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「それぞれの後日談」
式典の後、「らくか」では、ささやかな祝いの席が設けられた。
江戸川と安藤の探偵事務所には、この一件をきっかけに、少しずつだが真っ当な依頼が増え始めていた。
「安藤さん、今月はついに黒字ですよ!」
「今頃気づいたか。……まあ、良い一件だったな、今回は」
工藤と秋月は、休養という当初の目的を忘れたまま、結局この町に長逗留することになっていた。
「秋月さん、俺、もう少しこの町にいてもいいですかね」
「お前が決めることだろうが。……まあ、悪くない町だとは思うよ、俺も」
五人の女性たちも、それぞれの新しい生活を歩み始めていた。由紀子は、太田の店の近くに、小さなカフェを開く準備を進めていた。
「太田さん、いろいろ教えてくださいね」
「任せなさい。これも何かの縁だ」
斎藤は相変わらず、あちこちで買い付けと動画撮影に励んでいたが、以前よりは少し慎重になっていた――少しだけ。
鳴海美佑には、後日、江戸川と工藤が「本当のところ」を、話せる範囲でそっと伝えていた。美佑は、それを動画にすることなく、静かに胸にしまっていた。




