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「防衛省からの電話」
東京、防衛省の一室。防衛大臣、小笠原倫太郎の元に、一本の緊急報告が上がっていた。
「大臣、岐阜県可児市周辺で、外国政府機関の関係者とみられる人物の活動が活発化しております。加えて、NSAの関与も示唆される情報が」
報告したのは、防衛省の情報担当官だった。小笠原は書類に目を通しながら、眉間に皺を寄せた。
「NSAが、こんな地方都市で何をしている」
「詳細は不明ですが、地元の民間探偵や、地方警察までもが、この件に巻き込まれている模様です」
小笠原はしばらく考え込んだ後、決断したように言った。
「岐阜県警に、直接指示を出す。これ以上、この件が表沙汰になるのは避けたい。外交問題にも発展しかねん」
「県警本部を通じて、可児署に『捜査の抑制』を指示するということですか」
「そうだ。ただし……表向きは『慎重な対応』としてな。あからさまな圧力と受け取られては困る」




