表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Das Heldenlied Neu ヘルデンリート・ノイ  作者: Siberius
Neu Vier Aschtoreth
110/196

ヘルベルト

それは突然だった。

ヴェアヴォルフたちがテンペルを襲撃してきた。

ヴェアヴォルフはテンペルが警戒しているとみて、正門から攻撃を仕掛けてきた。

「敵襲です!」

一般の騎士が告げた。

「やはりやって来たな。セリオン、アンシャル、アラゴン、アリオン、聞いた通りだ。ヴェアヴォルフを撃退せよ!」


「グウ……この様子だと、こちら側の襲撃は予想されていたようだな……ガードが堅い。む?」

「そこまでだ!」

そこにセリオン、アンシャル、アラゴン、アリオンが現れた。

「きさまらは?」

「俺たちは聖堂騎士だ。おまえたちの相手は俺たちがする」

「ほう……おもしろい」

ウードは紺のヴェアヴォルフだった。

ほかの三体は黒かった。

「ククク、血の海に沈めてくれるわ!」


アンシャル対ヴェアヴォルフ。

ヴェアヴォルフが高スピードの爪で切りつけてきた。

アンシャルはすらりとかわす。

「さすがはヴェアヴォルフ。それだけのスピードがあるとはな。だが!」

アンシャルは風切刃をヴェアヴォルフに向けて放った。

風のカッターがヴェアヴォルフの片腕をもぎ取った。

「いたぶる趣味はない。一気に決める!」

アンシャルは風のカッターでヴェアヴォルフの首をはねた。

勝負はあっというについた。


アラゴン対ヴェアヴォルフ。

ヴェアヴォルフが正面からかみつこうとしてきた。

アラゴンは黒い炎を出して、ヴェアヴォルフを斬りつけた。

ヴェアヴォルフは攻撃を変えてきた。

ヴェアヴォルフの爪。

ヴェアヴォルフは爪で切りかかる。

アラゴンはヴェアヴォルフの腕を黒炎剣で斬り払った。

「とどめだ!」

アラゴンは黒炎剣でヴェアヴォルフの胴を貫いた。

ヴェアヴォルフが絶命した。


アリオン対ヴェアヴォルフ。

ヴェアヴォルフがアリオンに爪で攻撃してきた。

アリオンは刀で斬り払う。

ヴェアヴォルフはアリオンの刀をガードした。

ヴェアヴォルフはアリオンに跳びかかってきた。

アリオンは跳びのいて後退した。

ヴェアヴォルフは口を開けて突撃してきた。

「今だ!」

アリオンは紅蓮の剣をヴェアヴォルフに突き刺した。

アリオンの刀はヴェアヴォルフののどを貫通した。

ヴェアヴォルフは死亡した。

「よし、いっちょあがり!」

アリオンが勝利を宣言した。


セリオン対ウード。

ウードは闇の爪でセリオンに切りかかってきた。

「フハハハハハー! セリオン・シベルスク! 亡き者にしてくれるわ!」

ウードが高らかに宣言する。

「吸血鬼の手下が何を言う。そんな奴に俺が負けると思うか?」

セリオンは大剣でウードに反撃した。

「ウオオオオオオオ!?」

ウードが驚愕する。

ウードは押された。

ウードは後退した。

「チイッ、さすがはセリオン・シベルスクか……だがこの技は防げまい! くらえ!」

ウードが闇の球に包まれた。

ウードは闇をまとうと、セリオンに突進してきた。

セリオンは大剣に光を輝かせた。

「くっ!?」

「フハハハハハー! どうだ! この技を押しとどめることなど……なっ、何!?」

ウードは再び驚愕した。

セリオンはウードの突進を大剣で受け止めていた。

セリオンの大剣は輝いていた。

「くっ!? 忌々しい光の技か!」

「くらえ」

セリオンは光の斬撃をウードに叩き込んだ。

「ぐはっ!?」

ウードは倒れた。

「ぐっ、この俺が……ヘルベルト様、申しわけありません!」

ウードは死んだ。

セリオンは大剣をしまった。

「セリオン、敵の指揮官を倒したようだな」

アンシャルが声をかけてくる。

「ああ。ほかのヴェアヴォルフよりは強かったようだ。……アンシャル、俺は再びヘルベルトのところに行こうと思う。ヘルベルトを倒さない限り、また同じ事件が起きかねない」

「そうか……わかった。気をつけてな」


セリオンはバイクでヘルベルトのいるミュールハウゼン城に戻ってきた。

城はなんと闇の結界でおおわれていた。

「これは……」

セリオンは闇に包まれた城を見上げた。

「セリオン様! ご無事ですか?」

「君は……リブッサ? よく生きていたな。城の中はどうなんだ?」

「わかりません。セリオン様がいなくなってから闇が城を包み込み始めたんです」

「闇の支配か……どうやらヘルベルトも闇とつながっているようだな。この中に人は入れるのか?」

リブッサは軽くうなずいた。

「はい、入れます。ですがセリオン様、中に入られるおつもりですか?」

「ああ、そのつもりだ」

セリオンは大剣を出した。

セリオンは城の中に侵入した。

セリオンは玉座の間に入った。

「フフフ……来たか、セリオン・シベルスク」

「ヘルベルト……よくも俺たちを罠にかけようとしてくれたな」

「フン、勘のいい奴らよ。おかげでこの私自らが戦わなくてはならなくなった」

「俺がここで決着をつける」

セリオンは大剣を構えた。

「クックック、さすがセリオン・シベルスク。我ら闇の勢力の敵対者よ。『あのお方』の邪魔はさせんぞ」

「!? おまえも『あのお方』の部下だったのか。それでは今回の事件もユグルタとつながっていたのか」

セリオンがヘルベルトを詰問する。

ヘルベルトは確信を見せた。

「ククク、その通りよ。我ら闇の者たちは多頭制――つまりポリュクラティア(Polykratia)を取っている。我らの勢力も闇の一勢力にすぎぬ。だが我々はその中でも有力な一派でね。それもすべては盟主たる『あのお方』ゆえのことなのだ」

「『あのお方』とは誰だ?」

「ククク! それは言えんな! さあ、セリオン・シベルスクよ! ここで果てるがいい!」

ヘルベルトの姿が変わった。

ヘルベルトは姿を変えた。

ヘルベルトは植物のような姿になった。

「フハハハハハー! 我は闇の力によって変異した! それがこの姿よ! 魔人ヘルベルトだ! さあ、死ねえ! セリオン・シベルスク!」

ヘルベルトは手から闇の球を出した。

禍々しい闇がセリオンを襲う。

セリオンは光の大剣を出した。

セリオンは光の大剣で闇の球を斬った。

「死ぬがいい! 闇力!」

ヘルベルトはドーム状に闇を展開した。

まるで闇は包み込むようにセリオンを呑み込む。

「フハハハハー! 闇の力は絶大なり! 闇はすべてを呑み込む! 闇は光を捕らえて消し去る! 闇の中で消滅するがよい!」

「それはどうかな?」

闇の中から声がした。

その声ははっきりとしており、澄んでいた。

「な、何!?」

ヘルベルトは驚愕した。

闇力が退いていく。

闇の中から光輝く大剣をかかげたセリオンが現れた。

「バ、バカな……!?」

「どんな闇も光の輝きを消せはしない。闇の中でこそ、光は輝く!」

「くうっ! くそっ! ならば触手でからめとってくれるわ!」

ヘルベルトはツタのような触手をセリオンに向けて放った。

セリオンは大剣でツタを斬り払った。

ツタはセリオンをからめとるために次々とやってくる。

ヘルベルトはツタを再生させていた。

セリオンは氷結刃を出した。

氷の刃がツタを凍えさせる。

凍える刃がツタを圧倒した。

「クッ!? まさか、これほどやるとは……だがこれまでだ! ゆけい!」

ヘルベルトが口の付いた触手をセリオンに向けた。

セリオンは大剣を振るって触手を迎撃した。

「クックック、まだまだ行くぞ!」

ヘルベルトがさらなる触手をセリオンに向けてくる。

セリオンは氷の大剣で触手を斬り裂いた。

セリオンは触手を受け付けない。

触手はセリオンの前で止まり、口から黒線の息をはきつけてきた。

セリオンはとっさに光の大剣を出した。

光が息を斬り裂いていく。

「くっ、こんな……こんなことが……」

セリオンは光波刃を二発放った。

セリオンの光波刃がヘルベルトを斬る。

「ぐぎゃああああああああ!?」

セリオンは光の大剣でヘルベルトに追い打ちをかけた。

セリオンがヘルベルトを斬った。

「ぎいやああああああ!?」

セリオンの斬撃がヘルベルトに決まった。

ヘルベルトは緑の粒子と化して消えていった。


城から闇は消えた。

城の中からセリオンは出てきた。

「ああ、セリオン様! ご無事で何よりです!」

リブッサが言った。

リブッサはセリオンを心配していた。

セリオンが一人で城に入って気が気でなかった。

「王のヘルベルトは死んだ。これでミュールハウゼン族は闇から救われた」

「セリオン様! ありがとうございます!」

セリオンが光の支配を告げる。

ミュールハウゼンでは闇の支配が終わった。

ただ一つだけ未解決なことがあった。

それは『あのお方』とやらのことだった。

『あのお方』は闇の指導者らしい。

「リブッサは『あのお方』について何か知っているか?」

「『あのお方』ですか? 私にもそのような存在はわかりかねます。ただ……」

「ただ?」

「はい、ヘルベルト王が何か闇の存在と話をしていたことはあるようです」

リブッサが記憶を確かめるように言った。

「そうか……ありがとう。今はそれで十分だ」

セリオンは亜空間収納魔術でバイクを取り出した。

セリオンはエンジンを入れる。

「いろいろ世話になったな、リブッサ。協力を感謝するよ。それでは俺は帰る。神の祝福が君にあるように」

「はい、セリオン様にも」

リブッサは心からセリオンのために祈った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ