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第四章 依頼 第十六話「呼び出し」
翌朝、江戸川探偵事務所に一本の電話が入った。流暢だが、どこか異国のアクセントを感じさせる日本語だった。
「江戸川勉さんのお電話でよろしいでしょうか。私、一石と申します」
江戸川は思わず安藤と顔を見合わせた。安藤が受話器に耳を寄せる。
「……その一石さんというのは、もしかして」
「ええ。あなた方が調べておられる件の、責任者と言えば分かりやすいでしょうか」
電話の向こうの声は、驚くほど落ち着いていた。
「本日午後、可児市内の『らくか』というお店で、お話をさせていただけないでしょうか。工藤俊一さん、秋月小五郎さんにも、同じ内容をご連絡差し上げております」
「向こうから来るとはな……」電話を切った後、安藤が呟いた。
江戸川は少し緊張した面持ちで言った。
「これ、ついに核心に触れるってことですよね」




