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第二章 交錯 第七話「位山への視察」

翌日、江戸川と安藤、工藤と秋月の四人は、ひとまず情報交換のため、位山の祠まで足を運ぶことにした。斎藤も「取材」と称してカメラを片手についてくる。

「本当についてくる気ですか、斎藤さん」

「当たり前だろ、江戸川くん。俺のチャンネルの視聴者が待ってるんだよ」

祠に近づくにつれ、空気がわずかに張り詰めるのを、元刑事の二人は感じ取っていた。

「安藤さん、この感じ……」

「ああ。誰かに見られてる」

秋月も同じことを感じたらしく、周囲に視線を走らせる。

「工藤、俺たちは素人の観光客のふりをしておけ。下手に動くな」

祠の周辺には、特に変わった様子は見当たらなかった。しかし斎藤が何気なくカメラを構えた瞬間、木々の陰から一瞬、人影が動いた気がした。

「今の、見ました?」江戸川が小声で言う。

「見た」安藤が短く答えた。

だが、次の瞬間には、そこには誰もいなかった。まるで最初から何もなかったかのように。

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