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「対決、そして選択」
その夜、杉本と深沢の隠れ家に、佐藤明が単身で乗り込んできた。同時に、物陰からは北村・遠藤、そして一石側の随行員たちも、それぞれ息を潜めて事態を見守っていた。
「杉本、深沢。組織からの伝言だ」佐藤が静かに切り出す。「大人しく戻れば、これ以上は追わない、とのことだ」
杉本は真っ直ぐに佐藤を見据えた。
「戻る気はない。もう、あの世界には」
佐藤がわずかに身構えた瞬間――
「そこまでだ」
物陰から北村が姿を現した。遠藤も続く。
「NSAだと?」佐藤が驚いた声を上げる。
「彼女たちには、我々が正式に接触を試みている。手荒な真似は控えてもらいたい」
さらに別の方向から、ジェイコブとアンナも姿を見せた。
「我々も同様の関心を持っている」ジェイコブが静かに言う。
佐藤は突然現れた二つの勢力に、明らかに動揺していた。
「……なんだ、こりゃ。田舎町のはずが、とんでもない伏魔殿じゃねえか」
杉本と深沢は、驚きながらも、この異様な状況を静かに見守っていた。




