第9話 あるさん後編
まぁ、一人なら大した問題ではないか?だが、確実に狂いが、違いが、広がっているな・・・
「・・・なるほど。でも、鳥獣種の中には純粋じゃないとはいえ同種に近いのはいたんじゃないんです?」
「ま、いたにはいたが数が少ないからな。わざわざ分ける必要もないし、救世主に何もせずに帰すわけにもいかない、ってことで弓使いである俺がついてきたのさ。」
「なるほどねぇ・・・やはり、駆逐と不滅は完全に違う存在、か。あいつなら世界ごと、だもんな。だがそうなるとあの現象は・・・」
「うん?何か言った?駆逐がなんだって?」
・・・やばいな。夢に引っ張られている。余計なことを口走ってしまった。聞き取れなくてよかった。まだ早いもんな。
「いや、何でもないよ。てかごめん、聞いて。デリカシーなかったわ。」
「いやいや、別に構わんよ。別に二度と行き来できないってわけじゃないし」
・・・はい?いや、心当たりはあるが・・・駆逐さんがこの世界を出入りする回数はそれなりに多いから何ら不思議じゃないけど・・・!
「・・・もしかして定期的に里帰りしてる感じ?」
「うん、まぁ、他の奴らと駆逐さんが約束してたからね。それについていく形で?」
約束、ね・・・そりゃ決して破れないだろうよ。
「あ、こんにゃくできたよ。無事うまくできてるし、半分同じように、残り半分は皮剥いてから粉にしちゃって~どうやらシラタキとの違いは皮の有無らしいから。」
「はぇ~・・・そうだったんか。そういえば、俺と剣士以外は全員女だぜ」
「かぁー!これだから駆逐さんは。どうせ涙ながらの別れ・・・からのまた来るさ、でしょ?」
「そーそー。ところで、大問題って?こーあんが知らないと駄目なことってあった?」
「私、というか、私の一族はこの世界の出入りを管理する一族でして。なので、私が知らない種族、というのはあり得ないはずだったんですよ。でもまぁ、駆逐さんなら仕方ないですね。えぇ。どうしようもないですから。」
「な、なるほど?なんかごめんな?」
「謝らなくていいですよ~知らなかったんですから。」
「いや、その、うちの世界の奴が勝手に駆逐さんをこの世界から出したってことになるし・・・」
「んー、まぁ、駆逐さんはこの世界出身ってわけでもありませんし、私の管理から外れるといえば外れるんですよね。なので問題なしです。」
「・・・そうなのか?いや、そう言えばそんな感じのこと言ってたな・・・」
というか、問題だったとしてもどうしようもないんだけどなぁ・・・まさか全力で止めるわけにもいかないし、止めたら止めたで問題だし。
感想大歓迎です。
☆やいいねをよろしくお願いします。特に☆は1でもいいので何卒・・・




