第13話 TKCさん後編
TKCは目を丸くし、テーブルに手をつき、身を乗り出す。
「ホー、そうだったのか。半分植物ねぇ・・・食べたことないが食ってみたくて、まぁこーあんなら調理できるんじゃないかと思って持ってきたが。うまくなるならよかったよかった。」
「・・・そういえばこれおでんの具材・・・おでんにサメ・・・」
「・・・サメ・・・おでん・・・あ、はんぺん?」
二人は首をかしげていたが、学長がふと、はんぺんの材料にはサメが使われる場合もあることを思いだした。
「あ、はんぺんってサメから作るの?」
「タラとかタイが多いけど、白身魚であれば問題ないんだよ。実際ヨシキリザメっていうサメが使われてる場合もあるからね。なんなら一昔前はサメが主流だったのさ臭みがないしちょうどいいよ。」
「へぇ、そうだったのか。で、どうやって調理するんだい?」
「まず、すり身にする。」
その、学長の笑みからTKCは何かを察したのか、問いかける。
「つまりこのでか物解体して、すり身にするってこと?」
「ま、そうだね。私は他の材料持ってくるから解体しておいて~半分くらいかな。」
TKCの予想は無事的中し、巨大なサメをすり身にする、という重労働をすることになったのである。
「しゃーないなぁ・・・」
ちなみに、他の材料は、卵白、やまいも、塩、砂糖、みりんである。
「えぇと、卵白はウィングさんが持ってきた卵の残りでいいとして・・・調味料はあるし、やまいもか・・・採ってくるか?いや、流石に面倒だな・・・あ、確か前採ってきた時の残りがこの辺に・・・あれ?とろろそばにしようとして、やっぱり暖かいのがいいからって肉そばになったから残ってるはずなんだけどな・・・あ、あったあった。」
そう言って学長は空間収納から半径一メートルほどある巨大な山芋を取り出す。
「・・・半年くらい前のだけど、まぁ、時間止まってるし大丈夫でしょ・・・」
「こーあん!すり身にし終わったよ!」
「お、じゃあ次はこの山芋お願い。」
「えぇ!?結構疲れるんだけど!」
「今から卵割って白身だけにしてすり身に混ぜる、を50個くらい繰り返すんだけどそっちの方がよかった?」
「・・・山芋すりつぶします。その卵めんどいやつじゃんか」
「ま、だよね。」
宇骨鶏の卵は、加工しようとすると逃げ出すのである。
そんな逃げようとする卵を能力を使って捕らえ、割り、白身と黄身をわけ、白身をサメのすり身と混ぜていく。
50個、加工し終えた学長は、ふと、とあることに気付いた。
「・・・黄身どうしよう」
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