第28話 本当の理由
私の表情と発言で、橙木君が悲し気な表情をしている・・・うーむ・・・さすがに罪悪感が・・・
「その、ししょー、過去につらいことがあったのはわかったんですけど、千春ちゃんは過去に会った人とは違うと思うので、その、前向きに考えてもらえませんか・・・?」
おうふ・・・美少女の上目使いは効くなぁ・・・うーむ・・・本当のことを言うべきか・・・?だがなぁ・・・
「・・・っく、あっはっは!いや、もう無理!我慢できないって!」
「ぶはっ!はっはっは!駆逐につられて俺も笑っちゃったじゃないか!」
「ふ、ふふふ。お前ら、その辺に、あはは・・・」
「りゅーさんも耐えれてないじゃん!あはは!いやぁー面白い。」
「いや、はは!だって、こんなの笑うなっていう方が無茶やろ、ひー!」
・・・気持ちはわからなくもないが、あそこまで笑うのはどうかと思うな。橙木君が困惑しちゃってるよ・・・
「あー、その、だね、橙木君」
「ど、どうしたんですか、ししょー?」
「お?言うん?あはは!」
「その、ね。さっき言ったことはただの建前でね」
「・・・そうだったんですか?じゃあ、別な理由が?もしかして好きな人がいるとか?」
「おい、こーあんに好きな人がいる可能性だってよ。」
「いや、ないやろ。あ、一目ぼれの片思いで話したことないならあるかもしれんな。」
「んん!えーっと、その、なんというか・・・私、女性とかかわったことがないから免疫なくってどうすればいいのかわからないんだよね?」
「つまり?」
「生徒だとか弟子だとか思って接すれば何ら問題ないけど、異性として考えると挙動不審になってどうしようもないってことだね。」
「・・・つまり今後千春ちゃんの思いにこたえる可能性がゼロではないってことでいい感じです?」
「ん、まぁ、端的に言えばそう、なる、かな?」
「ふぅ~ん・・・じゃ、私は口出しやめます!」
「そ、そうかい?助かるよ。」
「じゃあ次はさっき駆逐さんが言っていた、特殊力場鮮色区の管理者、の意味を教えてください!」
切り替えはや!
「あ、あぁ。わかった。まず、特殊力場鮮色区、っていうのは君たちが住んでいる鮮色区のことなんだけど、この国にはあの区を含めて5つくらい特殊な力場があるんだ。この力場は、とても近い世界につながりやすいから、外から来る存在を追い返し、こっちから他の世界に手を出すのを止めるために管理者がいるってわけだね。」
「・・・なるほど?その他の世界っていうのは神名さんがいた世界のような、人間が住んでいる異世界的な感じですかね?」




