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「壊滅作戦、始動」
数日後の未明、警視庁と神奈川県警の合同捜査本部により、佐藤明の所属する組織への一斉摘発が実行された。
東京都内の複数の拠点に、捜査員たちが同時に踏み込む。愛知県警から応援に駆けつけた三枝、中村、小山の三人の刑事も、末端の証拠固めに協力していた。
「三枝さん、こっちの資料、押収完了しました」中村が報告する。
「岐阜での案件との関連性を示す資料も、ここにあるな」三枝が資料を確認しながら頷いた。
佐藤明自身も、拠点の一つで身柄を確保された。
「……まさか、こんなに早く決着がつくとはな」
佐藤は捕縛されながらも、どこか諦めたような、しかし清々しいような表情を浮かべていた。
「お前ら、随分と派手に動いてくれたおかげで、上の連中も逃げ場を失ったよ」
取調べを担当した刑事に、佐藤は静かに続けた。
「杉本たちのことは……もう、追わなくていい。俺個人としちゃ、正直、あいつらを追う仕事に嫌気が差してたところだった」




