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VS希望龍(前編)⑤⑥

倒せた数はざっと40体ぐらいか。くそ......一発ではやっぱりダメだったか......。

すると、ドンッという爆発音が3連続で響き渡った。そして、クエストクリアの合図のファンファーレ。......爆発音ってことは、ユイリちゃんか!?


「わぁ〜なんかよくわかんないけど、爆発したぁ〜」


ユイリちゃんがホッとしたような顔を見せ振り向いた。いや、怖いよ。よくわかんないけど爆発したって......怖すぎるよ。


「まぁいいですかね!クエストクリアしましたし!」


なんていうか......能天気!この子は天然能天気娘じゃんかよ!逆に一緒にいたら危なそうな感じだな…


「そ、そうだね。無事終わったし。帰ろっか」


こうして俺たちのクエストが終わった......と思ったのだが、まだ終わっていなかった。俺のLUK(運)がそのモンスターを呼び出したのだ。


「キンッパッヂーキンッパッヂー」


なんの声だ?すると、茂みの中から金色のタコが出てきた


「あ!私知ってます!このモンスター」


え?モンスターなの!?


「このモンスターって超レアモンスターですよ!!確かレア武器ドロップ100%らしいですよおお!」


確かになんか金ピカしてますけども......。てか、まぶしっ!


「そんな情報どこから?」

「リルカさんから聞きました。雑魚兄貴と一緒に行ったら絶対現れるから、今度連れてこうっても言ってましたけど」


リンのやつ......俺を利用しようとしたな!見捨てたくせして。クエスト誘われても絶対行かねー!


「あ、でも早くしないと逃げちゃいますよ?」

「まじか!」


とりあえず、攻撃してみる。どうせ花束とかそういうオチだろ、とか思ってたが、見事に外した。いい意味で外した。

でも、俺が放った弾は破壊光線ではなかった。その弾の速さは異常なものだった。【ラッキーガン】の弾の種類の一つ。マッハ弾だった。その速さは自分でも目で負えない。気づいた時には、【キンパチー】は倒れこんでいた。そして、ファンファーレ。レア武器がドロップしたファンファーレだった。 俺は興奮を隠せないままアイテム欄を開いた。そこには【タコチーマグナムスナイパー(TMS)】と、【爆札(超強)】。


「す、凄いじゃないですか!!」

「いや、【爆札】って爆弾職が使うやつかな?」

「あ、多分そうだと思いますけど。確かクナイとかの飛び道具に装着して使う武器というより、強化アイテムとかリルカさんが言ってました」

「そうなんだ。なら、【爆札】あげるよ。使わないし」

「......え?いいんですか?」

「うん、もう一つ自分に使えそうなのドロップしたし」

「どんなんですか?」


俺は【TMS】の詳細を見てみる。

ーーーーーーーーーーーーーーーー

【タコチーマグナムスナイパー(TMS)】

[レア度S級]

【大砲タコチー】の威力をそのままマグナムスナイパーにしたような武器。扱いが難しく反動でHPが削られることもある。威力は申し分ない。三分に一度しか撃てない。ここぞという時に撃つべし。貫通あり。


攻撃力Lv.5(Max102)

クリティカル率30%

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

強いのか弱いのかよくわからないが、今の俺にとって使えることは確かだった。また、ウィキペディウスでも調べてみるか。


「私、どうお礼を言えばいいのか......」


ユイリちゃんは【爆札】をあげると言ったら喜びを隠せないようだった。可愛いな。

そして、俺はユイリちゃんにプレゼント機能で【爆札】をあげた。なんか清々しい気分だった。

この日は、いい気分でログアウトできた俺だった。


◆



大型アップデートは午前0時から始まる予定らしい。通常プレイヤーのために、寝ている間にアップデートをしてくれるそうだ。なんて優しい運営さんだ。とりあえず、夜ご飯作ってから、ウィキペディウスを開いた。大型アップデートの新情報チェックと【TMS】の評価レビューを見るためだ。アップデートの新情報はなかった。

続いて【TMS】について調べた。これまた2チャンネラーの皆様方が評価のコメントをたくさんしていた。一部を紹介する。


『1 お前ら【TMS】のことどう思う?』

『2 まず言うなら、使いにくいね。反動強すぎだし。狙いにくい。三分に一度しか撃てないとかペナルティ高杉www』

『3 >>2 狙いにくいのはお前が弱いだけwww確かに反動は強いけど、スコープ覗いてちゃんとすれば普通に当たる。反動強いが......』

『5 HP削れるって言っても、2、3割程度。軽い軽い』

『6 >>5 おいww6割以上削られた俺はどういうことだwwwそのおかげで死にましたわwwwww』

『7 >>6 乙』

『21 他の武器と交互に使うと良い。例えば、アサルトライフルを使ってて、三分おきに【TMS】を撃つとか。確実に倒せる。遠距離いけるしな』

『22 >>21 そこはやっぱスナイパーでしょ。アサルトライフルは中距離専門w』


とまぁ色々な意見が述べられていた。HPはほとんどの確率で削られるみたいだ。【ラッキーガン】で破壊光線を狙いながらも、【TMS】を撃って少しでもHPを削るという戦法がいいかもしれない。よし!俺の方向性見えてきたあああ!!


待ちに待った大型アップデート完了日がやってきた。ワクワクしていたのか、俺はいつもより早い時間。6時に目が覚めていた。リンも同じらしく階段を降りる音が聞こえた。いつもなら10時ぐらいまで寝ているんだが......。自分もやることをやってから直ぐにログインした。

ギルドホームに転送されると、もうすでにギルメンはみんな集まっていた。


「おはようございます。皆さん早いですね」

「おはよう。当たり前じゃ。色々バージョンアップしてるみたいじゃぞ」

「何が増えたんですか?」

「まずは新ステージの追加とこれはアップデート情報にはなかった。新種のクエスト【防衛】じゃ。これもかなり手強いらしいぞ。そして、予告通り......。【時間限定クエスト】のもうひとつ。Z級と恐れられるクエスト。【特別クエスト】の実装じゃ」

「凄いですね......」

「今からギルドみんなで新種のクエスト【防衛】に行こうと思うんじゃが、一緒に行くじゃろ?」

「はい!行かせてください」

「ふんっ、足手まといになるなよな。前みたいに」

「まぁまぁケンカするな。楽しまないとゲームは楽しくないぞ?......ということで、絶対クリアするぞいい!!」

「「「おーー!」」」


みんなと俺は一斉に拳を上に挙げた。まさか、いきなりあんなことになるとは思いもよらなかった......。


最後まで読んでいただきありがとうございます!今年もよろしくお願いします!

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