水のオーブ
セリオンはニクシーがいるという川を訪れた。
ニクシーは人を川に入れておぼれさせ、溺死させるという。
「あら、そこの男の方?」
「ニクシーか?」
「ウフフフフフ、そうですわ」
ニクシーは金髪のロングヘアに、全裸の姿だった。
「そこのすてきなあなた。私ととても気持ちのいいことをしない?」
(罠だ、これは。惑わされるな)
「ウフフフフフ」
ニクシーは魅了の力や、男の性欲を刺激してきた。
セリオンは必死にそれに耐える。
(これは嘘だ。結局は俺をおぼれさせるだけの策略にすぎない)
セリオンに性欲が襲いかかる。
セリオンは光波刃を放った。
「光波刃!」
「きゃああああ!?」
そのとたんに、セリオンに押し寄せていた衝動がすべて消えた。
ニクシーを倒すという二つ目の試練もセリオンはクリアしてきた。
「ウンディーネ、戻ったぞ」
セリオンはウンディーネの家に戻ってきた。
「第二の試練もクリアするとは……よろしいでしょう。第三試練を教えましょう。第三の試練はこの私と戦って勝つことです。よろしいでしょうか?」
「ああ、いつでも準備はできている」
セリオンとウンディーネは川のそばで戦うことにした。
「さあ、その暴竜ファーブニルを倒した力を、この私に示しなさい! さすれば道は開けるでしょう!」
ウンディーネは槍を出した。
ウンディーネは三連の突きを放った。
上段・下段・中段と突きを変えてくる。
セリオンはすべて大剣で弾いた。
さらにウンディーネに反撃した。
ウンディーネは苦悶の声を出す。
「ううっ!?」
ウンディーネは形勢不利と見たのか後退する。
「やりますね。さすがは英雄。そうこなくては。それではこちらも力の出し惜しみはしません! 水泡槍!」
ウンディーネは槍から、水の槍を放った。
セリオンはそれをよける。
ウンディーネはなおも水泡槍を連発してくる。しかし、セリオンには一発も当たらなかった。
「なら、これでどうですか? 水刃!」
ウンディーネは大きな水のカッターを出した。
セリオンは蒼気を出して、水の刃を無力化する。
「渦巻!」
水の渦巻がセリオンに襲いかかる。
渦巻は水しぶきを上げながら、セリオンに接近してくる。
セリオンは蒼気の刃を出した。
そして、渦巻を一刀両断にした。
「水滝!」
ウンディーネは水の流れを連続して起こした。
これもセリオンは蒼気の刃を放って斬り裂いた。
ウンディーネは突然接近してきた。
セリオンはそれに対応した。
ウンディーネは槍先から突きを繰り出した。
それもただの突きではない。
水の威力をドッキングした突きだ。
これは「水撃突」だった。
セリオンには回避しか道は残されていなかった。
水の突きがセリオンにかわされる。
「……水撃突もかわしますか。……なら、これならどうでしょう! 水降撃!」
ウンディーネは大きくジャンプした。
それから上方から下方に降り、突きを出した。
セリオンは蒼気を出した。
その蒼気の刃でウンディーネを迎え撃つ。
二人の刃が炸裂した。
ウンディーネが揺らいだ。
これはセリオンにとってチャンスだった。
同時に、それを逃すようなセリオンではない。
セリオンは蒼気の刃でウンディーネを斬った。
「……」
ウンディーネは着地した。
「……さすがはセリオン殿。お見事です。あなたは第三の試練も突破しました。その証としてこの水のオーブを差し上げましょう」
「感謝する」
「やったー! セリオン! これで水のオーブも手に入れたのね! これでもうここにいる必要もないわね! 次は土のオーブを手に入れましょう!」
ターニャが和気あいあいと言ってくる。
「次はどこに向かうんだ?」
「灯花の森デンドリティス(Dendritis)よ!」




