第7話 血筋?
セレネに怒られた学長は素直に謝罪する。
「すいません、ふざけました。そもそもこの世界に流れてきたのが1000年以上前の話ですし。その通り、嘆き姫様です。異界から来た3つの姫童話の一つですね。」
「えっ・・・1000年・・・?」
「あ、童話の嘆き姫様?あれって実話だったんだ・・・え?じゃあ猫姫様と、激昂姫様も?」
「彼方ん、そうです。冤罪で嘆き悲しんだ嘆き姫様のおはなしと、それがあったのにもかかわらず王族が勝手なことをして怒りに身を任せ暴れ、不意に消えた激昂姫様のおはなし、そして哀れな猫姫様のおはなしはすべて異世界における実話ですよ。」
「ちょっとまって。この世界にも伝わってるの?なんで?」
「ふふふ。ちなみに皆さん。激昂姫様のおはなしの当事者。このセレネさんですよ。親世代から言い聞かされたと思いますが、この話だけはつい60年ほど前に追加された話なんです。」
「ちょ!粕窪さん、それマジ!?」
「え?本当ですか!?セレネさん、あの、細かい描写について話が」
「へぇ・・・そうだったのか。」
「えぇ!?3つでセットだと思ってた。」
「ちょっと衝撃。」
「セレネさんも色々あったんだね」
「ちょ、セレネさん本当ですか!?セレネさんだっただなんて、聞かされてませんよ!?」
「私は童話になっただなんて話を聞いてない。え?粕窪さん、それ本当?」
「本当本当。墨の当主である私も保証する。というか出版したのうちの曾祖母ですし。」
「・・・ほんっとうに、墨はろくなことしないねぇ!?」
「曾祖母曰く、売れると思った、だそうですよ。昔から口伝えされてた猫姫様の話も、嘆き姫様の話も、絵本になってバカ売れでしたからね。一応一部は60年前の魔王襲来の時の復興にあてられたらしいですし、許してあげてくれません?」
「むぅ・・・仕方ないなぁ・・・って、その魔王封印したの、君の曽祖父だよね?」
「はっはっは。」
「うん?60年前で曽祖父の時代ってどうなってるのかし?」
「あれ?ちくわさん知らないんでしたっけ?曽祖父が就任したのも10歳、祖父が就任したのも10歳、父が就任したのも10歳、私が就任したのも10歳、っていうまるで子が10歳になったら死ぬみたいな、呪われてるみたいな就任の仕方してるんですよ。墨って。」
「初耳だし・・・というか、こーあんが結婚しようとしないのって、それが嫌だからかし?次の世代、10歳超えてる子にすれば長生きできるかもしれないのかし?」
「いいえ、ちくわさんが知っての通り、相手がいないだけですよ。はっはっは・・・はぁ・・・」
嘆き姫様がセレネさんだったことに対する反応は、上から順に、彼方、ごん、漁師さん、ムスンク、ゆす、ウィング、おこたの順です。他にこの場にいる学長、ある、TKC、ちくわさんは知っていました。
それと、3つの御伽噺は自作です。
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