第17話 彼方とごん
いそいそとこたつに入り、呑み始めようとする駆逐に、学長が待ったをかける。
「その前に、駆逐さん。」
「うん?」
「しんさんとりゅーさん、何を取りに行ったのか分かります?」
「いやぁ・・・わからんな。あ、粕窪さんは鶏肉獲ってくるって言ってたな。」
学長は手を顎に当て、思考を開始する。
「おでんに鶏肉ですか・・・手羽元なら入れて作ったことありますし、何とかなるでしょう・・・問題は、すでに複数の出汁が出ていることですが・・・まぁ、最悪駆逐さんに過剰解釈状態で力使ってもらって、不滅にしてもらえば済む話ですし、しーらない。」
「おい、それ、私が疲れるやつじゃないか。」
「私はもう変なおでん具材調理で疲れてるので?」
「・・・おいしく調和してくれることを祈っておくよ。」
「それは、しんさん達次第ですねぇ・・・」
そんな会話をしていると、キッチンのドアから誰かが入ってくる。
「こーあん!餅、どこに置けばいい?」
「おもーい」
学長はこたつから出ず、声をかける。
「あぁ、彼方ん、ごんごん。お疲れ~。そのテーブルに置いておいて~。神名さんたちが帰ってくるまで調理のしようがないし~」
「りょうかーい」
「ここに置けばいいの?」
「多分?」
餅を置いた彼方とごんがこたつに入ってくる。今更になるが、こたつは大きい円形である。
「てか、神名さんってことは、あの美味しい油揚げ?対価何払ったの?金狐ちゃんが却下しそうなものだけど。」
「あぁ、力の一片を・・・」
その学長の言葉に、駆逐が反応する。
「おいこーあん、返すペース早すぎるぞ。」
「えぇ?大丈夫じゃね?駆逐さんの全力モードであれば鎮圧可能だし、そのこと知ってるんだから何もしないっしょ。」
「・・・それもそうか。神名さんも制限あるとはいえ、対等以上に戦えるしな。」
「ま、心配なら駆逐さんが返すタイミングに気をつければいいんですよ。」
「全く・・・」
「ま、俺らはおいしいおでんが食えれば別に構わんけどなぁ」
「そうだねぇ。あ、俺にもお酒~」
「俺も~」
彼方とごんが酒を飲み始めてしばらく経った後、彼方が学長に話しかける。
「ところで、後戻ってきてないのは誰なの?」
「ん?あぁ、えーっと。しんさん、りゅーさん、粕窪さん、ゆすさんで、粕窪さんが鶏肉だねぇ。あ、あと神名さん達の油揚げ。」
「・・・ゆすさんはまともだからいいとして、しんさん達が何もって来るか怖いですね」
「ねー。おいしいけど見た目良くない、だったら全部食わせようかな。」
「何かの目玉とかもって来そう。」
「うっわありそうだからやめてよ。目玉の調理法なんか知らんよ?」
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