第10話 あの後
あれから、俺が力を解放した余波で破壊された緑川家付近の屋敷を直し始めて、3日経った。そろそろ終わりが見えてきたかな?
「なぁしん」
「ん?なんだい、りゅー」
「なんで俺も手伝わなきゃならないんや!」
「一人じゃ一週間以上かかるじゃん?」
「だからってよ」
「根っこさんが言ってたじゃないか。ちゃんと見てなかったからって。」
「駆逐、なんで文句ひとつも言わずにやってるんや?」
「いやまぁ、多分こうなるだろうなぁってわかってたからねぇ。」
「それならこーあんにも手伝わせろし」
「あいつは今大事な仕事中だから。」
「ん?なんや、仕事?何やっとるんや?」
「前しんさん達が作ったっていう機工魔導人形、アレの改造してるんだ。」
「へ?改造?」
「あぁ。説教しようと思ってたけど、よくよく考えれば手軽に使える戦力があるに越したことはないからね。大陸の神仙共が出張ってくる前に、そのレベルに通用、どころか一発で滅ぼせるような魔砲を放てるように改造してもらってるのさ。」
「・・・こーあんだけで大丈夫なん?俺も手伝うで?」
「大丈夫、他にかかわった人は全員缶詰にして完成まで出れないようにしてあるから人では足りてるよ。」
「・・・そっすか。」
「代わりに完成したら説教は無しだ。」
「おぉ!頑張ってくれよあいつら」
「まぁ、そんなことより早く修繕終えないと」
「せやな」
・・・俺が知ってる限り、スペックそのままで動くようになった時点で、この国の上位勢全員集めれば倒せるかどうかレベルまでいろんな所のいろんなもの使ってた気がするんだが、さらに強化って暴走対策ちゃんとしてるんだろうな?
「そうだ、駆逐、こーあんへの伝言ちゃんと伝えてくれた?」
「ん?あぁ、松と椎の当主達への話ね?伝えたよ。ただ当主が誰にするかの話なら修行付けるけど、誰かの自由が侵害される条件が付いてるなら、手を回すことにためらいはないからね。安心してくれていい。」
「そうか、よかったわ。」
「それと、こーあんが桃にも話付けてくれたから緑川ちゃん以外には誰も教えてくれないんじゃないかな?」
「へ?あいつ、桃ともかかわりあったんか?」
「どうやら、現当主が当主になるときに騒動に巻き込まれて以来、それなりに親交を深めてたらしいよ?」
「へぇ・・・んじゃあ今回の問題は解決かね?」
「まぁ、そうだね。今後考えるべきは、灰原について、だね。」
「それなんやけど、今準備してあること以外じゃ何もできないんちゃうん?」
「そうだと良いんだけど・・・」
「どうしてもあっちの動きに対応する形になっちゃうからなぁ・・・」




