↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
56/68

「準備、静かに進む」

 樋口家への「恩返しプロジェクト」は、一石の指揮のもと、静かに、しかし着実に準備が進められていた。江戸川たち四人は、地元の目として、その最終段階の調整役を任されていた。

「返還される資料というのは、具体的にどういったものなんですか」江戸川が、一石に改めて尋ねた。

一石は、丁寧に説明を始めた。

「杉原氏が生前、樋口家に預けていたとされる書簡の写し、そして当時の記録の一部です。戦後の混乱期に、樋口家自身も詳細を把握しきれないまま、蔵の奥に眠っていたものが、我々の調査で見つかりました」

「文化的プロジェクトというのは?」工藤が尋ねる。

「樋口家の敷地内に、ささやかな記念碑を建てたいと考えています。杉原氏と樋口家の縁、そして今回、静かに結ばれた友好の証として」

秋月が頷いた。

「大々的な式典ではなく、あくまで静かに、ということですね」

「その通りです」一石は微笑んだ。「杉原氏自身が、決して目立つことを望まなかった方ですから」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。