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「らくかにて、報告会」
摘発のニュースは、地元の新聞にも小さく報じられた。「反社会的勢力の摘発、複数地域に拠点」という、当たり障りのない見出しだった。
「らくか」では、事件の全容を知る面々が、静かにその報を聞いていた。
「これで、五人が組織から追われる心配はなくなったわけですね」江戸川が安堵の表情を浮かべる。
安藤が頷いた。
「防衛省まで動いた甲斐があったってことだな」
工藤が、少し複雑な表情で言葉を継いだ。
「佐藤明……最後まで、悪人には見えませんでしたね」
秋月も同意するように頷いた。
「ああいう連中も、大抵は、上から命じられて動いてるだけだ。組織そのものが潰れりゃ、案外、清々してるもんだよ」
一石とコーエンも、この日は「らくか」に顔を出していた。
「皆さんのご協力に、改めて感謝します」一石が丁寧に頭を下げる。「この件は、我々にとっても、思わぬ副産物でしたが……悪くない結末だったと思います」
太田がカウンターの奥で、静かに茶を淹れながら微笑んだ。
「今回も、賑やかな幕引きになったねぇ」




