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第五章 圧力 第二十四話「工藤たちへの圧力」
同じ頃、工藤と秋月の元にも、思わぬ形で圧力がかかっていた。横浜時代の伝手を通じて、工藤の元に一本の電話が入る。
「工藤くん、久しぶりだな。実は、君に忠告しておきたいことがある」
電話の主は、かつての上司筋にあたる人物だった。
「岐阜での動き、上の方でも噂になってる。外務省が絡む案件に、民間の探偵が首を突っ込んでるとなると……正直、良い顔をされてない」
「何か問題でも?」工藤が慎重に尋ねる。
「問題というより……君のためを思って言うんだ。この手の話は、下手に深入りすると、探偵免許どころじゃすまなくなることがある。分かるな?」
電話を切った後、秋月が険しい顔で工藤を見た。
「脅しに近いな、こりゃ」
「秋月さん、どうします?」
秋月はしばらく黙考した後、静かに言った。
「一石さんとの約束は約束だ。だが、こっちにも守るべきもんがある。……一度、一石さんに率直に相談すべきだろうな」




