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「一石、別の思惑」
一方、イスラエル大使館側の一石誠二も、この五人の女性たちの存在に、独自の関心を寄せていた。
「マーク、彼女たちの経歴、詳細に調べてくれ」一石がコーエンに指示する。
「情報幹部殿、彼女たちに何か興味が?」
一石は静かに笑った。
「我々の組織にも、時折、こうした『訳あり』の人材が加わることがある。特に、足抜けを望む者には、正当な理由があれば、我々は手を差し伸べることがある」
ジェイコブ・ラファエルが疑問を呈した。
「モサド……いえ、我々の組織が、日本人女性をスカウトするのですか」
「国籍は問題ではない」一石は静かに答えた。「重要なのは、能力と、そして……何のために戦うか、という覚悟だ」
アンナ・レヴィが興味深そうに言葉を継いだ。
「NSAも同じことを考えているようですね。ちょっとした引き抜き合戦になりそうです」
一石は微かに笑みを浮かべた。
「それも一興でしょう」




