第5話 猶予と不滅
デストロイヤー内部でのみ通達されていた、次の襲来への警戒、その情報を得たこの場に集まった12人は彼方を問い詰める。
「なぁ彼方ん?つながるのって、6月1日だよな?」
「そうですね、粕窪さん。」
「で?今日は何日かな?」
白い翼が生えている男性が問いかける。
「5月17日です、あるさん。」
「じゃあ残り日数は?」
眉をひそめている真面目そうな男性が問いかける。
「15日です、おこたさん。」
「あと2週間で魔王が来るかもしれないのに駆逐が黙ってたってことかし?」
「ちくわさん、魔王は一応確定じゃないっす。」
「煩いこーあん揚げ足とんなし。」
「あ、すみません。」
「で、こーあん、万全の状態で迎え撃つのに何日かかる?」
「え?私ですか?」
「魔王に関する知識持ってるのは忌だけだろう・・・」
「あ、そうでしたね、粕窪さん。すっかり忘れてました。えーっと、来る可能性があるのは、不死でしたね・・・うーん・・・諦めて別の世界に行くっていうのは無しですかね?」
「「「「「「「「「はぁ!?」」」」」」」」」
「・・・こーあん、特効がないの?」
「お、さすがセレネさん。正解です。30年前の不浄の魔王討伐の時の経験からですか?それとも異世界の知識?」
「うちにも討伐に特効が必須っていうのは伝わってたから前回の経験じゃねぇかな。ないのか・・・」
「あ。粕窪さん、そうなんですね。」
「私含む、四変王の誰も無理かし?」
「うーん・・・異質な力の使い方してる、ちくわさん、黄泉さん、私でも無理ですし、しんさんのは妖力ですからねぇ・・・りゅーさんのは竜力ですし・・・根っこさんの力も厳しいですし・・・駆逐さんは、全力で戦えば勝負がつかないことは決定してますからねぇ・・・駆逐さんがデストロイヤーに戦闘準備の指令出していたということは、力を示して帰らせるって選択肢はないみたいですし・・・」
「うん?駆逐さんは負けはしないってこと?なんでわかるの?」
「あー・・・えっと・・・言っていいかな?彼方ん知らないんでしょ?」
「知らんから聞いてるんだけど。」
「んー、まぁ、このメンツなら問題ないか。駆逐さんね、魔王なんよ。」
「え?あの、我こそは不滅の魔王なり!って言ってたの、厨二病じゃなかったのかし?」
「ちくわさん知ってましたか。」
「あー、あれよ。四変王の5人は結構長い付き合いだし。戯言だと思ってたけど、まさか本当だったとは思ってなかったし。」
「駆逐さんがこの世界に来たのは、20年前の男性回の異世界からの来訪ですし、15年以上の付き合いですか?」
「・・・うん?それならこの世界にきてすぐからだし。正月に出会ったから、毎年宴の時に話の話題にするけど、来年でこの付き合いも20年か、って話してたし。」




