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「防衛省、最終決断」
同じ頃、東京の防衛省では、小笠原倫太郎大臣が、佐藤明の所属する組織――東京の裏社会と繋がる「警備コンサルティング会社」の実態について、最終的な報告を受けていた。
「大臣、この組織、表向きの営業実態とは裏腹に、複数の反社会的勢力と資金的な繋がりが確認されました。加えて、外国人スカウト希望者への違法な圧力、拉致まがいの行為の疑いも」
情報担当官の報告に、小笠原の表情が険しくなった。
「NSAや、イスラエル大使館関係者まで絡んでいるとなると……これはもう、地方の一警察案件では済まされんな」
「いかがいたしますか」
小笠原は、しばらく考え込んだ後、決断した。
「警察庁、そして必要であれば自衛隊の情報部門とも連携し、この組織の壊滅作戦を実行する。ただし」
大臣は声を落とした。
「表向きは、あくまで『反社会的勢力の摘発』としてだ。NSAやイスラエル側の関与は、一切表に出すな」




