第16話 調理休憩その2
ジジッという音が鳴り、空間が裂け、ぬっと誰かが出て来る。
「やぁこーあん!準備は順調かい?」
その人を見て、その場の全員が首を傾げ、その代表として、名を出された学長が問う。
「・・・誰?んな金髪青髪の男性知り合いにいないはずだけど」
「ん?あ!忘れてた。偽装解除、と。」
白い光がその人物を包み、解けると、駆逐がいた。
「なんだ、駆逐さんか・・・」
学長がそう言うと、駆逐の付近の何もないはずの空間に大剣、戦斧、モーニングスターなどの大きい武器が出現し、ごとり、という大きな音を立てて落ちる。
「うぉ!おい、こーあん、何だこれ!?」
「いやね、見知らぬ誰かがこの場所に侵入したと思ってあの一瞬でできる最高火力用意しようかと思ってね。力の質まで変わってたし・・・」
その言葉に、駆逐は首をかしげる。
「うん?力の質までは変えてないっていうか、変えれないと思うが・・・」
学長は首肯する。
「えぇ、変えることが可能な存在なんて初めて見ましたよ。」
駆逐は首を傾げたまま、答え、問う。
「自覚はないんだがなぁ・・・ところで、この空間ってどのくらい歪んでる?」
「割とめっちゃ。ちょっと元あった空間押しのけて、屋敷の部屋持ってきてるから。領域化もしてるし、時間の流れも歪んでるよ。」
「だからか・・・最初巫女姫が騒いでたよ?まぁ、すぐ連絡来たからいいけどさ。」
今度は学長が首をかしげながら答える。
「んー・・・持ってくるのと同時に連絡飛ばしたつもりだったけど、持ってきた影響で時差出ちゃったかな?ま、今後は持ってくる前に連絡するよ。」
「そうしてくれ。あ、私の持ってきた具材は、普通のおでん材料一式だ。」
その言葉に、学長も、呑み直し始めていた他の面々も駆逐の方を見る。
「へ?普通の?なんでまた。」
「いや、そもそもの目的はあのロボ?が起動するかどうかだっただろ?どうせ全員普通な材料は持ってこないだろうと思ってな。」
「・・・そう言えばそうでした。何でこうなったんでしょ。」
「みんな変人だからじゃないか?あ、彼方ん達が備品の宇宙層用呼吸ポーション使ったから補填よろ。」
その台詞に、学長は少しいやそうな顔をする。
「あー、私の奢りって、それも含む感じ?」
「まぁ、そうなるねぇ。」
「・・・現物納品でいい?」
「いいよいいよ。で、起動実験、やってみる?」
「うーん・・・そうですねぇ・・・今この場でやると予想外の出来事が起こった時困りますし、おでん終わった後、四変王全員が万全な状態で試しません?」
「それもそうだな。じゃ、私も酒をいただこうかね・・・」
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