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Das Heldenlied Neu ヘルデンリート・ノイ  作者: Siberius
Neu Artemidora
14/196

ターニャ

セリオンとエスカローネ、アリオン、シエル、ノエルらは川辺でバーベキューをしていた。

食材をまず全員で切り、それから火を起こして鉄板の上で焼いた。

鉄板の上からはおいしそうな匂いが立ち込めてきた。

セリオンとエスカローネが具材を焼き、特にメインの肉を焼いていく。

今日のエスカローネの服装はノースリーブの黒いシャツに、白いタイトスカートだった。

「おいしそうな匂いがしてきたな」

「そうね。芯が焼けてきたようだし、野菜はもういいんじゃないかしら?」

「俺は早く肉が食いたいぜ!」

アリオンはうちわで炭と火をあぶっていた。

「エスカローネ、タレと皿の用意を頼む」

「任せておいて!」

エスカローネがテキパキとタレ、皿、箸を用意していく。

テーブルに五人分を並べる。

「シエルとノエルはどこに行った?」

「あの二人なら川のそばで水浴びしてるよ。ほんとにまったくガキだよなー!」

アリオンが言った。

どうやら二人はお子様だと言いたいらしい。

「まあ、あの二人はまだ子供なんだ。子供のうちはたくさん遊んだほうがいい。大人になったら、そうはいかないからな」

「ふーん、そういうものか」

「おい、アリオン。あの二人を呼んできてくれないか?」

「えー? 俺が?」

アリオンは嫌そうな顔をした。

「わかった。俺が行ってくる。エスカローネ、鉄板を見ていてくれ」

「わかったわ」

「やれやれ」

シエルとノエルは川の中につかって、水を浴びかけていた。

「そーれ! ノエルちゃん!」

「うわー! やったなー! くらえ、シエルちゃん!」

「キャー!」

「おーい、シエル―! ノエル―!」

「あ、お兄ちゃんだ?」

「そうだね。何ー?」

「バーベキューが食べごろだ! そろそろ戻ってこい!」

「わかったー!」

「わかったよー!」

「さて、これでいいか。ん?」

セリオンはふと川に目を止めた。

川から何か小さなものが流れてくる。

「あれは? 行ってみよう!」

セリオンはそれに近づいてみた。

すると、それは小さな妖精だった。

体長は30センチくらいだった。

「お兄ちゃん、これもしかして!?」

「もしかして、妖精?」

「いや、おそらくシルフだ。風の精霊だ」

「精霊!? 私、精霊なんて見るの初めて!」

「私も初めて見たよ!」

「傷ついているようだ。どうして流れてきたのかわからないが、ともかく、エスカローネのもとに運ぼう。エスカローネから回復魔法をかけてもらおう」

セリオンはシルフの女性をかかえて岸に向かった。

「あら、セリオン。もう、アリオン君は食べてるわよ?」

「エスカローネ、この子を頼む!」

「この子は精霊ね? わかったわ、回復魔法を」

エスカローネは回復魔法をこの精霊の女性にかけた。

「うう……ん……」

「あっ、目を覚ましたよ、シエルちゃん!」

「そうみたい……」

「はっ!? 私はどうしてここに!?」

「落ち着け、まずは現状を認識しろ」

「えーと、あなたは?」

「私たちはテンペルの兄弟姉妹よ」

「テンペル? あのシベリア人の宗教軍事組織よね? そんな人たちがどうして私を?」

「俺たちは川辺でバーベキューをしていたんだ。そこに君が川から流れてきたのさ。君こそなぜ川から流れてきたんだ?」

「まずは自己紹介をしましょう。私はターニャ(Taaña)。風の精霊王にしてシルフの女王です」

「精霊王だって!?」

セリオンは目を丸くした。

さっきから肉ほおばっていたアリオンも同じだった。

「俺はセリオン・シベルスク。テンペルの聖騎士だ」

「私はエスカローネよ」

「俺はアリオン」

「私はシエル」

「私はノエル」

「ねえ、お願い! 私をテンペルに連れて行って! 大変なの! シルフの里が魔物に占領されたのよ!」

「どうやら急の用事のようだな。エスカローネ、アリオンたちの面倒を頼む。俺はターニャをテンペルに連れて行く」

「わかったわ。気をつけてね」

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