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第六章 拡散 第二十六話「鳴海美佑、嗅ぎつける」
地元YouTuber兼ブロガーの鳴海美佑、二十四歳は、最近の多治見界隈の「妙な噂」を察知していた。
「最近、位山とか八百津の記念館まわりで、外国人グループの目撃情報がSNSでちらほら出てるんだよね……」
美佑は自室でパソコンに向かいながら、独り言のように呟いた。地元密着型のチャンネルを運営する彼女は、視聴者からのタレコミにも敏感だった。
「これ、ロドリゲス斎藤さんも絡んでる噂があるし……ちょっと探ってみようかな」
そんな折、視聴者から一件のDMが届いた。
『美佑さん、位山の近くで撮った動画があるんですけど、途中に変なもの映っちゃってて。見てもらえますか』
添付されていた動画を再生すると、木々の合間に一瞬、戦闘服のような服装をした人影が映り込んでいた。美佑の目が輝く。
「……これ、絶対ネタになる」




