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「江戸川たちへの間接的な圧力」
数日後、江戸川探偵事務所に、思わぬ形で「圧力」が及んだ。今度は警察経由ではなく、探偵業界の組合を通じてだった。
「江戸川さん、実は……上部団体から、妙な『指導』が来ましてね」
電話をかけてきたのは、探偵業組合の役員だった。
「指導、というのは?」
「具体的な案件名は伏せられていましたが……『特定の外国関係者に関わる調査は、慎重を期すように』という通達です。正直、こんな通達、今まで見たことがない」
電話を切った後、安藤が渋い顔をした。
「防衛省から県警、県警から探偵業組合まで……どこまで根回しされてるんだ、これ」
工藤と秋月も、同様の「間接的な忠告」を、横浜の伝手を通じて受けていた。
「秋月さん、これ、俺たちが思ってるより、遥かに大きな話なんじゃないですかね」
秋月は難しい顔で腕を組んだ。
「防衛大臣まで動くとなると……根古さんの正体、本当にただの『田舎の年寄り』とは思えなくなってきたな」




