。おまえたちは土のオーブがどこにあるか知っているか?」
「土のオーブは私が持っています!」
「おまえは……そうか、おまえが土の精霊王ドリュアーデだな? 俺はヒューマノイド・バシレイオス。セルウィリウス(Servilius)様の配下の一人だ」
「セルウィリウス――そいつが聖剣シルウィウスを狙っているのか?」
「ク―ククク! その通り! 我々ヒューマノイドはセルウィリウス様によって作られた人造人間だ。さて、土のオーブを俺によこせ」
「そうはいかない」
「ではどうするつもりだ、セリオン・シベルスク?」
「俺がおまえを殺す!」
「ク―ククク、できるかな? この俺様を相手にして?」
バシレイオスはハルバードを構えた。
バシレイオスがハルバードをセリオンに叩きつけてくる。
セリオンは大剣を両手で持って受け止める。
バシレイオスはハルバードで突きを出した。
セリオンはそれをはじく。
「クークククク! 旋風斬!」
バシレイオスは旋風の斬撃を放った。
旋風がセリオンに押し寄せる。
セリオンは蒼気を放出した。
セリオンは蒼気の斬撃で旋風斬を斬り裂き、無力化した。
そこにバシレイオスが一気に間合いをつめてきた。
「おおおおお! 風翔突!」
強力な風の突きが繰り出される。
旋風斬はこのための布石だったのだ。
セリオンは蒼気をまとった大剣でこの攻撃を受け止める。
セリオンは蒼気で突きの向きを変えた。
「風翔打!」
バシレイオスが風の打撃を繰り出してくる。
セリオンは一瞬にして後退した。
「クーククククク! 楽しいよなあ! 小僧、離れた所で無駄だ! これを受けろ! 旋風陣!」
旋風がセリオンをすりつぶそうとする。
セリオンは大剣を構えた。
それから蒼気の刃を放ち、旋風陣を打ち破る。
「とどめだ! 弧月斬!」
バシレイオスが弧を描いて上昇する斬撃を出した。
セリオンは蒼気の刃で対抗した。
「蒼波斬!」
セリオンは落下して隙だらけになっているバシレイオスに蒼気の斬撃を浴びせた。
「ぐおおおおおお!? なっ!? この俺様が敗れた、だと!? おのれ……」
バシレイオスは倒れて死んだ。
セリオンたちは村の消化を手伝った。
「本当にあなたには助けられました、セリオン殿。約束通り、この土のオーブを差し上げましょう」
「ありがとう、ドリュアーデ」
「よーし! 土のオーブも手に入れたことだし、次はサラマンドラ(Salamandra)のところまで行くわよ!」
「炎の精霊王サラマンドラ……彼女はどこにいるんだ?」
「サラマンドラは火炎の谷に住んでいます。ただ……」
「ただ?」
「彼女は何というか……好戦的なもので……気をつけてください。彼女がどんな条件を出してくるかはわかりませんので」
「ああ、ありがとう、ドリュアーデ。よし、聖鳥フォエニカ! 行くぞ! 火炎の谷へ!」




