第9話 当事者以外は知らない事
おや?この条件って・・・もしかしてこの爺、今の代のことは知らない隠居爺か。牢の修三から聞きだした話を真に受けすぎていたかな?一応確認しておくか。
「・・・いいのかい、その条件で。」
「はん!妖怪とつるむ名家がいるはずはないのだ、撤回させたいのかもしれぬが、これは決定で今後何があろうと変えることはない!三宝の守護神に誓う!」
ほーん・・・やっぱり確定か。
「・・・そうか。じゃあ、フェアに、な。」
みどりが、不安そうな表情で俺を見上げて来る。
「しんさん・・・無理をするようなら別に草薙の継承なんて・・・」
「何言ってるんだ、みどり。」
「だって・・・名家の当主だなんて、皆爺様みたいな・・・」
「あぁそうだ、血が大事ゆえ、森羅は当主の嫁になることは決定だ。森羅、お前が継承する以外でその男とともになることは許さん。」
「そ、そんな・・・」
んー・・・悲痛な感じだが・・・
「ふん!現実は孫の方が見えているようだな。せいぜい足掻くが」
「コレ、指導受けることができる数が最大になるのはみどりだけだから緑が真面目に指導受ければ楽勝だぞ?」
「は?何を」
「1が杉で滅亡、2が桃、3が樫、4が檜、5が梅、6が松、7が楓、8が桜、9が椎だろう?」
「あ、あぁそうだ。」
「このうち、樫、檜、楓は四変王だし、桜、梅とも仲がいい。で、こーあんが松と椎には恩を大量に売っているから、今回の件にかかわってるし手を回してもらえば、ほら、みどり以外の候補者が受けることができる可能性があるのは桃だけ、ってね。」
おや?みどり、泣きつかれて寝ちゃってらぁ・・・
「な・・・」
「安易に神に誓うべきじゃなかったな、爺さん」
「ま、そう言うことだね。少なくともこの私、檜の現当主、駆逐は絶対緑川君以外には教える気はないよ。」
「!?駆逐さん。どうやって」
「え?どうやってって、ぽん、っとここに出しただけだけど?」
あ、爺さんが崩れ落ちた。
「いや、一応ここ力の干渉できないようにしてたはずなんだけど・・・」
「・・・あぁ、そういえば変身解除してなかったし神器開放も止めてないから気にせず突破してきちゃったよ。ごめんね?」
「何やってたんすか。そんな物騒な気配漂わせて・・・」
「ちょいとばかりこーあんとガチ戦闘をね。それよりしんさんのほうこそヤバ目な気配ビンビンじゃん。」
「あ。妖力解放してたの忘れてた。ところでこーあんは?」
「まだあっちじゃないかな?ポンって札で返されたし。」
「ポンってレベルじゃなくない?激流だったよ?」
「え?さらっと戻ってきたよ?」
「・・・あとでこーあん問い詰めよう。」
「その前にお前が説教じゃアホしん!」
不意に後ろからげんこつが飛んできた。いてぇ。
「なにすんだりゅー!」
「なにすんだじゃないわ!被害甚大だぼけぇ!」




